今日2月23日は天皇誕生日なので、ロシアのウクライナ侵攻が始まったのは天皇誕生日の翌日に当たるわけですが、戦争と君主制を関連づけて考えると、国によっては君主が宣戦布告の権限を持っています(例:イギリス)。つまり、世襲制で生まれながらにして跡を継ぐことが決まっている君主が、戦争をするかしないかという、多くの人の命に関わる(そして、自分も巻き込まれるかもしれない)精神的負担が極めて大きい判断を迫られることがある点で、君主は戦争の時こそかわいそうだと言えます。
イギリス王族の男子は軍務に就く伝統があることに関しては、イギリスは徴兵制ではなく志願制であるにも関わらず、王室に男として生まれたら軍務に就くことが求められるというのもかわいそうです。
日本の天皇に関しては、子や孫の代になっても周辺国の政治家によって戦争責任を追及する発言がなされる事例があるのも気の毒です。
君主制は人権と矛盾するものであり、日本が戦後の新憲法においても天皇制を存続し共和制に移行しなかったことは歴史的失敗だと私は思います。
去年は沖縄の本土復帰から50年で、沖縄のアメリカ統治時代について考える機会になったことでしょう。そもそも沖縄が20年以上アメリカに支配されることになった要因は、「天皇メッセージ」の影響が大きかったでしょう。
そして、今年はギリシャが国民投票によって王制を廃止し共和制に移行した1973年から50年になります。現存する君主国では国民投票によって平和裏に君主制を廃止しようという動きが起こってほしい。
君主制がふさわしい時代は終わっています。
生前退位-天皇制廃止-共和制日本へ
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イギリス "王室不要論"
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