スペインから『ウタコ脳』

観光客気分が抜けない私の
私なりのマドリードのんびり生活と
にっくき痛風と闘う日々をつらつらと…

何をするか何をしないか?

2018-11-04 11:06:23 | おっぺけぺな日常
さてと、いろんなゴタゴタとともに
「テテリア・カフェテリアうたたね」がオープンしました。

このカフェをオープンするに至ったのは、かねてより温めていた夢が……
ではなくて、本当に偶然と勢いだけ。
そのおかげか、やりたいこととやるべきことの順序が曖昧で
自分の店で、自分のお菓子と好きなコーヒーとお茶に囲まれていながら
いろんなことで揺れています。

揺れすぎて、ちょっとハゲができましたよ。
ハゲと聞くとギョッとなると思うけれど、
私の場合ハゲは割と日常茶飯事なのでご心配には及びません。

私は思い悩むと一人で考えていられず、他の人に話して楽になるタイプ。
夫は喜怒哀楽の激しい(気性の荒い?)私の悩みや愚痴、暴言など
あれこれを受け止めなければならずに大変さたるや、察するだけで気の毒になる。
人の意見が助けになることは多々あって、でもそのおかげで楽になることもあれば
選択肢が増えてしまい、さらに悩むこともある。
一長一短ではあるけれど、長所の大きさたるや、短所なんて屁でもない感じになるので
やっぱり人に話してしまいます。
夫だけではなく、周りの友人にも被害者続出ですな。

とまぁ、そんなわけで1年放っておいたブログを開いてみたわけです。
あ、ここで相談しようと思っているわけではなく、
溜まった頭の中のあれこれを整理する場所として。

初めてカフェをしてみたいと思ったのは20代の頃だけど、
その頃は田舎から東京へ出て、オシャレで美味しいカフェを知ったことと
大好きな田舎のカフェの静かな感じが懐かしかったからであって
本気でお菓子とお茶とコーヒーと!なんて思っていたわけではありません。

今は、身につけたお菓子を提供する場所と、提供するライセンスを持った場所が欲しかったのと
あんなお菓子があったらいいなというお菓子を家で作って味見を続けていたら
夫も私も糖尿病になってしまうなと思ったので。。。

でも、喫茶店を続けていくにはそんな呑気でもいられない。
なによりお金を稼がなくてはいけないし、
スペイン語もお菓子の腕も、あれもこれも頑張らないと…。

で、何をして、何をしないか?なのである。
ああ、そんなことを書いていたら、何を書いて何を書かないか?になっています。


とにかく、喫茶店がオープンしました。
オープンにあたり、いろいろお世話になっていながら、
オープニングの際には、お菓子の仕事でお世話になっている方にしか報告をしませんでした。

準備がバタバタすぎて不十分だったこと、たくさんのお菓子、飲み物を用意できなかったこと、
あのタイミングを逃すとオープンが1ヶ月近く遅れてしまう恐れがあったこと、
市場の人たちの「まだ開けないのか?」の質問に心が折れそうだったこと、
出費ばかりが増えたので、ほんの少しだとしても売り上げが欲しかったこと、
いろんな「何をして何をしないか」を考えて、結果不義理だと思いつつ
ひっそりとオープンすることにしました。
物件を借りた当時は、どーんとオープニングパーティーをするぞ!人も招待するぞ!と
思っていただけに、とても残念だったけど、あれが自分にできる精一杯だったから。

今も、たくさん人が来てくださることを期待している自分と、
その方達を満足させるだけのお菓子を準備できるかを心配する自分がいて
これがAB型かしら?と思ったり。

今しないといけないことと、明日までにしておいた方が良いこと、
先々に向けてしたほうが良いことを考えているのだけど、
同じことを考えていても、5分後にもう一度考えると違う結果を想像したり
自分の感情は厄介だなぁ……と困っています。
ただ、今回喫茶店オープンというちょっと大きな転機を迎えたからそう思うだけで、
実際は何をしていても紆余曲折を繰り返しながら、模索しているんだろうと思います。

さて、今日はお休み。
夫は日本に行ってしまったし、溜まっていたあれこれを片付けねば。






秋の諸々(意気込みとトホホ)

2017-10-31 18:44:16 | おっぺけぺな日常
さて、久々のブログアップ。
前に書いたのが昨年の11月2日だったので、ほぼ1年ぶり。
SNSだけじゃなくて、ブログもちゃんと続けたいと思ってはいるんだけどなぁ。。。


さて、続いて近況。
9月の下旬から日本に帰ってきました(今はすでにマドリードに戻っています)。

今回の最大の目的は「和菓子を勉強すること!」
…というわけで、京都の和菓子屋さんからマンツーマンで和菓子について学べる
「職人コース」に申し込んで、みっちり和菓子の習得に励んできました。

もともと「マドリードじゃ食べられないから…」から始まった私の和菓子作り。
スペインの日本文化に興味がある方達に教えたのを皮切りに
和菓子に興味がある方や、お茶に興味がある方からの要望で、
和菓子作りの楽しさやお茶の美味しさなんかを知ってもらえれば…と
自己流ながらワークショップをしてきたのだけど、
きちんと和菓子について知りたいという欲求と、上達したいという願望と
どんなことができるようになるのかしらという期待が膨れ上がってきたので


ちゃんと学んじゃうぞ!


