誰もいない家…③

今年も残すところ一週間。実家の模様替えに行く。

相変わらず、共有スペースは手を付けられない…
親父が死んだままの状態を維持している。未だ片付けようという気力がわかないな…

でも、親父が死んだ湯舟は今年も掃除する。親父はこの湯舟で死んだ。湯舟を親父の背中を洗うがごとく丹念に洗う…


さて、今日は、仏壇周りと自分の部屋の整理が精一杯だと思う…
仏壇周りは、妻に任せる。


私は、自分の部屋に行く。

今年は水漏れで家が水びたしになった。
特に私の部屋のダメージが大きく私の懐かしいものの被害が大きかった。でも、そのおかげで、私の部屋だけでも整理しようという気持ちになった。プラスに考えよう。

私の部屋には、紙物が多い。
書籍や雑誌、マンガ等々…小中高大学時代の教科書や当時作った工作や作品等々保管してある。
今年水浸しになったので、紙ものを全て、床やたたみ一面に広げて数か月陰干ししてきた。

だいぶいい感じに乾いてきた。
今日は、乾いてもダメそうなものは廃棄せざるを得ないかなと思っている…

掃除あるあるで、一つ一つ片していると、当時の記憶がよみがえる。

「あっこれ懐かしい」とか繰り返していると、あっという間に時間が過ぎて行く。

当時、小学校の工作で方眼用紙を使って恐竜みたいな作品を作ったのがあった。でも、今回の水漏れで復活不能だな…
これは廃棄だわ…

高校時代の油絵もカビが大量繁殖していて修復不可能だな…

その他、日記を読んだり、当時のマンガを読んでしまい、周りが暗くなっていた（苦笑）
今日は、このくらいにして帰ろう…

遠い懐かしさを感じる一日だった…