相変わらず洋裁に精を出しています。
今はもっぱら伸縮性のある生地で足袋を作っては履き、作り直しては履き…と
でき上がってるんだかどうだかよく分からないことをしています。
ここで、スペインらしい問題にぶち当たるのです。
伸縮性のある生地を縫うときは、針は先の丸いものを使い
糸は糸自身も伸縮性があるものを使ったり、ジグザグに縫います。
日本では「レジロン」というそれ用の糸があるし、
「ウーリー糸」というストッキングに使われる繊維の寄せ集め…というか
デンタルフロスの細くで密が薄い…みたいな糸もあります。
この名称は、ニットを縫おうと思いついて、参考になりそうな本をみると、
当たり前に出てくるので、手芸屋さんに言って
「レジロンとウーリー糸をくださいな」と言えば、間違いなく求めているものが手に入ります。
んが、ここマドリードでは、ほとんど決まった名称で呼ばれていません。
その①
小さな手芸屋さんに行きました。夏休みでした…
その②
ネットで名称を調べました
「Hilo erastico(伸び縮みする糸)」と呼んでいるところを数軒見つけました。
が、この名称では、シャーリングというゴムを一緒に縫付けて、
くしゃっとさせるための、糸を巻き付けたゴムのことを言っていると思われます。
その③
結局名称はあやふやのまま、大きな手芸屋さんに行きました。
「伸縮性のある布で水着を縫うための糸を探しています」で、通じました!!!
が、「ありません…」と言われました。
その④
もう1軒の大きな店でついに見つけました。
白と黒とベージュしかないけれど、とにかく買うことができました。
が、「高いなぁ…」という印象。
黒い糸を2つ買ったものの、やっぱり淡いグレーとか、ベージュっぽい糸が欲しくなりました。
その⑤
買った糸のメーカーに問い合わせることにしました。
その名は「グーテルマン」
犬みたいな名前だけど、スペインではほとんどこのメーカーの糸が使われています。
グーテルマンのサイトに入るためにメンバー登録的なことをしました。
……が、なしのつぶて。
その⑥
バルセロナにある代理店に電話をかけると、マドリードでは「Casa Vilota」という
手芸屋さんによく卸しているよとの情報をくれました。
インターネットでお店の名前を入れて検索。
ヒットするものの「Casa Violeta」という老舗の飴屋さんの名前に類似しているため
「Casa Violetaではありませんか?」と親切なグーグルさんは私に問い掛けるのです。
その⑦
Casa Vilotaに電話。
グーテルマンのE151という商品の黒以外の糸が欲しいと告げると
「今はありませんが、取り寄せは可能です」とのこと。
その⑧
Casa vilotaに行って来た。
それまで、どうしたらあの糸が買えるんだ?と暗いムードだったんだけど好転。
人の少ない広くて品揃えの豊富な手芸屋さんはっけーーん!!!
ホントに手芸屋さんは、ヘタしたらスペイン恐怖症になりかねないほど無愛想で、
後ろに並んだおばさんからは「まだかまだか?」と熱い視線を送られ
店員からは「忙しいんだからとっとと話せ」オーラを出されるのが常なのに
ぜんぜん人いなーい!!
糸なんか見つからなくたっていいかも?
と思ったけど、そうもいかないので
「伸縮性のある布を縫うために、グーテルマンの糸を注文したいのですが…」と言うと
店のおじさんが、ポリエステルの普通の糸を持って来て
「みんなコレで縫ってるよ」と言う。
………じゃなくて、E151っていう品名で、それ用の糸があるはず…と食い下がる。
「でもなぁ………」というおじさんに
「グーテルマンに聞いたら、ここがマドリードで一番売れているお店って言ってました!」と
持ち上げ攻撃に出てみた(実際にそう言われた)。
と、おじさん
「そうだろ?ちょっと別の人間に聞いてみてやるよ」と俄然親切になりまして。
電話をかけてくれました。
で、新名称出現!
「君が言ってるのはHilo Espuma(泡の糸)かぁ…」
そう言って、泡の糸コーナーへ案内してくれたら
グーテルマンではなく、ムロフィルというスペインメーカーの糸で
なんとキロ売り!しかもカラーも豊富!!
グーテルマンなら10ユーロする糸が、ムロフィルでは3ユーロ。

ほくほくして、たくさん買って帰りました。
やっぱり品質はグーテルマンに及ばないけど、これほど値段が違うなら
このままムロフィルにお世話になろうかな?と思っています。
でも、Casa Vilotaには今後もお世話になります。
ちなみに「Hilo espuma」も通称みたいです。
私が糸に辿り着くのと同じくらい、長い日記を読ませてゴメンナサイ。
Casa Vilota
Calle San Jelonimo18, 1Izda