海猫の宝物

人生を豊かにする冒険を求めて

カンボジア旅行記 No.8 プリア・コー~スバエク・コーの工房~ロレイ  2011.6 

2014-10-21 01:28:13 | 海外旅行



牛車・・。可愛い白い牛さんの牛車・・。
カンボジアは牛さんだらけなのですが、
カンボジアに暮らす牛さん達はなんだかみんな痩せていて・・。

乗せてもらうの、可愛そうじゃないかなぁ~
すごく重いんじゃないかなぁ~



しかし赤土の道を私達を乗せてゆっくりと歩き出した牛さん。。
操縦士(?)さんが指先で優しくなだめるように牛さんを擦ると
時々モォ~と小さな声で鳴いていた牛さん。。



この牛車はカンボジアの観光旅程に一般的に取り入れられるもののようなので、
たくさんの牛さんが交代で引いてくれていたら良いのだが・・
乗っている間中、牛さんが疲れないか心配で仕方がなかった。。
(普段牛肉を食べるくせに!)
生きた可愛い牛さんを見ているとそれでも可愛そうになるのである・・

私達の後をずっと追いかけてきたわんちゃん。 
のどかだなぁ~



バイクの人が通り過ぎて行った。



バコンのシンハ達にお願いしたおかげか、本当に晴れてきた
雨季なのにラッキーだな

太陽の光が照り返す緑が清々しい。
時間がゆっくりと流れているようだ。



目的地付近に辿り着いたのか、ゆっくりと歩みを止めた牛さん
大人しいな。



牛車を降りてよ~く見てみると、、
2頭とも とても可愛らしい顔をしているのです。
軽く撫でてみると体の皮は硬く、短毛。 こんなに短い毛の牛さん初めて見た。



牛さんありがとう。。

たくさんごはんをもらってね。



プリア・コー

年代:879年
創設者(王):インドラヴァルマン1世



可愛い牛さんが連れて来てくれたのは、聖なる牛さんの遺跡、プリア・コー。
(そういう意味の名前)

基壇の前に3頭の聖牛ナンディン像がある。
ヒンドゥーのシヴァ神の乗り物として表現されるナンディン。
先ほどの牛さんのようになんだか可愛い顔立ちと蹄をしている。



中央の基壇に6基、砂岩とレンガ造りの祠堂が並んでいる、
アンコール遺跡最古の寺院プリア・コー。
牛さんによるアンコールの幕開け、といっても過言ではない。
(よほど、先ほどの可愛い牛さんが気に入ったようだ。



こちらの遺跡の彫刻もまた緻密で複雑です。




レンガの上から漆喰で仕上げられた為、当時は白い寺院であったことを想像すると、
全体の雰囲気は今と大きく違っただろうな。
現在では漆喰はほとんど剥がれ落ちてしまっている。



前列と後列に3基ずつ配置されている為、遺跡の正面から見ると
下の写真右手に映る後列3祠堂は見えない。
  



古代クメール文字だっただろうか。
巨大な碑文が埋め込まれているのを発見



「スバエク・コー」(影絵)の工房



スバエク・コーはカンボジアの伝統影絵のことで、
こちらも内戦鎮圧後に復活し、保護されています。

カンボジアの子供達が作った影絵。
アンコール・ワットの影絵が美しかったので購入すると
たくさんいた子供達の中から一人、店にいた大人に名前を呼ばれ、
ひょっこり抜け出してきた男の子。



あなたが作ったの?と聞くと、そうです。と
私達が選んだのは彼の作品のようだ。
一緒に記念撮影。

私の右足の上にカンボジア国旗を載せて編集したのは、
写真の右側に立つ同行者を隠し、更に写真全体を少しでも
自然に馴染ませる為だ。
決して痩せたカンボジア男子と並んで私の足が白豚のように見えた為に
カモフラージュしたわけではない。

しかしお店にいる子供達皆、彼ぐらいの細さだった。
一人ぐらいおデブちゃんが居てもおかしくないのに、
一人として、肥えた子など居ない・・

まぁ、遊び盛りの若い子供達だ。よく体を動かして新陳代謝も良いのだろうけど、
やはり全員があの細さというのは、私達みたいに食べ物が溢れている社会では
ないのだろうな・・

嬉しそうににっこり笑ってくれた。
大切にするね。


ロレイ

年代:893年
創設者(王):ヤショヴァルマン1世



”ロレイ”Lolei って綺麗な名前ですね。

建設当時は大貯水池の真ん中の小島に建てられ、
船でなければ訪れることの出来なかったここ、ロレイには
4基のレンガ造りの祠堂がそびえ立っています。    



かなり損傷が激しく、まだ修復が進んでいない様子。
長い時間の経過とともに表面のレンガは浸食され
レンガを積み上げた隙間からは雑草が生い茂っている。



意味の分からないポーズをとってみた。



南西の祠堂は取り分け破損が甚だしい。
一部を残してほとんど崩れてしまったようだ。



地面の近くは苔で覆い尽くされ、全体を木の棒で支えられてはいるものの、
レンガ造りのこの祠堂は立っているのがやっとと言わんばかりに
今にも崩れ落ちそうだ。



今後どのような修復が成されるのだろうか。


こちらの遺跡敷地内にも巨大なバナナが生っていました。
他にも椰子の実やジャックフルーツなど、南国の木が植えられています。



こんな広いお庭があれば大好きなガーデニングしたい放題だなぁ~とか思いながら、
ロリュオス遺跡群を後にしたツアーバスは一度宿泊ホテルへと戻ります。



~ カンボジア旅行記 No.8 プリア・コー~スバエク・コーの工房~ロレイ  2011.6 終わり ~


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (リフィ)
2014-10-21 22:17:23
まず会社でこの白い牛さんを見て第一声
「可愛い~~~~~~っ
しかし・・・本当ですね、彼ら やたらと痩せてますね・・・

私も肉食べてますが でも生きている動物見ると可哀想です

追ってくるワンちゃん可愛いですねっ
逆に追いかけちゃいたくなります~

先ほどの迫りくる暗雲も回避、無事南国の日差しで素晴らしい晴れ間ですねっ

南国の牛さんはやはり短毛なのですね
体の熱を逃すための進化でしょうか・・・
賢くて優しい目をした牛さんですね
たっぷり餌を与えてあげて~~~っ

次の遺跡の牛さん…本当ですねっ
先ほどの牛さんに似ていますっ

彫刻が本当に見事ですね
いたるところにある遺跡が芸術的で目を奪われます

元は白い漆喰の寺院ですか・・・
私は海外経験が乏しすぎるため白い寺院と言うとサクレクールやタージマハルの様な物しか想像できないのですが(大いに間違っていたらすみません)
どちらにしてもこれが元は白く仕上げられていた・・・
南の日差しを浴びて輝く様は・・・それは言いようのない輝きだったことでしょうね

何と言っても遺跡の背後が南国ジャングルのような高い木が見えるのがこの場所の素晴らしさですよね

クメールんも文字、まったく読めませんが それでも美しい字ですね
石にこのような曲線の美しい字を刻むだなんて・・・

影絵、それもまた凄いですね日本では版画はありますが
実際の世界の光と影が真逆に表現された世界観・・・
大変面白いと思います

写真の絵、美しいですっ

そんな、ジェラさん細身ですよ、私こそ白豚ですよ~
ジェラさんの足のを3倍くらいにした太さあります私

でもやはりここのこどもたち、細いのですね
最近の日本人も若い子たちが異様な細さですごく気になるところですが
もはや病的と言うか・・・150㎝くらいの背丈だと30キロ台が普通みたいな・・・
私なんぞ10代の頃は150㎝で50㌔くらいいったりしてましたが(それはそれで少し多いんでしょうが)
カンボジアのこのような健康的で細い・・・1と言う感じではなく
食べてない(ダイエット的な)、よく風邪ひく頭痛してる
sどんな不健康で無駄に細く幼児が身長だけの見たような女の子がやたら多くなってきている気がします
私の居る周りのみかもしれませんが
最近は少し太めの女の子を見るとホっとさせられます