というわけで、プロの技術を学びに本場京都にある和菓子やさんへ。


短期間の集中コースだったのだけど、マンツーマンで朝9時半から夕方5時半くらいまで
実技に加えて衛生などの講義まで、プロのあれこれをみっちり叩き込んでもらいました。
学校へ行く前は、「君じゃ無理だわ…」と言われ夢への道をぶった切られることも覚悟したけれど、
根気よく教えてくださって、毎日宿題もしながら、なんとか講習修了までこぎつけました。

学んだのは練り切り、饅頭、お団子、どら焼き、大福。
こう書くと大したことはなさそうだけど、餡の炊き方は基本の炊き方に加えて
スペインの豆をどう使うか?などの応用まで実習で教わったし、
ムンムンの蒸気の中で、スペイン人に人気の餅の扱いも習ったし
毎日何度も繰り返した包餡は、練り切りでも饅頭でも大福でもどんとこい!になりました。


というわけで、今後はばりばり和菓子を作ってゆく所存です。




第一弾は日本人会のイベントで和菓子講習会を大使館ですることが決定!



学校での勉強も大変だったけど、
これから先の活動は私の努力にかかっているんだよなぁ………。
気を引き締めて頑張ろうと胸に誓うのでした。


んが、んが、、、

和菓子屋さんだってやっちゃうんだから!
和菓子屋さん始めたら修了証とか飾っちゃうんだから!
と思っていたら、最終日にいただいた修了証が見当たらない。。。

マドリードに持って来忘れたか?と東京の叔母に連絡しても
見当たらないよと言われ、どうしたもんかと日々首を傾げていたら


「あんたが持って来た壊れたトランクを捨てようとしたら、修了証出て来たよ!」


と母からメールが。




張り切っている割にトホホ…だなぁと自分に呆れつつ
今後の自分にワクワクしています。

最終課題だった四季の練り切り8種類


作ったと思ったら包餡の具合をチェックされた饅頭


やっぱり美しい錦玉




今日は切り絵教室

2016-11-02 20:42:37 | おっぺけぺな日常
芸術の秋ですよ。
読書の秋だし、食欲の秋だし、スポーツ(観戦に限る)の秋だし、もうてんこもりです。

今日は昨日のよしもとばななトークショーに引き続き、切り絵教室に行ってきた。
日本で活躍中の切り絵作家さんが先生だったのだけど、作家さんの作品の写真を見て一気にテンションが上がったので、参加表明!

切り絵とか紅型とかを体験すると、
やっぱり絵が描けたらいいよなぁ〜と思うのだけど、
やっぱりそれはただの高望みなので、自分の作品をコツコツ作ろうと思いました。

今回は、先生が準備してくれた図案「招き猫」に挑戦。
紙の色もいろいろ準備されていて、黄色は金運なんだとか。
赤(病除け)とか黒(魔除け)、水色(学業成就)、ピンク(恋愛成就)があったのだけど、
「黄色がいい人〜?」と聞かれ

「はい!」

と元気に手を挙げて、
お金持ちになったらいいな〜とか、思ったり思わなかったりしながら没頭した1時間半でした。

楽しかったな。


楽しかった

2016-11-01 21:55:15 | おっぺけぺな日常
「よしもとばなな見に行かない?」
と、お友達から誘われて、
「キッチンしか読んだことなくて、しかももう内容覚えてないけど、行く〜!」
と、来西中の彼女のトークショーみたいなのを見に行ってきた。


すごーーーくおもしろかったので、
復習用にとお願いして借りた本を帰りのバスで読み始める。




とりあえず、今日「哀しい予感」は読み終わる予感。

わくわくわく

2016-10-19 16:50:53 | おっぺけぺな日常



これは、今年の私の誕生日にコプがくれたもの。



「はてはて、なんじゃ?」



見てのとおり、紙で作った三角錐のオブジェなんだけど
実は「あなたのお好きな服作ります」というチケットみたいなもの。

コレをもって、お店に行くとデザイナーさんのMatthieu氏と打ち合せをして
私が選んだ好きな素材で、彼のデザインの洋服を作ってくれるんだそう。
オートクチュールというと大げさな感じがするけど、
彼のデザインで自分サイズのものが作ってもらえるという
なんともワクワクしちゃうもの。


というわけで、昨日アトリエに行ってきました。

好きなデザインの洋服を選ぶと、次は生地選び。
生地とデザインを選んだ後は、
選んだデザインの基本の型紙の服を着て
「袖の長さは基準マイナス○cm…」っていうふうな採寸に近い作業。

Matthieuさんのデザインは、建築家の息子というだけあって
数学的なイメージで、なんとも私好みのカット。
こういうデザインの既製品は、私みたいなチビのサイズはないことが多い。
自分のために作ってもらえるなんて!!!


んも〜!1着だけなんて選べません!!


と、マゴマゴしていたら、いろいろ話をしているうちに、
1年以内にマドリードのアトリエを引き払う事が分かり


クリスマスプレゼントの前借りということにして、2着注文しちゃうことに。


なんかね、なんかね、ホントにステキなの。
デザインももちろんステキなんだけど、
デザイナーさん自身がステキで
アトリエもステキで
置いてある洋服がステキで

あー、ニヤニヤする!!

という体験でした。



草履を作って売るようになって、
時々、買い手の方から直接お話を伺う機会もあって
Matthieuさんの仕事と比べるのはとってもおこがましいんだけど


いつかこういう空間が作れるヒトでありたいなぁ…


と、目をキラキラさせてアトリエをあとにして、
コプに興奮気味にいろいろ話しながら帰路につきました。


洋服ができ上がるのは2週間後。
それまでは期待いっぱいのワクワクが続き、
洋服が手元に届いたら
2着を着てワクワクするんだろうなぁ。


あーワクワク。

ようこそ「ウタコ脳」へ

旦那はスペイン-日本語の通訳・翻訳家。 私は楽天家として、スペイン・マドリードでいろいろ楽しく暮らしています。 コメント・メッセージもお待ちしています。 utakong★mail.goo.ne.jp(★→@)