政治、日常なんでもチャンプルー

「9.28」皇宮警察官が自殺した日

2006年の今日(9月28日)、19歳の皇宮警察官(皇宮護衛官)が東京都港区元赤坂の赤坂御用地内で拳銃自殺しました。

遺書はなかったため自殺の動機は不明です。しかし、天皇、皇族という特別な身分により、職業選択や居住地選択の自由がなく、プライバシーもほとんどなく、その他皇室はいろいろと制約が多く宮廷生活は堅苦しいものです。しかも世襲制なので生まれながらにしてそういう人生を送っていくことが宿命づけられています。これを現代社会における世間一般の常識で考えると人権侵害に該当します。彼は皇室の方を護衛する職に就いた人間としてこういうところを目の当たりにして、「天皇制」のある世の中の不条理を苦にして自殺した可能性もあると思います。
遺書はなかったものの、周囲には「仕事で悩んでいる」と話していたとのこと(【過去】報道アーカイブ - 1310948926 - したらば掲示板)。皇宮警察官が「仕事で悩んでいる」というと、自分の仕事のことで悩んでいるというより、「同じ人間なのに天皇、皇族には職業選択の自由がない。こんな世の中どうにかならないだろうか」と悩んだのではないかとも考えられます。

江戸時代には身分を世襲するのは普通のことでした。士農工商の身分制度があったから(なので、職業や居住地は自由に選べるものではなかった)。明治維新以降も華族、士族という世襲の特権階級が存在し、また民法の家制度によって長男は家や家業を継ぐべきとされていました。戦後、華族と士族、家制度は廃止されたのにも関わらず、世襲の身分制度という点で変わりない皇室だけは取り残された形になっています。おかしいと思いませんか?
天皇制は現代に残る(東京都千代田区千代田と港区元赤坂に対する)差別とも言えます。

皇室がらみということでタブー意識が強いためか、(普通の自殺報道と違って)報道では自殺した護衛官の氏名すら公表されなかったようです。しかし、知っておくべき日本の歴史上のできごとの一つだと思います。

さて、今日は衆議院解散しますね。2006年の同日には皇宮警察官の自殺があったことも多くの方に知っていただき、天皇制の人権侵害性などを考える機会となってほしい。近い将来、共和制移行が実現することを強く願います。

関連情報
"天皇制批判の常識" 人権で検索

"上野千鶴子" "天皇制" 人権 共和制で検索

生前退位-天皇制廃止-共和制日本へで検索

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

すぐる
http://yaplog.jp/u-sugu/
>名無しさん

コメントありがとうございます。すごく真面目で曲がったことが嫌いな人だったんですね。
今の時代に天皇制が続いているのもおかしいと思います。憲法で法の下の平等が定められていて、華族と士族は廃止したのになぜ皇室は廃止しなかったのか、天皇には職業選択の自由などの人権がないといった点で非常に疑問に思います。
平成天皇が退位した後の皇太子への譲位もやるべきではないと私は思います。本当なら天皇制を廃止して大統領を置いた共和国に変わるべきでしょう。皇族という特殊な身分がなくなって彼らも好きなように人生を送れる世の中になってほしいです。
皇宮警察は、将来的には大統領を警護する組織に変わればいいなと思います。
名無し
自殺した皇宮護衛官の同級生でした。
すごく真面目な子で、曲がった事が嫌いな子だったので、時にイジられると言う名目のイジメ紛いな事に合うような子でした。
世の中真面目にやってる人が損をするような空気が酷い気がします。
今日、皇宮護衛官の入学式をニュースでやっていてふと彼のことを思い出しました。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「政治」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事