下町ウォーカー~空間散歩~

もっと歩こう!下町デジカメだより

両国国技館よもやま話

2006-11-17 21:15:45 | 写真>景観・街並み
大相撲の聖地(メッカ)として知られる東京の両国国技館!
いつ見ても大きな屋根が目立っていますよね。
なんといっても緑青ぶき、四方隅切(しほうすみきり)型の屋根が特徴です。

そんな両国国技館は、
国技が行われる場所としてふさわしい伝統的な造りを残しながらも
近代技術のかぎりを尽くした防災・省エネ設計が施されている建物ということは
あまり知られていません。
写真は、ウォーキング中に見た国技館の様子です。
大きな屋根の上部が開いているのがおわかりでしょうか?

実は、
・万一火災が発生したときに排煙(屋根の上部が開いて館内に煙が充満しない
ように外へ出す)する仕組みになっているんです。
他にも
・大きな屋根を受け皿として1000トン余りの雨水が貯水可能であったり
・緊急時には浄化装置を通して雨水を飲料水にもできる
など!
3万人が3日間使えるだけの飲料水を確保できるようにと
国技館が建設される際に地元の人たちの要望に応えた建物になっているのです。

何かの災害が起こったときには、
両国国技館にたどりつければ“水の確保”ができることも想いだしてくださいね。
と、いってもみんなが大勢来てしまうと足りなくなる恐れもありますけど(笑)

両国国技館は、
国技が行われている建物として“お固いいイメージ”がありますが、
先進的な技術を取り入れた建物なんです。ホントにスゴイでしょ(笑)

天気のいい日には、写真のような光景を見ることもできるのですよ。
ふだんは、館内の空気の入れ替えを行っているといったところ。
大きな口を開けて空気を吸い込むその姿は、
気持ちよく深呼吸をしているようにも見えてきます。

どこかやさしそうに感じる国技館の姿が大好きです。

いまでは、
国技館の屋根の上部が開いたその姿が相撲の街“両国”の名物になっています。
JR両国駅ホームや総武線の電車の中からも見ることができますよ。

ちなみに昭和60年1月に完成した両国国技館。
総工事費は、約150億円だったといわれています。
当時の日本相撲協会が借金(ローン)なしで全額現金で支払ったということは
両国界隈では有名なお話しでした。
いまでは、下町の伝説となっています。


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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初眼 (東京人)
2006-11-17 22:02:36
屋根って開くんですか!
初耳だし、もちろん“初眼”です。
いつもの事ですが大変貴重な知識、写真で驚くばかりです。

一枚目の写真を見た時はてっきり使われなくなったホームの話題かと思いました。
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スモウ・ステーション! (下町ウォーカー)
2006-11-18 09:27:53

>東京人さん

こんにちは、
いまでは、晴れた日の両国名物にもなっています。
この国技館は、大きな屋根ばかり目立っているため
外壁面についた窓から空気を取り入れる設計になっていません。
ですから!屋根の上部が窓替わりになっていて
新鮮な空気を館内に取り入れているのです。

その姿は、お固いイメージの国技館というよりも
やさしい両国の「スモウ・ステーション」といったところです。
わたしも始めて見たときはびっくりしましたよ。

ちなみに“国技館”を
英語でいうと“スモウ・ステーション”です。
チェックですね(笑)
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先進的ですね! (きみどり)
2006-11-19 13:54:35
下町ウォーカーさん、こんにちは!

両国国技館がそんな先進的な、いろいろと
工夫の施された建物だったとは!知りません
でした。
ほんと、固いイメージの国技館でしたが、優し
く安心感のあるものに変わりました。

災害時にも役立つような造り、いざという時は
両国国技館を目指すことにします。
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両国名物 (下町ウォーカー)
2006-11-19 14:26:11

>きみどりさん

こんにちは、
国技館の屋根の上部が開いた姿!
いまでは、晴れた日の両国の名物にもなっています。
どこかお固いイメージがある国技館も
とってもやさしい姿にも見えてきますよ~。

完成した当時は、
ずいぶんと大きいなぁ~!って感じましたけど
いまでは隣の江戸東京博物館のあまりの大きさに圧倒されてしまいます。
でも、
国技館も大きくて頼りになる建物だなぁ~って思えます。

災害時には役立つ両国のシンボルとなってもらいたいものですね。
きみどりさん、ごっちゃんです(笑)
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国技館凄い。 (takeho-1)
2006-11-19 21:05:56
屋根が開くのは知りませんでした。ウォーカーさんのブログは、ためになります。
外観もよくて、防災、省エネ、近所への気配り、それも現金で払ったとは驚きの一言ですね。
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両国のシンボル (下町ウォーカー)
2006-11-19 22:28:12

>takeさん

こんばんは、ありがとうございます。
国技館が、
防災・省エネ設計にすぐれている建物だということは
あまり知られていません。

ふだんは、やさしい姿を見せていますからね。

わたしは、あの銅板葺きの屋根が大好きです。
あの色がいいですよね。
完成した当初、
「もう、屋根が錆びてるの!って勘違いして聞いた人がいた」
という笑い話もありましたよ(笑)

いまでは、
あの大きな屋根が両国のシンボルとして輝いています。
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ただいま! (あかね)
2006-11-20 11:47:23
無事に帰ってきました。
留守中、たくさんのコメントありがとうございました。感謝!感謝!です。
携帯からチェックしていて、とても嬉しかったです。
これからもよろしくおねがいします。

国技館の窓は知りませんでした。
その時代の最先端技術で建てられた建造物。私達は、文化としてそれらを残していかなければいけない責任と義務がありますね。
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おかえりなさい! (下町ウォーカー)
2006-11-20 19:45:38

>あかねさん

おかえりなさい!
たくさんの写真に癒やされましたよ~。
それに元気ももらいました。
わたしも四国へ行きたいですぅ。

日本の伝統を残しながらも
先進技術を取り入れたところがすごいですね。
とっても頼りる国技館!
災害時には役に立つといいな。

わたしもよく国技館のまわりを
な姿でウォーキングしています(笑)
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ひさしぶりです (iina)
2007-02-07 09:15:20
新たな両国国技館の豆知識になりました。
今度でかけたら、大きな屋根の上部が開いているか
注意してみます。
iinaも、遅ればせながら両国界隈をアップしましたぁ。
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こんにちは、iinaさん (下町ウォーカー)
2007-02-07 10:01:43

>iinaさん

こんにちは、コメントありがとうございます。
お固いイメージがある両国国技館!
じつは、先進的な技術が取り入れられた建物ということを
あまり知られていないのが残念でなりません。

場所中以外のお天気の日が狙い目ですよー(笑)
江戸東京博物館の3階広場からがよく見えますよ。
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