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◆ヤケド発見伝③

2010-07-06 | 本日のNEWS
◆これは、つい先日までの、私の4本足。

 特に、この杖 「ロフストランド・クラッチ」 には、
 大変お世話になりました。

 脇の下が圧迫されないから、
 病院で借りたふつうの松葉杖よりずっとラクチン。

 貸してくださった下斗米先生と、
 運んできてくださった中山さんに、本当に感謝です!



……というわけで、すっかりごぶさたしている間に、
ついにヤケドが9割がた治りました~! ひゃっほ~!!!

みなさんにいろんな対処情報をいただいたり、
励ましていただいたり、
差し入れていただいたりしたおかげで、
グングン良くなりました。

ほんとうに、ありがとうございました!!!(涙)


●で、ついにヤケド考察・第3弾、最終章です(笑)。

(実は、1週間前に一度書いたのですが、
 アップしようとした瞬間に間違って消してしまい、意気消沈。
 この失敗は実は2度目だったので、3度目の正直にならぬよう、
 今回は気をつけようと思います)


●発見の3つ目は、2つ目の
「地球のスゴさ」に引き続き、
「カラダのスゴさ」でした。


自分の体のヤケドへの対応力を目の当たりにして、
まさしく 「地球と同じパワー」 を、実感したのです。


いや~ ヒトというのは、物理的・科学的にまぎれもなく、
「地球と同じ威力」 を持っているのだと体感しました。


自分の足ながら、
「ヤケド」 という突発的な大事件への適応能力たるや、
めくるめくものがあり、
それはまるで壮大な展開の映画を早送りで見ているかのように
ドラマチックなものでした。


ことさら、足のカタチの変化ときたら、

「おいおい、もとのカタチを そこまで
 かなぐり捨てちゃっていいのかい…?」

と持ち主の私が心配になってしまうほどの変化ぶりでした(笑)。


見事なまでに自分のカタチへのこだわりを捨て去り、
全体の状況にとって最適なカタチに
グングン変化してゆく足の様子を見て、

グロテスクながら、思わず目を見開いて
凝視せずにはいられませんでした。

我が足ながら、これには本当に教えられました。
「無償の愛」 を目の当たりにした感じです(笑)。


皮膚は皮膚にできることの最善を尽くして
破れないギリギリのところまでふくらみ、

その皮膚の守りのもと、下の肉部門では、
全体内から集結した血液隊員たちが、
大火事の現場で命がけで消火にのぞむ消防団よろしく
一斉にヤケド修復に向けて働きまくり
(その動きを体感しました)、


同時に、(たぶん)足の自家治療にエネルギーを集中させるため、
全身は、まるで睡眠薬注射でも打ったかのように、
一気にダルくて眠くなり、ムダな動きをストップさせられた状態に。


一方心臓はアップテンポで着実に鼓動を打って
足に血液を送り込み……


……と、イヤも~その全身の連携プレイたるや、
持ち主の私はもう完全に、まな板の上の鯉状態……(笑)


私にとっての“最善”のために、
全身のすべての器官と細胞が文字通り“一体”となって、
全力で働いてくれていたのです。


ヤケド → 水ぶくれ → 水ぶくれがつぶれ 
→ 皮膚が死に → 死んだ皮膚が干からび 
→ 干からびた皮膚が剥け → その下に新しい肉と皮膚が再生


という一連の変化を、痛み、熱、ダルさ、痒み……を伴いつつも、
まるで夏休みの自由研究のように毎日観察してきた、この3週間。


それは、身をもって 「いのちの破壊と再生」 を体感する旅でした。


この旅はまだ終わっていませんが、とにかく、
「自分の体」 という地球の分身に起こった
この事実を目の当たりにして、
私は地球のしくみを思い知らされたように感じています。


●この世に生まれた私たちには、
 「生きるための ありとあらゆる可能性」 が組み込まれてる。


 私たちは死ぬまで一生、「体」という、
 無限大の可能性を秘めた自分専用の相棒と共にある。


今回のヤケド事件は、
6年前、交通事故のあとにも感じたはずのこのことを、
さらにハッキリと体感させられた出来事でした。



●一昨日、久しぶりに自転車をこぎました。


夏の明るい気配の街を、
優しい風とともにゆっくりと走りながら、
この今が、とてつもなく幸せな瞬間であることを
全身で味わいました。


と同時に、

人一倍歩くのも旅するのも好きだったのに、
病気で自由に歩くことができなくなってしまった母のことや、

パレスチナで出逢った、戦地で身をこわばらせながら暮らしている
土地の人々や、兵士たちのことを思い出しました。



元気で生き、離れていても、どんな方法ででも、
彼らのチカラになれる自分であること。


やりたいことを、やりたいときに、
日々、思い切りやり切って生きること。


久々にこぐペタルの感触を味わいながら、
それらの想いを新しく、心に刻んだ午後でした。



●一見他愛もなく思える 「できる」 の下に、
 それを実現するまでの甚大な支えや道のりがある。


私は時折このことを、
南極で見た氷山のシーンとともに思い出します。


きらめく氷山の一角は、
海の上に出ている部分の何倍もの氷の塊に支えられている。


元気な植物は、芽や葉をつけた茎の下に、
2倍以上長い根を持っている。
(By「奇跡のりんご」の木村秋則さん)


私たち人間もまた、
この 「あたりまえ」 の日常を支えてくれている、
体の働き、人々の営み、生物たちの存在、地球の恵み……を、
敏感に感じ取る感覚を忘れずにいれば、
毎日がもっと、輝き出すのかもしれません。



●……というわけで、今回のヤケド事件では、
ほんとうに豊かな学びをたくさん授かりました。


6年前に1年半のリハビリを要した交通事故にあったのですが、
今回はあのときよりも、落ち着いて
様々な学びに心を向けることができました。


それは、もちろん、
事故の内容が6年前より格段に軽かったことが
大きな原因でしょうが、

事故直後に出逢った対応が、
心ある温かな対応だったからじゃないかとも感じています。
(平山さん、森さん、本当にありがとうございました!)


●生まれたばかりの赤ちゃんにとって、
この世で出会う最初の出来事が後々まで大きく影響するように、


事故のような突発的な出来事が起きたとき、
最初にどんな対応を受けるかで、治りが違ってくるように、
私には感じられます。


私の痛みをやわらげ、治りを早め、結果的に、
こんなふうに様々な学びに心を向けられる状態にしてくださった、
お一人お一人の優しさに、心から感謝します。


●「憂いに寄り添える人は、優しく、優れた人」


漢字が表すこの意味に気づいた
交通事故直後の6年前を、久しぶりに思い出しました。


人の憂いに、黙って、そっと寄り添える。
ニーズを、ちゃんと読み取れる。

私も、そんな人になりたいです。



●またまた長くなりました。

ヤケド顛末記は、これにて終了。
読んでくださって、
ほんとうにありがとうございました~!


次回は打って変わって、うれし荘フリマ情報です(笑)。
お楽しみに~!
(……って、いつ更新できるかな…汗)


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