++ それでも夢をみていたい。++

平成18年8月28日
ママは安らかに息を引き取りました。
癌で余命3ヶ月宣告。
  その闘病記録と、終わり。

今週一週間の明と暗。

2006年08月10日 | *   介護   *
*** イレッサ服用 189日目 ***

こんにちは。
hanaです。
前回から一週間もたってしまいました

今週あたま、台風が直撃といわれた関東地方
天気の荒れとともにママの体調は最悪になりました。

** 火曜日 **
朝食後に薬を飲んだ途端すべて嘔吐。
きちんと食べた後だったのもあって酷く苦しみました。
『どうする?病院に行く?』
ママはうんとは言いません。
『もう1日様子見ようか?』
前回も同じような状態が続き入院と言うことになりましたが
今回も病院に行く=入院です。
ママは行きたくないって分かってる。
でも、入院した方がいいんじゃないのか?ってあたしの中では思えました。
入院してもう少し体力も回復して、歩けるようにリハビリなんかして
なにもかも多少良くなったりするかな・・・とか、馬鹿な期待して。
入院した方が最善のような気がしました。
が、危ない!間違いです。
自分がちょっとキツイって感じてたから、入院させたほうがいいって思っただけでした。
それは自分が楽になるんじゃないかって打算ですよね、絶対。
そのときは最善だと自分に都合のいいご託を頭の中で並べるのです。
もちろん入院するのは悪いことじゃないんですよ。もちろん。
けど、私たちの中の問題としては、
やっぱり出来るだけママがどうしたいかを最優先したいと思ってるし。
そのうえでそれでも看きれないのか?それです。
あたしの答えは『まだ出来る』
昼と夜は食事もちゃんと出来て薬もオールクリア。
夜は5日間の便秘で苦しいというので便秘薬(マグミット)を飲み就寝。

*** 水曜日 **
翌朝は薬を飲んだ所為で早朝から数回トイレに。
朝食途中で吐き気が始まり嘔吐。
仕方がないのでゼリーを食べて薬を飲む。
イレッサを含んだ途端再び嘔吐。
イレッサは大きいのでもうずいぶん飲み込みづらいみたい。
便秘薬に誘発され下痢の状態が続き一気に体力低下
とにかく水分だけは絶えず飲ませ続ける。
病院(=入院)をどうするかパパが帰ってきてから相談と言うことになる。
心配なので一日中一緒に居てみる。
あまりの弱々しさにこのまま死んでしまうような気がする時間があった。
目は開いているのに眠っているみたいで、それがゆっくり閉じて
一瞬息をしていない時間。
恐くなって名前を呼ぶと目を開ける。
そんなことを何回か繰り返したら普通に息をするようになりました。
無呼吸になってて恐かった。
けど、恐い反面、もしこのまま眠るように逝けるのならいいのになとも考えた。
夜にパパと少し相談する。
入院したらもう帰ってこないような気がするから入院させない方がいい
痛みを含め処置など対応しきれなくなったら入院も考えられるけど、と
とりあえず結論付いたけど・・・・・・
今にも死にそうな弱ったママを入院させないのは悪いこと?
人から見たら、まあ最善とは言い難いかも知れないけど。
このまま、この一瞬に楽に死なせてあげたいと思うことがある。
願って出来ることじゃないけどね・・・・・・
家にいたいと望むママに少しでも家にいてもらうようにするのが
今の最善だと信じたい。

** 木曜日 **
朝はフルーツゼリーで済ませ水分もたっぷり取らせる。
薬は痛み止めだけ飲ませて←これだけは本人も楽になるから率先して飲む
イレッサなんかの朝用の薬は今日は飲ませない方向で。
お昼に食事がきちんと取れたら飲ませようかと思う。が、
結局ぜんぜん拒否されました
まあ飲みたがらないものを無理には飲ませるのは・・・・・・。
お昼も夜もたくさん食べたから良しとして。
体力低下とともに自分で首を支えるのも困難になった
車椅子に座っていても首が後ろにカクンと落ちてしまう・・・・・・
これでは自宅でのシャワー入浴すら困難になりそう
それでなくてもうちの浴室は洗面所からかなり段差があるから
今週あたままでは支えればなんとか1.2歩までは歩けたママですが
体力が落ち支えても真っ直ぐ立つことも出来なくなってしまったので
ママを浴室まで運び入れることすら
もうすでにかなりな困難かとも思っていたんだけど・・・・・・
早速ケアマネさんに連絡して入浴サービスを週一で入れて頂くことに。
それでも来週の水曜になるらしいのでパパとふたりでなんとか
シャワー入浴させることに成功
トイレに行くにも、なにをするにも歩けなくなってきたので
パパもあたしも力業で持ち上げています。
ママを持ち上げて移動出来るようになるなんてね・・・・・・

