ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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闇と光の慈愛のコントラスト(54)侵略

2019年06月22日 13時30分29秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(54)侵略

--侵略(004)--

エンビが農作業から帰って来た。
「えらいことに成ったぞ」ロイアナは、エンビに話しかけた。
「何が起こったの。お父さん」エンビは尋ねた。
「えらいことだ。闇の種族を光の神が総力を上げて襲うことに成った。
 あの本がいけないんだ。
「あの薬草をくれた闇の種族の娘も殺されてしまう」ロアイナは、告げた。
「お父さん。どうにかならないのですか?
 あの娘だけでも助けたい」エンビは、父に救いを求めた。
「エンビ。本当に助けたいのか?好きなのか?」ロアイナは尋ねた。
「はい。お父さん」エンビは縋るように言った。
ロアイナは暫く考えて言った。
「二人でお逃げなさい。
 森を抜け西に行くと良い。
 もう時間はない。
 今夜、お逃げなさい」
エンビは、少し待って、
「考えさせてください」と言った。

そして、光の村は日が暮れ夜が来た。

つづく 次回(侵略005)

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