MONEY JUNGLE: Duke Ellington
土俵が狭いと思ってしまうほどの、偉大すぎるジャズの巨人3人の共演である。出したのはユナイティド・アーチストという映画で有名なエンターティメント企業。この映画会社、多くの名盤を配出していたのだが、ジャズのレコード製作では現在休止中。版権は、新生ブルーノートに売り払ってしまったようである。
(一般的には、)個性が強すぎると感じるであろうチャールス・ミンガスを従えて、ビック・バンドが自分の楽器だと自認するデューク・エリントンが、"太鼓の名人"マックス・ローチのサポートを得て、重厚で繊細な音楽を聴かせている。
"Money Jungle" Blue_Note(USA)BT-85129 United_Artist(JPN)SR-3089 Money Jungle / Fluerette Africaine Very Special / Warm Valley / Rem Blues+ A Little Max+ /Wig Wise / Switch Blade+ Caravan / Backward Country Boy Blues+ Solitude Duke Ellington (p) Charles Mingus (b) Max Roach (ds) 1962/09/17 + add Blue_Note
ビ・バップというモダン・ジャズが生まれるまえから、ビック・バンドで実績をもつエリントンが、モダン・ジャズを作り上げた二人の巨人と共演するということだけで、マニアとしてはたまらなく聴きたくなるアルバムである。わたしの場合は、ラジオで一曲程度聴いていたのだろうか、友人がLPを持っていて、全曲聴いた。わたしも欲しくなってしまい、中古で求めた。その後ブルーノートでの再発盤を見たら4曲ほど追加されている。また買ってしまった。
BN盤はデジタル・リマスタリングというものらしいが、全体はLP独特のプチという雑音がないかわりに、UA盤で聴けた音の切れというようなものがなくなっている。ジャズとしてはUA盤がいい。同じものを2枚も買ってしまった、わたしの小さな箱庭のような、マネー・ジャングル。
ジャケットの表記はチャーリー・ミンガスとなっていますが、ミンガス自身は白人ぽいチャーリー(チャーリー・ブラウン?)ではなく「チャールス」と呼べと主張していますので、従います。ミンガスの初期のアルバムはチャーリーとなっているのが多いのですが...
こんなことまで含めてミンガスなのです。
投稿済み・準備中を含め アルバム・ジャケット一覧 を用意しました。
2005/05/06 ものずき烏 記
(参考)
2005-06-26 ピアニストのエリントン:(’50、’53)
2005-06-27 ピアニストのエリントン:(’66、’70、’73)