◆高校生に「原発の授業」をしている現役教師、川原先生の詩。

●先日、札幌の熱血高校教師さんと出逢いました。

札幌市内公立高校の社会科現役教師、川原茂雄さん。

川原さんは今、ご自分の高校の授業で、
独自にプログラム化した「原発の事実を伝える授業」
（１コマ50分×５回）を行っているとのこと。

その初回の授業を受けたのです。

パワーポイントを使ってのスライドトーク形式で、
データや写真もふんだんで、とてもわかりやすく、
原発について勉強してきた私にとっても、
あらためて勉強になる意味深い内容でしたし、

まず第一に、こんな授業を実行している
先生がいてくれることに感動しました。

●文部省は原発推進の立場で、
小学校時代からずっと、あらゆる学科の教科書に
「原発は安全でクリーンなエネルギー」という洗脳文章を
広告代理店とともに戦略立てて“刷り込み教育”している、
という現実を方々から聞いていたので、

私は、子どもたちに事実を伝えていくことが
早急に必要だと思い、「どうすれば…？」
と考えていたところでした。

そんな時に、この先生と回り逢うことができ、
勇希と希望が湧いてきました。

●川原先生は「原発出前授業」を始められたので、
近々「旅するはらっぱ・おたがいSUNカフェ」でも、
ぜひ授業をしてもらいたいと考えています。



●川原さんのお話には印象的なことがいくつもありましたが、
　特に心に残ったのは、

「専門家でなくても、調べたこと、発見したこと、
　自分の考えなどを、もっと語っていいと思う。
　ふつうの人が、もっと語り出すことが大切なのではないか」

という言葉でした。私も同感です。

●川原さんのことは、
授業を始められた経緯や、授業内容も含め、
またご紹介していこうと思いますが、

今日はとりあえず、川原さんが
「はんかく祭で今中さんや飯田さんの講演を聴いた直後に書きました」
と言って渡してくださった詩をご紹介します。
（ご本人も、公開了解済みです）

私は深く共感しました。
あなたは、いかがでしょう…？

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「知ることでしか」　かわはらしげお

知らなければ　心配することもない
知らなければ　不安になることもない
知らなければ　恐怖におそわれることもない
知らなければ　なにかがおかしいと思うこともない
知らなければ　これではいけないと思うこともない
知らなければ　なにかを変えようと思うこともない

知らないうちに　汚染されていく大気
知らないうちに　汚染されていく大地
知らないうちに　汚染されていく海洋
知らないうちに　食べられなくなる野菜
知らないうちに　食べられなくなる魚
知らないうちに　蝕まれていく身体（からだ）
知らないうちに　考えなくなる精神（こころ）
知らないうちに　失われていく未来

まずは知ることから　始めよう
いま　何が起きているのか
なぜ　このようなことが起きたのか
いったい　だれが こんなことを始めたのか
いったい　だれが こんなことを進めたのか
いったい　だれが ウソをついてきたのか

まずは知ることから　始めよう
知ったならば　今度は誰かに伝えよう
知ったならば　今度はなにかを変えていこう
知ることで　自分を変えていこう
知ることで　みんなを変えていこう
知ることで　社会を変えていこう
知ることで　この国を変えていこう

知ることでしか　変わることはできないから
知ることでしか　変えることはできないから