ナックルボーク2号 

たいしゅんの唄と野球の夕べ

冷えた劇場は足もとから冷える。

2008年07月23日 20時18分14秒 | 映画
2年前まではクーラーのない生活をしていたせいか、
夏の暑~い日中はどこか涼しい所に行きたくなります。

川崎のチネチッタへ涼みに行ってきました。
百万円と苦虫女」を観ました。

蒼井優…
劇場でみるのは「フラガール」以来。
DVDでは「ハチミツとクローバー」以来。
どちらも大好きな作品なので、期待大でありました。

バイトして百万円貯めたら
自分の事を誰も知らない土地へ移り住む鈴子(蒼井)という
他人とコミュニケーションをとるのが苦手な女の子が、
人間味あふれるその土地土地の人々と触れ合うお話です。

脇の役者陣がよかった。
ピエール瀧は適役!ですね。
Tシャツにいつもにじんでいる汗が最高に似合っていた。

森山未來くんはいつも安心して見ていられるなあ。
竹財輝之助くんも海辺に住むいいあんちゃん役を好演していました。

笹野高史さん、佐々木すみ江さんのベテランの方々の存在も大きいですね。

優ちゃんはやっぱり観るものを引きつける演技をしますね。

たびたび出てくるんだけど、
仕事から帰って部屋でごろ~んとするシーンが好きです。
気持ちいいよね。

だからラストが…ちょっといただけなかったのが残念です。
この終わり方じゃあ、作者が何がいいたいのかわからん。
結局主人公は何も成長してないぞ。
街を去る鈴子に中島(森山未來)が言い訳をする所までやるべきでしょう?
劇中いじめとかも扱っているのに、
観ている方はこれじゃあ救われない気持ちになるぞ。

中島って、旅の中で初めて心を開いた大切な人なんじゃないの?
なんか主人公の気持ちよりも
監督がこういうラストシーンにしよう、
作り手の勝手な思いでいきなり話を打ち切られた気がして、
もやもやしたまま劇場を出ました。

鈴子と中島のハッピーエンドなんか期待していないけれど、
人とのコミュニケーションがテーマであるなら、
最後にもうひとつぶつかって欲しかったなあ。

そして、そのラストシーンの後に
大好きな原田郁子嬢の歌が流れるのでした。
こちらは…すいません、大ファンなもので、
批評出来ません…

野音が楽しみ!

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