009人間の本位(折伏②)自作小説
真は西成の家に帰ってきた。
玄関は電気が消え真っ暗。
少し一階で考える。
しばらくすると心が落ち着く。
意を決した。
折伏経典をにぎりしめ二階にあがる。
「ただいま」
(立ち止まる。ドキ ドキ ドキ)
真は話し出す。
真「友達のところで宗教について話を聞きました」
「それで、この本をもらい」
「両親に読みなさいといわれた」
「聞いてくれますか?」
父「読んでみろ」
真(内心怒らえるか拒否されるかと思ったが、
父は受け入れた。)
真は読んだ。
(心臓が親に初めて意見しているように
気持ちの改革と言うか、
一線を越えるドキドキ感があった。)
(終わった)
父は「わかった」と言った。
これが、真の初めての折伏である。
つづく 次回(死)