名探偵のUSJ日記(DETECTIVE'S USJ DIARY)

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鬼舞辻無惨と十二鬼月の裏設定

2024年01月01日 21時40分02秒 | インポート

今回の作品の中ではラスボス鬼舞辻無惨と、その下に特に強い12人の鬼が十二鬼月として登場します。鬼月という名称も陽光と対を成す「月」を使用した名称ですね。まずこの12人の鬼神という設定はおそらく、安倍晴明と12人の式神から来ていると思われます。安倍晴明は平安時代に存在した陰陽師です。陰陽師とは、古代日本律令制度において陰陽寮という役所に所属している人たちで、天文・気象・暦・卜占などを扱っていた人たちのことを言います。安倍晴明は呪術において大変評価されており、十二神将という式神を扱っていました。十二神将とは安倍晴明が家来として扱っていた鬼神のことです。そしてこの十二神将には6人の吉将と6人の凶将が存在し、上弦6人と下弦の6人に分けられていた設定とリンクするのです。また鬼舞辻無惨に関しての設定は1000年前から生き続けている鬼の原種です。1000年前ということは作品の舞台となる大正時代が1912〜1926年なので912〜926年ということ。平安時代が794〜1192年(1185年との説もあり)なので、正に生まれた時代は平安時代ということになります。「鬼舞辻」という名も、「辻」という字が「交差する道」を意味することから、鬼と人間という二つの生き方の狭間にいる者、それほどに完璧な生物であることを意味するネーミングに思えます。交差するその場所で鬼が舞う。逆に「無惨」の「惨」には二面性があります。片や「心がひどくいたみ悲しむ」という意味がある一方で、「むごたらしい」という意味を持つので、陽に当たれなくなった日陰者の自分を悲しむ面と、鬼として残酷に振る舞う面を上手く1文字で表現されたものと推察します。(鬼滅の刃)(USJさんとコラボレーションした作品)



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