週末つれづれ草子(2011年10月30日)
(写真略)
干し柿。
おととし作るのに挑戦したが、失敗しました。
カビに取り付かれたのです。
今年は皮をむいてから半分は熱湯に浸け、半分は焼酎を吹きかけました。
消毒したのです。
軍配は、熱湯消毒に上がるか、焼酎に上がるか。
それとも両方に上がるか、どちらにも上がらないか。
気にかかるのは、焼酎のアルコール度が25度ということです。
昔の焼酎のように40度以上あればばっちりでしょうが・・・。
お釈迦様の掌
欧米、就中アメリカが血を流して広めようとしているスタンダード
<民主主義>
の正体は?
<お金持ちがますますお金持ちになるシステム>
お金持ちがそれを維持し拡大することに血道を上げるのは、
ますますお金持ちになるという際限のない欲望がなせるわざでしょう。
「ごう:業」
数千年前、お釈迦様は、
自らが多くの業に悩みました。
また多くの人がいろいろの業や苦に悩むのを見ていました。
救われる道を探すのに一生をかけました。
しかし、<民主主義>を錦の御旗に自分たちの利益を拡大する人たちには、
お釈迦様の思いなど、それこそ思いも寄らないことなのでしょう。
「お釈迦様の掌(2009年6月21日)」で次のように言いました。
“・・・ホワイトハウスとウォール街とのコネクションが続いていることは、
経済面の閣僚や顧問にウォール街出身者を指名していることからも窺えます。
ガイトナー氏・バーナンキン氏・ルービン氏。
ブッシュ前政権の経済閣僚は、
ポールソン財務長官・バーナンキFRB議長。
ここに名を連ねるお方はすべてゴールドマンサックス出身でした。
ブッシュ前政権時と「NO、UNCHANGE」全く変っていないわけです。
オバマ氏のキャッチフレーズ「YES、CHANGE」は、
強烈な目くらましとなっているのではないのでしょうか。
何故そうなのでしょうか?
お金です。
アメリカの大統領には資金の多い候補が当選してきています。
広い選挙区と長い選挙戦を勝ち抜くには途方もない選挙資金が要ります。
なにせ党の候補指名ですら長期間の消耗戦を戦わせるのです。
そしてやっと党の指名を獲得したらいよいよ本番の選挙戦に突入します。
これも激しい消耗戦です。
派手なキャンペーン・パフォーマンスで人となりのイメージ創造。
イヴェント業者の大活躍の場でしょう。
一昨年の年末にアメリカからの客人が一週間我が家に逗留しました。
アメリカ民主党の大統領候補が、
オバマ氏とクリントン氏とで争われている最中でした。
その頃の日本のメディアは、クリントン氏優位を伝えていました。
そのことを言うと、その逗留者はこういいました。
「そうとはいえない。日本のメディアはアメリカを見ていない」
「どういうこと?」
「大統領はウォール街の金の行き先によって決まる。
オバマ氏はクリントン氏をしのぐ資金を獲得する勢いだ」
そしてこんな話をつづけました。
「クリントン氏は、
夫のビルクリントンが大統領になったときの後ろ盾が付いていて
それなりの資金源をもっている。
ということは、クリントン大統領誕生の暁には、
彼らの中から閣僚が任命されることが約束されているということだ。
そこで、フリーの金融業者は、
献金をオバマ氏か共和党のマケイン氏かの二者択一に絞ることになる。
マケイン氏には奥さんという強力なスポンサーがいる。
奥さんはHENSLEY&CO.という
アメリカ最大のビール販売会社の一族の中核人物だ。
一族からの献金で活動資金には苦労しない。
ということで、マケイン氏にも献金して食い込む余地がない。
オバマ氏がネットの専門家を雇って
ネットを通しての献金を集めることをはじめた。
それを見て、フリーの金融業者がオバマ氏への献金に動きだしたという」
オバマ氏は圧倒的な資金を集め、大統領になりました。
報道では、ネットによる献金集めをオバマ氏勝利の決定打にしています。
正確には、ネットによる献金集めという新機軸が勝利のきっかけであった、
ということでしょう。
決定打は、オバマ氏へなだれを打った金融業者の献金ということのようです。
ちなみに、
あのゴールドマンサックスもオバマ氏に多額の献金をしたといわれます。
そして、ポールソン氏の後を継いで
ガイトナー氏を財務長官に送り込んだといういきさつでしょう。
ここで、考えさせられました。
「民主主義」
先の敗戦で日本は連合国のGHQのもとで改造が行われたことは、
「お釈迦様の掌~因果・予約・天命~」シリーズ語りました。
そして、今の為政者は、
なにかというと「民主主義・資本主義・自由主義・・・」を枕詞にする、
といいました。
アメリカが戦後わが国に植えつけた価値観の受け売りです。
「民主主義」
響きはいいですね。
何が民主なのでしょうか。
間接であろうと直接であろうと、国民が選挙で代表を選べること?
なるほどと合点します。
しかし表面だけですね。
「民主主義」を世界に押し付けるアメリカの実態は、
上の述べた大統領選で明らかでしょう。
選挙で選ばれるという形態は民主主義の真髄だといえましょう。
しかし、その民意の裏には金がものをいっているのです。
すなわち、お金を出すスポンサーの意向に沿っているのです。
アメリカの民主主義はお金持ち階層のための制度なのです。
ブッシュ前大統領のときは、
金融・石油業界そして兵器業界などの献金がものを言ったといいます。
クリントン元大統領やレーガン元大統領のときにも
それぞれタニマチがいたということです。
正体見たり、アメリカ「民主主義」。
アメリカが武力にかけても輸出している「民主主義」とは、
お金持ちのための制度であり、
それを世界の国々に広めることは、
もと締めのアメリカのお金持ちがますますお金持ちになる、
いうことなのですね。
アメリカはアメリカにとって好もしからぬ支配者を追放し、
民主化という大義名分のもと親米政権を作ってきました。
武力とお金とで作り上げた親米民主政権というわけです。
中南米の独裁国を民主化した国ぐに。
アフガンやイラクも?
でも、最近はこのごり押し民主主義に反発したリーダーが誕生しています。
ベネズエラのチャペス大統領のような。
アメリカのいう「民主主義・自由主義・資本主義」は、
わずか数パーセントのお金持ちのためのものであることは、
誰もが認めないわけにはいかないでしょう。
先の大戦後、敗戦に打ちのめされた日本に写ったアメリカは夢の社会でした。
多数を占める中産階級が広い住宅に住み電化生活を謳歌していました。
アメリカ。
ミュージカル映画「ウエストサイド物語」でのプエルトリコ移民の一団の群舞。
「アメリカ」
そこで歌い踊って賞賛したアメリカは今やありません。
日本が垂涎をしたアメリカ中産階級は消滅し、
数パーセントの富裕階層と残りの下層階級に二極化しているのが、
いまのアメリカの実態でしょう。
そして、そういう状態の社会を世界に輸出しつつあるのです。
「イエス」といって、日本はそれを輸入しつつあるのです。
規制緩和・市場重視・資本重視
お金さまの自由自在の社会・・・お金持ちにお金が集まる社会“
あまりにも格差がひどい、といってお膝元のアメリカでデモが発生し、
各地が連動したと言うニュースが駆け巡りました。
週末つれづれ草子(2011年10月30日) おわり
(写真略)
干し柿。
おととし作るのに挑戦したが、失敗しました。
カビに取り付かれたのです。
今年は皮をむいてから半分は熱湯に浸け、半分は焼酎を吹きかけました。
消毒したのです。
軍配は、熱湯消毒に上がるか、焼酎に上がるか。
それとも両方に上がるか、どちらにも上がらないか。
気にかかるのは、焼酎のアルコール度が25度ということです。
昔の焼酎のように40度以上あればばっちりでしょうが・・・。
お釈迦様の掌
欧米、就中アメリカが血を流して広めようとしているスタンダード
<民主主義>
の正体は?
<お金持ちがますますお金持ちになるシステム>
お金持ちがそれを維持し拡大することに血道を上げるのは、
ますますお金持ちになるという際限のない欲望がなせるわざでしょう。
「ごう:業」
数千年前、お釈迦様は、
自らが多くの業に悩みました。
また多くの人がいろいろの業や苦に悩むのを見ていました。
救われる道を探すのに一生をかけました。
しかし、<民主主義>を錦の御旗に自分たちの利益を拡大する人たちには、
お釈迦様の思いなど、それこそ思いも寄らないことなのでしょう。
「お釈迦様の掌(2009年6月21日)」で次のように言いました。
“・・・ホワイトハウスとウォール街とのコネクションが続いていることは、
経済面の閣僚や顧問にウォール街出身者を指名していることからも窺えます。
ガイトナー氏・バーナンキン氏・ルービン氏。
ブッシュ前政権の経済閣僚は、
ポールソン財務長官・バーナンキFRB議長。
ここに名を連ねるお方はすべてゴールドマンサックス出身でした。
ブッシュ前政権時と「NO、UNCHANGE」全く変っていないわけです。
オバマ氏のキャッチフレーズ「YES、CHANGE」は、
強烈な目くらましとなっているのではないのでしょうか。
何故そうなのでしょうか?
