2012年の9月、別府市で開かれた居合道の講習会に出かけた。
体育館の床には、窓からの光が差し込んで、写真が撮りにくい。
いっそのこと影絵にしてしまえ、と思った。
二人ずつ演武するのだが、動作がぴったり揃うとなかなか美しい。
日本刀はおもしろい道具だ。
縄文時代の蕨手刀と弥生時代の銅剣や鉄剣が、
平安時代には太刀になり、
戦国時代に打刀になった。
戦国大名は平安期から鎌倉期の太刀の名品を擦り上げて(手元から短くして)、
甲冑の腰に吊り下げていた太刀を、帯に差す打刀にした。
つまり刀を使う場所が、戦場から城の中に変わったということですね。
そこで居合道が発達する。
相手に切りかけられた時、とっさに先手を取ったり、受けて切り返すのが居合道だ。
部屋の中の武道なんですね。
このような道そして技術が、現在の日本人になにを教えてくれるのか。
なかなか興味深いですね。