毛利甚八 写真日記 旅する天体

作家・毛利甚八が、ニコンD600とオリンパスペンを手に、あの町この村、あの川この海をパチリと撮って、ぽつりとつぶやく。

毛利甚八 写真日記 オリンパスペンと旅する 第31回 武の影絵

2012年12月25日 16時32分05秒 | 武道


2012年の9月、別府市で開かれた居合道の講習会に出かけた。

体育館の床には、窓からの光が差し込んで、写真が撮りにくい。

いっそのこと影絵にしてしまえ、と思った。

二人ずつ演武するのだが、動作がぴったり揃うとなかなか美しい。



日本刀はおもしろい道具だ。

縄文時代の蕨手刀と弥生時代の銅剣や鉄剣が、

平安時代には太刀になり、

戦国時代に打刀になった。

戦国大名は平安期から鎌倉期の太刀の名品を擦り上げて(手元から短くして)、

甲冑の腰に吊り下げていた太刀を、帯に差す打刀にした。

つまり刀を使う場所が、戦場から城の中に変わったということですね。

そこで居合道が発達する。

相手に切りかけられた時、とっさに先手を取ったり、受けて切り返すのが居合道だ。

部屋の中の武道なんですね。



このような道そして技術が、現在の日本人になにを教えてくれるのか。

なかなか興味深いですね。




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