0296_神々の合議(021)裕也の冒険-事後処理-
--事後処理--
水子は、閻魔様のところへ採択された『全神仏の和平宣言』の書を持って行った。
閻魔大王は、隅々まで目を通して言う。
「良くやった。水子ちゃん。
水子ちゃんにも感謝する。
全ての神仏にも感謝すると伝えよ。
裕也にもな」
「とんでもないです。
水子もお役に立てて光栄です」
水子は、褒(ほ)められて嬉(うれ)しくなった。
所は変わりHビルの『合議の部屋』。
裕也は、皆を招集していた。
「裕也。何の用だ」
皆は、しぶしぶ集まった。
「お集まりいただきまして、
ありがとうございます。
中断されていた水子さんの諸天善神の認定についてです」
裕也は、そう言うと皆の様子を伺(うかが)った。
「賛成!」
皆は、勇んで賛成した。
裕也は、承認するに当たっての水子の役割を述べた。
「子供が親に対する愛情を現します。
水子は、親より早くに死んだ子供です。
しかし、また元気に親の元に生まれて育ちたいと願い。
仏道に励(はげ)んでいます。
役職は、神様や仏様の
アシストとしての役割と致します」
そこに、水子が閻魔様の使いから帰ってきた。
「水子さん。諸天善神の任に決まったよ」
裕也は、水子の役割を説明した。
「水子さん。了承お願いします」
「はい。でも」
水子は、口ごもる。
「言いたいことは、言いなさい」
天照大神の一族が答えた。
「あのう。
死神さんと妖精さんは?」
「そうですね。
私からもお願いします。
諸天善神に加えてください」
裕也も頼んだ。
なぜなら、ご本尊に記載されているからである。
水子は、西の地球に死神四郎を呼びに行った。
つづく。 次回(警備担当者)
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