浦幌神社・乳神神社の宮司一筆  

神社や日本の伝統文化で培われてきた教えやヒーリング(癒し)をお伝えしております。浦幌神社・乳神神社宮司の一筆。

稲作・お米の話 1

2009年06月03日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願の神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

日本人の生活に欠かせないのが米です。

我々は、主食であるお米を食べて元気を頂いております。

洋食がつづくと、無性にごはん(お米)を食べたくなりますよね。

家でごはん(お米)を食べてホッとする時があります。

 

諸説ありますが、稲作・お米に関することを少しご紹介します。


稲(イネ)の語源について

お米は、稲(イネ)からできています。

稲の語源は、命根(イノチネ) 生根(イキネ) 息根(イキネ)など意味から、稲(イネ)と呼ばれるようになったと言われております。

稲作は縄文時代後半ごろから存在していたとがわかっております。

危険をともなう狩猟から、稲作を取り入れることによって、安定した平和な暮らしを得ることが出来ました。

安定した暮らしを根っこのように支えてくれたのが、稲作であったことが伺えます。

 

米(コメ)の語源について

稲からできる種子が米となります。稲の結晶がお米です。

米(コメ)の語源は、米には様の霊力が籠め(コメ)られると信じられ、米(コメ)と呼ばれるようになったとも言われております。

神社で行われているほとんどの祭事が稲作と深く関係しております。

どの祭事でも米がお供えされます。

お米をジュースにしたお神酒もお供えされます。

お米を凝縮したお餅もお供えされます。

お米を大事にしてきたのが日本人です。

 

飯(メシ)の語源について

飯とは一般に食事全般をいいますが、特に米を炊いたもの、広い意味で穀物を炊いたものをさします。

めし。というと品が無く思われますが・・・

飯(メシ)の語源は、「召し(メシ)上がり物」から、飯(メシ)と呼ばれるようになったと言われております。

「召す」は、飲む、食う、着る、乗る、見る などの意をもつ敬語。

食べ物の敬称から、飯(メシ)という言葉が生まれたといわれます。

お米は、大変貴重でしたので、一般人がお米を食べられるのは、盆・正月・祭り・節供(せっく)などのハレの日に限られていました。

収穫された貴重なお米はまず前にお供えされ、様にお召し(メシ)あがり頂きます。

今でも神社では、初穂といって取れた稲穂を様にお供え致します。それをお金に変えたのが初穂料といいます。


つづく


宮司一筆

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