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名探偵のUSJ日記(DETECTIVE'S USJ DIARY)

2009年12月からブログをしています。

形状について

2024年04月01日 18時33分05秒 | インポート

日輪刀の形状は、一般的な日本刀に多い刀身中央に山形の稜線が入った鎬造りで、焼き入れで浮かぶ刃文はまっすぐな直刃(すぐは)調。日輪刀は、個々人の裁量で自由な形状が用いられている場合があるとされています。そのため刀身の形状については登場人物によっても違いがあるのです。
ノコギリ刃のような日輪刀
竈門炭治郎と同期で鬼殺隊に入隊する「嘴平伊之助」(はしびらいのすけ)は、山で育った野生児で、上半身裸に加え猪の頭を被った二刀流の剣士。そんな嘴平伊之助の持つ日輪刀は、刃こぼれをして、まるでノコギリのようにギザギザの形をしています。最初からこの形状なのではなく、実は嘴平伊之助が石を使ってわざと刃こぼれをさせていたのです。なぜこんなことをするのかというと「見た目がかっこ良いから」という理由。けれどこんなことをしようとすれば、まず刀身が折れます。形ができたとしても刀としての強度が弱いので、剣術を扱うどころではなくなってしまうはず。しかし、自身の剣技に対して絶対的な自信を持っている嘴平伊之助には、刃こぼれしていようとしていまいと関係なく技を発揮させてくれます。また嘴平伊之助の日輪刀には、他の登場人物と違う点が他にもあります。それは、白布で保護していますが刀身が抜身のままで「拵」(こしらえ)がないことです。通常、刀なら必ずあるのが「鞘」(さや)・「柄」(つか)・「鍔」(つば)・「鎺」(はばき)などの拵。拵とは「刀装」とも言い装飾などの意味を持ち、刀の保護や扱いやすさなどの点から実用性の高い外装です。特に鍔がないことはとてもリスクが高く、実戦の最中に汗などで手を滑らせれば怪我をする危険性があります。しかし、そんな危険を微塵も感じさせないのが「獣の呼吸」の使い手でもある嘴平伊之助ならではの野性味あふれる日輪刀です。
毒を仕込んだ日輪刀
鬼殺隊最上位の実力を持つ9人の「柱」のひとりで「蟲の呼吸」の使い手でもある「胡蝶しのぶ」の持つ日輪刀は、鬼を倒す毒を仕込むことができる仕様となっています。一見すると刺突用の西洋剣「レイピア」のように細身ではありますが、柄と先端部分の刀身のみが通常の厚さ。特殊な形状の刀身を収める鞘には、鬼滅の刃内で鬼が嫌うと言う「藤の花」から抽出・調合した特別製の猛毒が仕込まれています。そして斬り付けた鬼に毒を流し、鬼を殲滅。他に何種類もの毒を調合しており、鬼の強さや性能によって使い分けています。「毒使い」でもある胡蝶しのぶですが、実は小柄なため鬼の首を落とすための筋力に恵まれませんでした。こうしたことから毒を用いた戦法などで工夫をしたとも言えます。しかし筋力は劣るものの、身軽さを活かした剣戟を操る姿はまるで蝶のように軽やか。そんな胡蝶しのぶは、鬼に姉を殺されたつらい過去を持ちますが、姉の敵を取るため弛まぬ修練で柱にまでなった強い信念を持つ女性剣士です。
実際の日本刀の形状
日本刀は、その名前が示すように日本独自の鍛刀方法で作刀された刀剣類のことを言います。そして代表的な作刀方法の伝法を5つの地域に分け「大和伝」・「山城伝」・「備前伝」・「相州伝」・「美濃伝」と総称。これらは最も流派による特徴が際立ち、同時に独自の優れた作刀技術をもつ流派でもあります。大まかに太刀・大太刀・打刀・脇差・短刀のように、時代や刀身の長さ、用途により名称にも違いがあるのです。また日本刀のことを「日本刀」と呼ぶようになったのは明治時代以降のことで、それ以前までは太刀や刀と呼ばれていました。そして明治時代に「廃刀令」が出されたため、刀を持ち歩くことができなくなります。大正時代が舞台となっている鬼滅の刃でも、鬼殺隊が政府非公認の組織でもあるため余計な騒ぎにならないよう、刀を隠して歩く場面などが描かれています。(鬼滅の刃)(USJさんとコラボレーションした作品)



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