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アマゾン川の旧称「オレリャーナ川」:ポルトガル語での発音

先週の世界ふしぎ発見の舞台だったアマゾン川。

アマゾン川はかつて、スペイン人探検家フランシスコ・デ・オレリャーナ(Francisco de Orellana)の名前から「オレリャーナ川」と呼ばれていた。

スペイン語の「ll」は本来[ʎ]で発音したが、現在は多くの地域で「y」と同じようにヤ行[ʝ]~[j]またはジャ行[ʒ]で発音する。この音韻変化はyeísmo(イェイスモまたはジェイスモ)と呼ばれる。パラグアイとボリビアでは現在もほぼ全土で[ʎ]と発音する。
私が大学で習ったスペイン語の先生(ペルー出身)は「ll」はヤ行かジャ行で発音するように指導し、リャ行[ʎ]は昔の発音だと言って使わない考えだった。でも、ペルーの内陸部では[ʎ]の音が残っている。ディアマンテスの歌でもllを[ʎ]で発音していることがある。
「Orellana」はyeísmoだと「オレヤーナ」または「オレジャーナ」と発音し、この方が今のスペイン語では一般的。

ポルトガル語では「lh」を[ʎ]と発音する。スペイン語のyeísmoのような音韻変化はなく[ʎ]の音を保っている(一応、一部地域の方言ではヤ行[j]で発音する)。

スペイン語の「ll」がポルトガル語に取り入れられた場合どう発音するか気になって、Forvoで「Rio Orellana」(オレリャーナ川)の発音を聴いてみたら、「ヒウ・オレジャーナ」というふうに発音していた。ポルトガル語の「j」の音[ʒ]で発音していた。

一方、メキシコ発の会社でブラジルも含めて中南米に展開している飲料メーカー「デル・バジェ(Del Valle)」はブラジル(ポルトガル語)では「デル・ヴァリ」と発音する。この場合「ll」はlhの音[ʎ]でもなく一文字の「l」と同じ[l]で発音するらしい。

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