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多分、駄目な方の機械屋による戦闘日記。ネットヲチ&写真ネタやら色々と。

NHK大学ロボコンに思うこと徒然part2

2012年09月15日 19時40分35秒 | ロボコン
以前にも、何かで書いた気がするが、今回は技術の伝承とか云々とか言う前に、
ロボコンをやる上で必要な要素技術・技能等について、ちょいと思うことを書いてみたり。

【1】各分野における技術の習得と伝承について
これについては、各大学によってだいぶ差はあると思うが、
学生同士の共通項として挙げられる、基本的な事項について書いてみる。

a).機械分野
・チーム内や実習工作等でも使用に耐えうるだけの図面作成法。
・機械加工における、旋盤・ボール盤・フライス盤などの工作機械の操作法と、
 基本的な加工技能の修得。
・ねじ,歯車,各部の荷重やねじ込み量,回転数、質量などの計算etc

b).電気・電子分野
・回路図の読み方と電力量・電圧用の配分の仕方
・使用する電子部品のイロハ
・電子回路の作り方とその注意点etc

c).制御・情報分野
・各種プログラミング言語のイロハ
・作成したプログラムの実際の挙動に対する検証etc

d).その他
・部品の調達法etc


【2】社会人OB・OG達が行うべき現役学生支援について
これは、色々と実践されてる方々が多いと思うので、
ここでは、自分の担当分野でもあった、機械分野についてちょっと書いてみる。

a).社会に出て得た、実践経験データの伝承。
b).とりあえず、読んでも損は無い本の推薦。

特にa).に関しては、メーカ,エンジニアリング会社勤めの方々には、
自分の得た経験を、是非とも学生諸君に教えてあげて欲しい所である。
というのも、学生だけでは結局の所、自主勉強しても得られる知識というのには、
限りがあり、特に機械分野においては、経験則による対応が物をいうパターンも
多々あったりするので、そこを上手くフィードバックすれば、かなりチーム全体の力が
上昇すると見込めるからである。
(どんなに出来る人達で集まったチームであっても、自分達の地力や地頭だけじゃ、
 何処かでジリ貧になるのは目に見えているし、
 世代間の断絶が大きい所では、最近の実戦経験というのが乏しいので、余計にダメージは大きい。)

まあ、OB・OG諸兄方の支援が有っても結局のところ、学生諸君達が頑張るしか他は無いので、
有用な情報を、どう上手く伝えられるかが、今後のNHK大学ロボコン出場チームの課題ではないかと思ってみたり。
(ABUロボコン出場の他国チームの幾つかは、国策の一環として取り組んでる所が有るので、
 我々の目に見えないところで外部からの強大な支援が有るのではないかと思ってみる。)

それを考えると、やはり社会人OB達のチーム支援というのが、
どれだけ力強いのかというのを考えさせられる。
(結局の所、自分達だけ良くて、後はポイッと言うような放任主義は、
NHK・ABUロボコンにおいてもNGである。
とりあえず、自分達がフォロー出来る内に、自分が出来うる必要なフォローをしとかないと、
やっぱり後々大変なのである。)


今回の更新は、こんなところで。

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