功を奏する。

2006年08月04日 | *   介護   *
*** イレッサ服用 183日目 ***

1日2リットルの水を飲むが功を奏して
色も通常に近くなったし、匂いもなくなりました。
その分トイレの回数が増えたけど、
否応なしに起きなくちゃいけないし
車椅子で移動して立ち上がったりちょこっと足を動かしたり
とにかくしなくちゃいけないことが増えたのはいいことです。
車椅子で過ごす時間が多い方が頭がきちんと起きるからいいんだけど
すぐにベットに戻って寝たがるんだよね・・・・・・
パパと違ってあたしはスパルタぢゃないんで厳しくは云わないけど(-_-;)
無理強いは自分がされたくないから
人にもしない方式なんだよね~うーん、いいのか悪いのか。
飴鞭ってことでしょうか。
結局どれだけ厳しいこと云われてもパパが大好きだから
すぐにパパ~ってなっているうちのママちゃんなのでした。

水分とともに食事の量も安定し
あたしやパパが手伝いながら結構食べるようになりました。
半分は自分で食べる、疲れてきたら手伝う。
そんな感じで。
試行錯誤です。

何事も初めての経験です。

生きるというのはそういうことですがね。
そういうことの繰り返しです。

水を1日に2リットル飲みましょう。

2006年08月01日 | *   介護   *
*** イレッサ服用 180日目 ***

朝の時間は短い・・・・・・(>Δ<)
久しぶりの大遅刻で病院に到着。
だいたい受診の前に検査とかレントゲンとか有るから
30分ぐらいは余裕持って早く行くんだけど
最近はママのペースが健常者とは違うからそれもままならないッス。
まず朝。頭が起きてこない・・・・・・
食事を目の前にしてうとうとと・・・・・・もしもし?(゜O゜;;
食事量はそう多くないけど、食事に1時間はかかるしね。
まあ、それは仕方ないから看護婦さんには窓口で一言詫びて
そのあとも先生に大目に見てもらって
いや、実際頑張って行ってるんでね~うん。
いや、もちろん個人的には決められた時間は守るべきだと思うんで
遅刻はしたくないんだけどね・・・・・・
それにイライラしても仕方ないし
出来ることと出来ないことがあるもん

一番心配していた肝臓ですけど。
これは大丈夫っぽい。
水分の補給が不足しているから尿にたまった悪いものを出せていないので
匂いや色が悪くなると指摘されました。
たくさん飲んでたくさんおしっこすれば良くなるとのこと。
夏場は特に寝ていても気が付かなくても汗をかくから
とにかく水分補強が大事なようです。
ママともども『ほっ。』です。
が、
レントゲンの結果。
ちょっと怪しげなカゲが肺に。
帰りがけにCT検査もしたから結果は2週間後。
診察中は骨と重なって出来たのかも?
とか云っていたけど、ママの検査中に来て
覚悟はしておいてくださいって云われました。
覚悟なら出来てますよ

イレッサの効果が永遠に続く訳じゃないのは分かっていたし
今日で180日。丁度6ヶ月。
イレッサの効力が弱まってくる一般的な頃合いですもん
うちのママはどうもそういうのドンピシャなんだよね。
痛み止めも時間通りに効くし、時間通りに切れるし・・・・・・
前はイレッサの効果が弱まったら梅澤先生に診ていただいて
少量の抗癌剤の点滴をしてもらいたいとかいろいろ考えていたけど
病院に通う車に乗っているのだって疲れて大変だもん

これ以上辛かったり痛かったり苦しかったりするのは正直見たくない。

相手の痛みや苦しみに慣れて
とにかく治療するというのもあるだろうけど
相変わらず夜中には気持ちが悪くなって吐きそうになるし
毎日続いてるとそれが日常になってくる(-_-;)
それが恐いと思うあたしには、治療にはいけない。

ものごとはなんでもそうだけど
どれでも生まれて初めての経験なわけです。
一番いいと思われるところに行きたいわけです。
まあ、良かれと思って失敗しているのもブログ読んでりゃバレバレですよね
けど、あたしは少しでもママの支えでいられる自分でいたいし。
そして今、考えていることは
癌が増幅した場合、どんな言葉でママを支えていけばいいのか。
魂が身体から離れる日に向かう人とどう向かい合うか。
それは今に始まった問いじゃないけど。
答えのある問いでもないんだけど

考えない人にはなりたくないから
いつでも最善を夢見てるわけです。