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あの頃の誰か

2011-06-20 | 漫画・小説・本
あの頃の誰か/東野圭吾著
読了。

ショート集。全部面白い。

●シャレードがいっぱい
バブルの頃って、派手だったなぁ。
社員旅行は海外だったし、
タクシーつかまえるのに万券出したり。
年配の方が書いた文章の文字を判読するってのは、
印刷会社にいたときに経験。
その人の癖字をどう読み解くかってのが大変だった。
仝=どうって読むのは、今の若い人だと解らないでそ。
ちなみに、〃を「どう」と入力・変換していたなぁ。

●レイコと玲子
多重人格の話。
14人もの人格を持った人の話、
ビリー・ミリガン(←うろ覚え)だったか、
話題になったことあった。
別人格が形成される過程には、
虐待とか、いろいろあるんだろうな。
誰かに誰かを殺すように仕組むって怖いね。

●再生魔術の女
子供が出来ない夫婦が養子を育てるって、
そりゃ大変な覚悟がいるだろうね。
その子供が実は…ってのが怖い話。
世の中のお父さんお母さんはエライ。

●さよなら「お父さん」
後でこれを元に?書かれたのが、長編の「秘密」。
もっと詳しく書きたいって感じだったのかな。
娘の体に妻の魂。
夫婦から親子になっていく過程が辛いね。

●名探偵退場
事件解決時に、関係者を集めて謎解きをするってのが、
名探偵モノには良く出てくるけど、
謎解きしようとして、別の人に解かれた場合、
実はこんなことがっていう想像が膨らんで面白い。
それを逆手に取っているし。

●女も虎も
お題が先にあって、この内容を考えたのが凄い。
三題噺ってのがあるよね。
テキトウに出した名詞を3つ。
関連したものを入れて話を作るって大変。
扉を開けたら、女が出るか、虎が出るか。
さらにもう一つの扉を開けたら…。
そうきましたか!

●眠りたい死にたくない
うわー、これはもう状況を考えただけでハラハラ。
自殺にみせかけて殺害するって卑劣な行為。
被害者がノンビリ語っているのが、ぞくっとする。

●二十年目の約束
子供の時の事件がきっかけで、
結婚しても子供は作らないと宣言する夫。
真実が解って良かったね。
子供の頃、自分より年上の子と遊ぶ機会が多かった。
小さな子の面倒をみてくれたお兄ちゃんお姉ちゃん達、
ありがとん。

やっぱり、東野圭吾は面白い。
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