'ROUND MIDNIGHT

ソウルにジャズ、ボサノバ、シティポップ、そしてビールが大好き(^^)お気に入りの曲やアルバムを紹介しています... ♪

Greg Reitan / Daybreak

2011-10-06 10:48:32 | Jazz

今や「Sunnyside Records」の看板ピアニストと言っても過言ではない「Greg Reitan(グレッグ・レイタン)」(1973年シアトル生まれ)...(^^)

本日紹介するのは、そんな彼の2009年のデビュー作『Some Other Time』、2010年『Antibes』に次ぐ3作目...♪

Greg Reitan / Daybreak (Sunnyside, USA, SSC1289, 2011)

01. Daybreak
02. Once Upon A Summertime
03. Monk's Mood
04. Five Four
05. The Ballads If Soledad
06. Toy Tune
07. Chelsea Bridge
08. Iridescence
09. Blue In Green
10. The Great Pumpkin Waltz
11. Lament

Personnel : Greg Reitan (piano), Jack Dero (bass), Dean Koba (drums)



サイドを固めるのは、ベースの「Jack Dero(ジャック・デロ)」、ドラムスの「Dean Koba(ディーン・コバ)」と1作目から不動のメンバー...(^^)

個人的には、1作目、2作目ともいくぶん内省的で「Keith Jarrett(キース・ジャレット)」に近いものを感じたんだけど...(ということは失礼ながらワタシにジャストミートではない...^^;)、

そういう意味からすると今作は「それプラス・アルファ」の部分が見て取れ、このヒトは今も発展途上にあるのか、はたまた手の内を未だ見せきっていないのか、非常に奥深いことだけは確かである...(^^)

内容的には、イントロダクション的なオリジナル「01」に続く「Michel Legrand(ミシェル・ルグラン)」の名曲「02」がまずは素晴らしく、上品で気品あふれるピアノ・タッチに間の取り方(音の隙間の使い方)がなんとも絶妙で、早弾きや音数が多いピアノが目立つなか、その「間」が歌心を生む場合もあるんだって...(^^)

ほか「セロニアス・モンク」の代表曲「03」、「Tommy Flanagan(トミー・フラナガン)」の名盤『Overseas』で有名な「07」(コレに至っては「フラナガン」の演奏にも引けをとらない名演の予感...^^)、現代感覚あふれるオリジナル曲「04」、「08」あたりが印象的...(^^)

そして「Bill Evans(ビル・エバンス)」の名演で知られる「09」はソロでも充分に聴かせ、コレらをセレクトするあたりは彼の自信の表れか...(?)

【以下は新譜案内より】

SUNNYSIDE が自信を持って、また誇りを以て、送りだすピアニスト「グレッグ・レイタン」のトリオ作品。そのグレッグへの思いたるもの、「ECM におけるキース・ジャレット」「Columbiaにおけるグレン・グールド」「Riversideにおけるビル・エヴァンス」と同じ類の、というくらいですから、並々なるものと言えましょう。

本作は不動のメンバーでの第3作。一作ごとに磨きがかかるピアノは本当に素晴らしい!!デビュー盤から、リリカルで詩情溢れるピアノが印象的でしたが、本作も、間違いなく、捨て曲なしの11トラックです。軽やかなタッチ、流麗なレガート、繊細でありつつ、可憐、それでいて芯のしっかりしたソロ・フレーズは、とにかくオープニングから魅せてくれる演奏ですし、ミッシェル・ルグランの名曲M-2 の「Once Upon a Summertime」も楽曲のノスタルジックなムードを底辺に据えた素晴らしい演奏。

都会的な響きをまといつつ、モンクの楽曲のロマンティシズムをしっかり表現したM-3, また、ビリー・ストレイホーンの至高の名曲M-7「Chelsea Bridge」のアレンジときたら、これまた、エリントン楽団での数々の名演の歴史に堂々と連なるセンスのよさを聴かせます。

エヴァンスの最高のエンディング・ソロで知られる、これまた名曲M-9 の「Blue in Green」では、中盤までをソロで挑戦。キース・ジャレットの即興を思い起こさせるイントロを冠しつつ、このバラード曲を、意外にもストライド的なアプローチも用いて表現。右手のラインと絶妙のコンビネーションで対話をするその演奏も文句なく美しいですし、コンポーザーとしても活躍する人ならではのアイディアのようなものも溢れます。

一方、M-4, 8 のようなオリジナルは、トリオの素晴らしい結束力!が聴けるトラック。正に縦横無尽。それでいつつ、可憐な可愛らしさと軽やかさ、完全なアコースティック・サウンドでありつつ、ある種のpopさもあるという所、正に2011年という時代、現代のトリオの醍醐味を感じさせます。

ウェイン・ショーターによる世界観が漂うラストのナンバーまで、本当に聴かせ切ってくれる演奏。そして、リピートして聴いて、新たなる魅力を発見出来る逸品。数多くリリースされ、また掘り起こし盤も話題になるピアノ・トリオ作品ですが、本作は、2011年に一筋の光を放つ1枚です!!!



↓ iTunes Storeで「Greg Reitan / Daybreak」を試聴または購入する。

Daybreak - Greg Reitan


↓ オンラインショップで「Greg Reitan」の作品を見てみる。

Daybreak  Some Other Time  Antibes



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