ミックスナッツ

イラストCGなどの展示

シンセサイザーSH-32

2005-11-01 15:17:51 | Weblog

みんな、シンセサイザーは好きかい!

唐突に何だよ…とか思われてもアレですが
FM音源のようなハンドルネームだったことを思い出したので何か書こうかと思い立ちまして。。。

~大雑把なシンセサイザーの歴史とか種類とか~
①アナログシンセサイザー
「いかにもシンセ」といった音が出るシンセ。オシレーター、フィルター、アンプといった
音の通り道がアナログ回路によって構成されてる。のである。

②デジタルシンセサイザー
どうせ音の通り道がデジタル回路なんでしょー。とか思われるかもしれませんが、まぁそうです。
しかしその音源方式は実に多彩で、一世を風靡したヤマハのFM音源をはじめ
ローランドのLA音源やらカシオのPD音源やら、各社こぞって
アナログでは出せない「リアルな音」を追求した群雄割拠な80年代。

しかし80年代も後半になるとメモリにも余裕が出てきて
「まるまるサンプリングした音を鳴らせばいいや」といった
PCM音源を贅沢に搭載したkorgのM1が大ヒット。ホームラン。

今でこそ「ただのプリセットサンプラーじゃんか…」とかなめられがちですが
当時は「シンセからピアノの音が出た!」とか「ラッパの音が出た!」とか
感動もひとしお。何せFM音源がリアルとされていた時代ですので・・・

ちなみにこのM1はシーケンサー(演奏を記録したりデータを打ち込んだりする装置)、
リズムマシン、エフェクターを装備し
「1台で音楽制作が可能」なワークステーションという概念を一般化させた
大変おりこうなマシンです。

…キーボーディストを「便利屋」的ポジションに追いやる側面も持っていた訳ですが…

③デジタルシンセなんだけどアナログ方式を模したシンセサイザー
90年代に入ると「直感的な操作」だとか「図太く温かいサウンド」だとかで
アナログシンセが再評価されだすんです。
そんな中「バーチャルアナログ」の名をひっさげて
NordLeadが衝撃デビュー。

要するにデジタル処理が得意なIC(DSP)を積んで
アナログシンセをシミュレートしてしまった訳ですが
これが大うけ。特にプレイヤー志向の人にとって。

もちろん主流というか、最も売れてるのはワークステーションタイプなんだけど
「バーチャルアナログ」というジャンルが確立されて
現在でも各社からこぞって発売されている訳であります。

そこで、トップの絵。Roland SH-32。(前振りなが!!)

このマシンは言ってしまえば結構な不人気シンセです。
分類上は③のアナログを模したタイプなのですが、どうもただのDSPシンセでは無いらしい…
「ウェーブ・アクセラレーション」の名を冠した音源方式。
果たしてどんな音源なの?と思いマニュアルを読んでみると

「単純なDSPシンセでは不可能な、さまざまな高品位波形の生成と
多くのオシレーター数を両立した新しい音源方式です」
とのこと。これじゃ訳わからん。

具体的な説明を避けるような記述…気になる…
そのせいか1部では「ただのPCMだろ」等の
心無い誹謗中傷を受けています(イメージ)


不人気とか書いたけど、乙は結構好きなんですこのシンセ。
PCMでもいい。きつく抱いて。

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする