我が家にこのRL250がやって来たのは、かれこれ15年ほど前のことでした。
その時はけっこう綺麗な姿で「こりゃ当たりじゃん!」と喜んだものだったのですが、
その後、あまり恵まれているとは言えない保管環境のせいで順調にエイジングを重ね、
気がつけば「な~んだ、ただの中古車でね~の」てな具合に成り果て…。
ここ数年「このままじゃちょっと可哀想だな~」と感じていたのですが、
いわゆるフルレストアをする気にはなれず、ズルズルと時間ばかりが過ぎてましてね。
ほとんど乗る機会も無いし、たま~にエンジンかけてその辺をグルっと動かす程度。
でもRLってかなり好きで、手放す気はまったく無いし、どうしたもんかな~って、
日々悶々とした時間ばかりが過ぎていたというわけです。
2008年の初めでしたが、
これまた家でゴロゴロしっぱなしで順調にエイジングしていくミニトレGT80を、
A.C.T.S.の現場で役立てられるバイクに仕立てようという話が持ち上がり、
(いつもリヤカー引っ張ってる黄色い蜂の子みたいなアレです、はい)
突貫作業で作ったんですけど、何年かぶりでやる全バラいじり、楽しかったんですよぉ。
やっぱり、バイクいじるって、ほんとに楽しいんですよね~。
それも、単なるレストアとかじゃなくて、いろんな所いじって、
細かいパーツとか思うように作り替えて、ふざけた工夫とか盛り込んでっていうのがね。
そのミニトレ工作作業がとりあえず一段落しちゃうと、
「やっぱりRLもいじっちゃおっかな~」の気分は抑えきれなくなっていました。
で、猛暑が去るのを待って、こつこつスタートさせたんです、RLカスタム計画。
あんまり焦らず暇なときにチビチビいじって、少しずつでも気になるパーツを自作して、
まぁ1年くらいかけて楽しんでみよっかな~って。
そんな感じで08年の秋頃にスタートしたRLカスタム計画ですが、
まっことダラダラしたもんですし、性能的に良くしようとか、
なにかすっごい改造しようとかいう野望があるわけではありません。
今さらねぇ、性能的にどうのとかいうバイクでもありませんし、
なにせ乗り手が超ヘタレで不真面目、基本的なモノの見方がふざけているもんで、
まっとうなトライアラーカスタム記なんか期待しないで下さい、ね。
簡単に言っちゃえば「単に作って楽しそうなモノをコツコツと」って感じですから。
写真は、まだな~んにやってない状態のRL250くん。
そこそこ綺麗なんだからいじらないで残しておけば?って声もありましょうが、
写真でみるとソコソコなんですけど、それなりにお歳はとって老化してるんです。
そりゃぁそうですよねぇ、1974年製、御歳35歳ですから。
タンクやフレーム底部がいたくキレイそう。
タンクがほぼ無事だったのは良かったんですが、
前オーナーさんが割とちゃんとトライアルやってた方らしく、
左ケースカバーにクラックが入り、
フレームのアンダーループが曲がり、
いろんな所にキズとか修復の跡があったんですよぉ。
まぁ「素材」としては「良い方」だったと思います。