趣味の世界

胸弾ませて、早朝５時起床。

自家製の梅干し入りのお握り４個作る。

手弁当持参の趣味の世界への出発です。

先日３日間のスケジュールで遠隔地農場暮らし。

コロナの緊急事態宣言が完全解除になりましたが

不要不急の自粛は自重に変わっただけ

遠隔地農場までの早朝の関越自動車道は閑散たるもの

快適なドライブを楽しむ。

今回の野良仕事の目的は

丹波黒豆とささげの生育状況の見とどけ、雑草取り、作物への土寄せ等です。

丹波黒豆の発芽後の生育は順調そのもの。発芽の途中で地中の虫に食べられて

間が抜けた個所に、他からの苗を移植します。

作丹波黒豆の冊と冊との間。雑草の新芽が地面一杯に出始めてます。

これを放置すれば、大変なことになります。

晴天続きなので、除草用の鍬を入れるだけで、後は雑草が枯れてしまいます。

その後に、丹波黒豆の根元に土寄せ作業が待ってます。

「誰だ、俺の畑に断りなしに、勝手に雑草の種まいたのは？」

そんな気持ちです。

何処にささげが生えているのか、殆ど見分けることが出来ません。

見るだけでも、うんざりと云った感じ。

でも、ここで弱音を吐いたら、雑草軍団に笑われます。

根気強く、孤軍奮闘あるのみです。

切り株の根元に白いものがあります。

サルの腰掛と呼ばれるキノコの一種です。

漢方薬の材料になるのでは？、

この一か所だけでなく他にもあります。

ささげ畑の雑草取りを終えた後、ささげの根元に土寄せ作業が待ってます。

本当はここまでの野良仕事は２日間で終える予定でしたが、ささげ畑の

雑草軍団との戦闘が、まる一日に及びました。

３日間の気温は真夏日。

梅雨入りしても不思議でない時期です。

水分補給だけは頻繁。直ぐ汗に変わって流れ出します。

酷な作業も、趣味の世界の事。我慢も共有できます。

隣接地の休耕田です。

農夫が高齢で野良仕事が出来なくなりました。

後継者もおりません。

農業では生活が出来ない社会です。

誰がこんな世にしたんだと、怒りたい気持ちです。

それだけでは、ありません。

この休耕田、今は何の問題も生じておりませんが

今までの高齢の耕作者の所有地です。

固定資産税も農地法の保護の下、低額で済んでおります。

農産物の収入が途絶えても、家計の重荷になる事はありません。

ところがです。

人間には寿命と云いうものが存在します。

避けて通る事は出来ません。

それを待ち受けているのが、相続税です。

今度は農地法は保護してくれません。

税務署の厳しい追徴が待ち受けております。

農地でも、いろいろあります。

農地振興区域に指定されているところは、さほど問題はありませんが

それ以外の農地は、相続税法では宅地並み課税が義務付けられております。

趣味の世界とは言え、農ある暮らしの隣人です。

その事について、他人事ながら気がかりです。

遠隔地農場の宿泊場所は、畑の中のプレハブ小屋です。

近所の日帰り温泉施設も、コロナの影響を受けて休業してましたが、

規制解除を受けて、営業再開です。

野良仕事の疲れを温泉で癒して、小屋に帰る途中は

田圃でカエル達が大合唱してくれてます。

会場は田圃、観客席はは畦道。観客はたった一人の農夫だけ。

「題名に無い音楽会」です。

それも、この時期ならではの事です。

「農ある暮らしを」お勧めします。

遠隔地農場からのお土産は、茄子の初物数個。

それから、梅。

今まで、毎年のように害虫にやられた、まともな梅の生育に出会ってませんで

した。ぼつぼつ伐採処分しようと目論んでおりました。

ところがです、今年の梅は害虫の影響もなく、大きな梅が出来てます。

梅酒と梅干を作ります。

梅酒については、１０年以上醸成させることが決まりです。

試飲するのは１０年後の楽しみです。

今、古希半ば。平均寿命を超えて、そこまで身心共に健やかにと

決意も新たになります。

特大の梅で作る梅酒と梅干。

またまた、孫に自慢話が出来ることに、喜びを噛み締めております。

追伸です。

雑草軍団との戦い完全勝利を治め、趣味の世界を満喫しての帰還でした。