毛利甚八 写真日記 旅する天体

作家・毛利甚八が、ニコンD600とオリンパスペンを手に、あの町この村、あの川この海をパチリと撮って、ぽつりとつぶやく。

毛利甚八 写真日記 オリンパスペンと旅する 第3回

2011年09月22日 06時59分03秒 | 日記
 今年7月下旬にオリンパスペンを買った直後の写真をふりかえってみたい。

 買ったのはE-PL2のブラック・パンケーキセットだった。
 いつも量販店の店頭で見ていたシャンパンゴールドのデモ機に比べると、黒いボディのほうがずっとフィルムカメラの質感に近くて気に入った。


 はじめはズイコー17mm F2.8 一本で撮ることにした。

 本格的な試し撮りをしたのは宇佐神宮で行われた夏越祭りの奉納演武大会だ。
 地元の二天会を中心に、二天一流剣術や関口流居合術、全剣連居合などの演武が行われる。
 会場は境内の能舞台。

 次の写真は能舞台の前のハス池。


レンズ/ズイコー17mm F2.8 ISO200 AF F11 絞り優先AE

 ズイコーの純正レンズは、どこか中判カメラのような描写をする。
 みっしりと物質が詰まっているような絵ではありませんか?

 次は豊後高田市の山神社にお邪魔して盆踊りの太鼓の練習を撮ったもの。
 マニュアルで撮ったのは、太鼓のバチがぶれるのを防ぐため。


レンズ/ズイコー17mm F2.8 ISO800 AF F4 1/125秒 モノクローム 後処理で赤フィルターをかけ、コントラスト+25。

 ISO感度が設定できる本格的なデジカメは初めて使う。ISO800でこれほど滑らかに写るのが新鮮な驚きだ。フィルムカメラではトライX(モノクロフィルム ISO400)を常用してきたが、800に増感すると絵が荒れるので敬遠していた。

 「九州の法隆寺」と呼ばれる豊後高田市の国宝「富貴寺」にでかけ、石仏をモノクロームで撮ったのが下。


レンズ/ズイコー17mm F2.8 ISO800 AF F8 絞り優先AE モノクローム 後処理で赤フィルターをかけ、コントラスト+25、明るさを-20。

 次はお盆の月を長崎で撮ったもの。
 この時、宮本製作所のライカ用アダプターが手元にあって、ズミクロン50mm F2を100mm望遠として使用した。オリンパスペンの受光部はちょうど35mmフィルムの半分にあたるので、レンズの画角がちょうど二倍換算になる。


レンズ/ズミクロン50mm F2 ISO200 F8 絞り優先AE 露出補正-2 三脚使用

 この時、絞りや露出補正を何段階も試して、月がきっちり見えるように撮った。
 「ナチュラル」カラーで撮ったが色はなくなっている。
 100mmの画角から言って、画面のなかにちいさな豆のような月が写っているにすぎないのだが、このブログに合わせた長辺640ピクセルにトリミングするとこんな感じになる。

 プレビュー画面で満月を拡大してみて、「けっこうちゃんと写るんだなぁ」と驚いた。
 そう思いませんか?

 次回は長崎の写真を紹介します。
 


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