〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

『完全自殺マニュアル』批判 10~11

2005-10-15 | 『完全自殺マニュアル』批判
『完全自殺マニュアル』完全批判(10) 死にゆく者への目線  ここでは、自殺を刺激的な情報として語っている本書が、自殺した人間をどのように語っているかを見ていこう。  見てきたように、この本は自殺の方法論については多くの紙幅を割きながら、それを実行した人間の内面にはほとんど踏み込んでいないのだった。  しかしその中で、著者が人生観めいた感想と自殺者に対する共感らしきことを述べている異例 . . . 本文を読む