011人間の本位(最初の失敗)自作小説
真は梅田の某ディゼル製造会社のコンピュータルームにオペレータと
して、配属になった。
はじめての出勤は、やはり不安であった。
学校で、プログラムは習ったが、コンピュータ室のオペレーションについては、
何も勉強してこなかった。
そのころのコンピュータ室では、テープ(リール)の丸い円盤と
ディスクの円柱の容器はが並んでいた。
コンソール(コンピュータの画面)にテープやディスクのセットの要求(マウント)が
表示される。
その番号のテープやディスクを読み取り機械にセットするのが主な仕事だった。
でも、その番号が、どこか分からない。
数日後、テープの並べ替えが行われた。
真は、一人でテープを並べ替えることになった。
真は、テープを並べ替えることで番号の並びを自然と覚えた。
先輩の人のことを聞いていると自然と覚えるものである。
真は、素早くテープをセットすることが出来るようになった。
やっと、慣れてきた。
その時、止まってるテープを取り出そうとして、
テープ装置の開くのボタンをうっかり押してしまった。
「ガシャーン」
エラーのランプが開く。まだ、読み取りが完了してなかったのである。
コンソールを見ていた先輩が、「やったなぁ もう一度、付けてみて」
と落ち着いて言う。
真は、恐る恐るテープをセットした。
テープは正常に読み込まれた。
先輩「大丈夫、終了マークは正しく書き込まれている」
真は、ほっとした。
それは、大した失敗ではなかった。
ユーザ(コンピュータを使用している会社の人)に
「警告マークがでているのでコンソールを消しといてと伝えて」
と言われた。
真は、「意味が分からなかった」
テープを付けてるうちに忘れた。
するとユーザさんは、自分でコンソールに行って、
ボタンを押した。
(あ しまった 伝えるの忘れてる)
真は、自分が仕事を満足に行えなかったことを認識した。
伝達と言う。一番肝心な仕事が出来なかった。
先輩に怒らえ、悔しかった。
出来なかった自分にである。
報告、連絡は基本である。
それが、出来なかったのである。
報告、連絡は、その時、絶対忘れまいと思った。
その後、二種に合格した手紙が届き、報告して、
プログラマーの仕事に変わった。
その仕事は、広島で、6ヶ月間の約束で行った。
プログラマーの仕事は、合っていた。
仕事の話は、あまりしてもしかたがないのでここでやめる。
6ヵ月後、大阪に舞い戻る。
つづく 次回(死の重み)
真は梅田の某ディゼル製造会社のコンピュータルームにオペレータと
して、配属になった。
はじめての出勤は、やはり不安であった。
学校で、プログラムは習ったが、コンピュータ室のオペレーションについては、
何も勉強してこなかった。
そのころのコンピュータ室では、テープ(リール)の丸い円盤と
ディスクの円柱の容器はが並んでいた。
コンソール(コンピュータの画面)にテープやディスクのセットの要求(マウント)が
表示される。
その番号のテープやディスクを読み取り機械にセットするのが主な仕事だった。
でも、その番号が、どこか分からない。
数日後、テープの並べ替えが行われた。
真は、一人でテープを並べ替えることになった。
真は、テープを並べ替えることで番号の並びを自然と覚えた。
先輩の人のことを聞いていると自然と覚えるものである。
真は、素早くテープをセットすることが出来るようになった。
やっと、慣れてきた。
その時、止まってるテープを取り出そうとして、
テープ装置の開くのボタンをうっかり押してしまった。
「ガシャーン」
エラーのランプが開く。まだ、読み取りが完了してなかったのである。
コンソールを見ていた先輩が、「やったなぁ もう一度、付けてみて」
と落ち着いて言う。
真は、恐る恐るテープをセットした。
テープは正常に読み込まれた。
先輩「大丈夫、終了マークは正しく書き込まれている」
真は、ほっとした。
それは、大した失敗ではなかった。
ユーザ(コンピュータを使用している会社の人)に
「警告マークがでているのでコンソールを消しといてと伝えて」
と言われた。
真は、「意味が分からなかった」
テープを付けてるうちに忘れた。
するとユーザさんは、自分でコンソールに行って、
ボタンを押した。
(あ しまった 伝えるの忘れてる)
真は、自分が仕事を満足に行えなかったことを認識した。
伝達と言う。一番肝心な仕事が出来なかった。
先輩に怒らえ、悔しかった。
出来なかった自分にである。
報告、連絡は基本である。
それが、出来なかったのである。
報告、連絡は、その時、絶対忘れまいと思った。
その後、二種に合格した手紙が届き、報告して、
プログラマーの仕事に変わった。
その仕事は、広島で、6ヶ月間の約束で行った。
プログラマーの仕事は、合っていた。
仕事の話は、あまりしてもしかたがないのでここでやめる。
6ヵ月後、大阪に舞い戻る。
つづく 次回(死の重み)