お金です。
アメリカの大統領には資金の多い候補が当選してきています。
広い選挙区と長い選挙戦を勝ち抜くには途方もない選挙資金が要ります。
なにせ党の候補指名ですら長期間の消耗戦を戦わせるのです。
そしてやっと党の指名を獲得したらいよいよ本番の選挙戦に突入します。
これも激しい消耗戦です。
派手なキャンペーン・パフォーマンスで人となりのイメージ創造。
イヴェント業者の大活躍の場でしょう。
一昨年の年末にアメリカからの客人が一週間我が家に逗留しました。
アメリカ民主党の大統領候補が、
オバマ氏とクリントン氏とで争われている最中でした。
その頃の日本のメディアは、クリントン氏優位を伝えていました。
そのことを言うと、その逗留者はこういいました。
「そうとはいえない。日本のメディアはアメリカを見ていない」
「どういうこと?」
「大統領はウォール街の金の行き先によって決まる。
オバマ氏はクリントン氏をしのぐ資金を獲得する勢いだ」
そしてこんな話をつづけました。
「クリントン氏は、
夫のビルクリントンが大統領になったときの後ろ盾が付いていて
それなりの資金源をもっている。
ということは、クリントン大統領誕生の暁には、
彼らの中から閣僚が任命されることが約束されているということだ。
そこで、フリーの金融業者は、
献金をオバマ氏か共和党のマケイン氏かの二者択一に絞ることになる。
マケイン氏には奥さんという強力なスポンサーがいる。
奥さんはHENSLEY&CO.という
アメリカ最大のビール販売会社の一族の中核人物だ。
一族からの献金で活動資金には苦労しない。
ということで、マケイン氏にも献金して食い込む余地がない。
オバマ氏がネットの専門家を雇って
ネットを通しての献金を集めることをはじめた。
それを見て、フリーの金融業者がオバマ氏への献金に動きだしたという」
オバマ氏は圧倒的な資金を集め、大統領になりました。
報道では、ネットによる献金集めをオバマ氏勝利の決定打にしています。
正確には、ネットによる献金集めという新機軸が勝利のきっかけであった、
ということでしょう。
決定打は、オバマ氏へなだれを打った金融業者の献金ということのようです。
ちなみに、
あのゴールドマンサックスもオバマ氏に多額の献金をしたといわれます。
そして、ポールソン氏の後を継いで
ガイトナー氏を財務長官に送り込んだといういきさつでしょう。
ここで、考えさせられました。
「民主主義」
先の敗戦で日本は連合国のGHQのもとで改造が行われたことは、
「お釈迦様の掌~因果・予約・天命~」シリーズ語りました。
そして、今の為政者は、
なにかというと「民主主義・資本主義・自由主義・・・」を枕詞にする、
といいました。
アメリカが戦後わが国に植えつけた価値観の受け売りです。
「民主主義」
響きはいいですね。
何が民主なのでしょうか。
間接であろうと直接であろうと、国民が選挙で代表を選べること?
なるほどと合点します。
しかし表面だけですね。
「民主主義」を世界に押し付けるアメリカの実態は、
上の述べた大統領選で明らかでしょう。
選挙で選ばれるという形態は民主主義の真髄だといえましょう。
しかし、その民意の裏には金がものをいっているのです。
すなわち、お金を出すスポンサーの意向に沿っているのです。
アメリカの民主主義はお金持ち階層のための制度なのです。
ブッシュ前大統領のときは、
金融・石油業界そして兵器業界などの献金がものを言ったといいます。
クリントン元大統領やレーガン元大統領のときにも
それぞれタニマチがいたということです。
正体見たり、アメリカ「民主主義」。
アメリカが武力にかけても輸出している「民主主義」とは、
お金持ちのための制度であり、
それを世界の国々に広めることは、
もと締めのアメリカのお金持ちがますますお金持ちになる、
いうことなのですね。
アメリカはアメリカにとって好もしからぬ支配者を追放し、
民主化という大義名分のもと親米政権を作ってきました。
武力とお金とで作り上げた親米民主政権というわけです。
中南米の独裁国を民主化した国ぐに。
アフガンやイラクも?
でも、最近はこのごり押し民主主義に反発したリーダーが誕生しています。
ベネズエラのチャペス大統領のような。
アメリカのいう「民主主義・自由主義・資本主義」は、
わずか数パーセントのお金持ちのためのものであることは、
誰もが認めないわけにはいかないでしょう。
先の大戦後、敗戦に打ちのめされた日本に写ったアメリカは夢の社会でした。
多数を占める中産階級が広い住宅に住み電化生活を謳歌していました。
アメリカ。
ミュージカル映画「ウエストサイド物語」でのプエルトリコ移民の一団の群舞。
「アメリカ」
そこで歌い踊って賞賛したアメリカは今やありません。
日本が垂涎をしたアメリカ中産階級は消滅し、
数パーセントの富裕階層と残りの下層階級に二極化しているのが、
いまのアメリカの実態でしょう。
そして、そういう状態の社会を世界に輸出しつつあるのです。
「イエス」といって、日本はそれを輸入しつつあるのです。
規制緩和・市場重視・資本重視
お金さまの自由自在の社会・・・お金持ちにお金が集まる社会“
あまりにも格差がひどい、といってお膝元のアメリカでデモが発生し、
各地が連動したと言うニュースが駆け巡りました。
週末つれづれ草子(2011年10月30日) おわり