と またまたわけわからん方へと脱線・・・すみません
購入された影絵、まさに現地でのみの一品ですね
そう言ったお土産こそ素晴らしい思い出と価値がありますよね

ロレイ
本当に綺麗な印象を受ける名前です
修復中のその足場もヨーロッパでよく見た修復中の様子とは違い野性的と言うか・・・自然体な感じがしますね

いや、写真のポーズ わかりますよっ私にはこのポーズの意味が分かりますよ

この遺跡群の中に見られる美しい踊り子や女神たちがこのような手つきをしていましたっ

・・・しかし修復現場見れば見るほど危険を感じる木組野ざらし現場
怪我の内容意図祈ってしまいますね

最後の写真の像さんは本物でしょうか
可愛いですっ

南国フルーツに囲まれた庭で南国ガーデニング
象さんも呼んで・・・楽しい異国のお庭を想像してしまいました
私も勝手に育つような南国フルーツ沢山植えたいですっ
(世話しろよってかんじですね
返信する
リフィさん (ジェラ)
2014-10-24 01:40:58
カンボジアの牛さん達本当に痩せてて、
肋骨思いっきり浮き出てるし、こんな子達に
乗せてもらうのは何とも可愛そうな気がしました
そうですね 南国に適応して進化したのか私達の普段想像する日本の牛さん達とは
見た目も大きさも全然違いますね
ヨーロッパの牧場の牛さんなんか何ら変わらないのに
小さな鳴き声が可愛かったです

漆喰仕上げと想像するとまた全然違って見えたと思います
日本ならまだもう少し長持ちするのかな??
長い年月のスコールでほとんどが剥がれ落ちてしまったのですね。。
サクレクール寺院も白い壁が太陽の光を受けると綺麗に輝いてとても美しかったですねぇ
あいにく私達は晴れたサクレクール寺院の照り返しは遠くからしか見れませんでしたが
それでもすごく輝いていました

影絵は記念にと一枚購入したのですが、牛皮にくり抜かれていることもあってお値段は少々高めでした
う、う、牛さん。。
可愛い牛さんに乗っけてもらい、聖なる牛さんの寺院プリア・コーに参拝した後に牛皮で作った影絵なんて、、
今行ってたら非常に複雑な気分になりそうです。
当時はどちらかと言うと一生懸命伝統を継承しようとする子供達の取り組みの方に胸を打たれましたが・・

いいえ~本当に白豚さんのようで嫌になっちゃう
リフィさんこそ細身ですよ

あぁあ、だけど仰る通り最近の若い子達の中には異常に細い子が居て
間違って蹴ったら(どうやって間違うねん!)あっという間に骨折しちゃいそうなほど病的に細くて、
なんだか心配になりますわ~
太れないのかしら?それともダイエットしてるのかな?
私のお肉を少しおすそわけしたら丁度いいぐらいになるのでは。。とか思います

ロレイは本当に修復がまだまだでしたぁ
とても綺麗な名前の遺跡ですがね、
プリア・コーとかだと聖牛という名前の由来がどこの
遺跡ガイドを見てもすぐに検索できるのですが、
”ロレイLolei ”の意味するところは最後まで分かりませんでした

有難うございます
今となっては一体何を思ってあのポーズだったのか不明ですが、きっとアプサラかなんかを真似ようとしたのだと思います

最期の像、本当に本物に見えますよね
私も、あの場所で見ても最初本物かと思うほどリアルだったのですが、ずっと見ていて全く動かないことで、
建造物だということに気がつきました
広場に普通にあんな象建設なんて、可愛いですよね
私も土地があればたくさん南国フルーツ植えたいです~
だけど、あんな広大な敷地に繁殖し出したら確かに基本自分で育ってくれないとお世話が大変そうですね

コメント頂き、有難うございました
返信する

コメントを投稿