週末つれづれ草子:お釈迦様の掌

2003年4月以来週末(日曜日)に、身辺事象・時事などについての観察・感想・見解をつづっているエッセイ。

週末つれづれ草子(2009年4月26日)

2009-04-26 20:30:57 | 感想・見解
週末つれづれ草子(2009年4月26日)

甍の波と雲の波
重なる並みのなかぞら(中空)を
橘香る朝風に
高く泳ぐや鯉幟

この光景、今も見ます。
だが、今はこの光景の他に下のような光景をあちこちで見ます。
(写真を貼る方法を知りませんので、写真を掲載できず)
この写真は、当地を流れる太田川の支流・三篠川を横切って渡された鯉幟です。
我が家から1キロぐらい下流です。
地元の有志が毎年揚げています。
20年以上は経つでしょう。
このような鯉幟掲揚のはしりのほうだと思います。
鯉幟は、
子どもが大きくなり、
自宅の瓦の波と空の雲の波とのなかぞらに泳がせることがなくなった家庭から
提供されたものです。
20年以上も続いているのですから、
毎年いくつかこのような鯉の提供があるのでしょう。


お釈迦様の掌
~アメリカ(17)~

4月24日だったか25日だったかの報道の要旨。

「バーナンキFRB議長とポールソン前財務長官が
昨年バンク・オブ・アメリカ(BOA)に
証券大手のメリルリンチの救済買収を成立させるよう圧力をかけていたことが
明らかになった。
ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ司法長官が、
BOAのケネス・ルイス最高経営責任者への事情聴取で得た証言を公表した」

またもや、バーナンキFRB議長の登場です。
そして、ヘンリー・ポールソン前財務長官。
かれらは、金融会社の幹部でした。
リーマン・ブラザーズは政府に見放されて破綻しました。
ゴールドマンサックスは公的資金を投入されて救済されました。
当事の財務長官はヘンリー・ポールソン氏。
そして、ポールソン氏は、ゴールドマンサックスの出身でした。
ゴールドマンサックスは、ユダヤ資本を代表する金融会社。
アメリカの財務長官やFRA議長はユダヤ資本の会社の幹部が
またはその息のかかった者が務めてきました。
バーナンキFRB議長の前の議長であるアラン・グリーンスパン氏は、
1987年から2006年まで20年間もFRB議長を務めています。
彼らは政府を去るとまたもとの鞘に収まったりします。
いわゆる、<回転ドアー>、といわれるものです。
政府と出身企業との間を回転ドアーを通るように行き来するということです。
日本では、官僚の<天下り>がとかく批判の矢面に立たされますが、
アメリカの<回転ドアー>の方はそれほどではないようです。

オバマ大統領は選挙時の公約は金融筋にとっては歓迎できるもではない、
と記憶します。
確かブッシュ前大統領の取ったキャピタルゲイン減税の打ち切り
などを掲げていましたよね。
オバマ大統領によってホワイトハウスとユダヤ金融資本との縁が切れる、
と思われました。
どっこい、そう行きそうにはありません。
オバマ大統領の経済顧問に元財務長官のロバート・ルービン氏が就いた、
といいます。懐かしい名が出てきましたね。
ルービン氏は、周知のとおりゴールドマンサックス出身です。
バーナンキFRB議長は引き続き健在です。
アメリカが金融規制強化に消極姿勢をとっているのが肯けますね。

ヘッジファンドやタックスヘイブンへの対応。
規制強化のドイツやフランスVS消極態度のアメリカ・イギリス。
ロンドン――スイス――ニューヨーク――ワシントン。
強固なり、ユダヤ金融資本枢軸。
これに前回述べた中国が加わるという構図になりましょう。

なぬ?中国!

週末つれづれ草子(2009年4月26日) おわり。

週末つれづれ草子(2009年4月19日)

2009-04-19 18:12:05 | 感想・見解
週末つれづれ草子(2009年4月19日)


上の写真は、Kさんがメールしてくださったものです。
(写真載せられません。写真を添付する方法を知りませんので)
見事な桜並木の写真なので了承の下、紹介させていただきました。
場所は、東京の国立です。
中央線の国立駅から南に一直線に伸びている道です。
車道の両側に歩道があります。
車道と歩道の間にグリーンベルトが置かれています。
広島の方や広島を訪れた方なら100メートル道路といわれる
平和公園前通りを連想してもらえばいいと思います。
そのグリーンベルトに桜の木が植えられているのです。
この道の両側には一橋大学の敷地と校舎があります。
ゆえにこの道を地元では<大学通り>と呼んでいます。
一橋大学のOBの方には懐かしいのではないでしょうか。
その先に、つれづれほうしが中高の6年間過ごした母校があります。
6年間、春、この桜並木の下を通学したのです。
当事は、これほど立派になっていなかった、
と記憶しています。

今、我が家の八重桜が満開です。

蛇足ながら、
雉の鳴き声は聞かれなくなりました。
山に帰ったのでしょう。
撮影は次の機会を待ちます。


お釈迦様の掌
~アメリカ(16)~

前回、タックスへヴンに関係する話をしました。
奇しくも、三日後の4月15日の日本経済新聞に次の見出しが載っていました。

銀行機密情報
租税回避地に開示要請
脱税防止へ条約に規定
政府、まずスイスに

日本政府が租税回避地(タックスヘイブン←タックスへヴン、こう表記)
を通した脱税を阻止することに乗り出す、ということです。
政府が景気対策優先として組んだ一連の予算は、
40兆円超の税収を上回る国債の発行をもって執行するわけです。
不況下、増税はできずむしろ減税を余儀なくされています。
税収面で残された手は、脱税捕捉となるわけですね。
政府としては、タックスヘイブンを通した脱税を捕らえて、
税収に繋げたいところです。
なにせ、世界の脱税(租税回避)金は千百兆円にも上るということです。
日本の脱税がどのくらいを占めるのかはわかりませんが、
うまくできれば結構な税収になるのは間違いないでしょう。

問題は、うまく行くか、です。
国際金融筋の影響下にあるタックスヘイブンがどの程度応じるかですね。
早くも一昨日ですか、
アメリカのバーナンキンFRB議長が金融への規制強化をけん制しました。
先のG20金融サミットは規制強化には消極的な対応で終わったといいました。
アメリカ、イギリスに加え中国も消極組みです。
イギリスが残してくれた香港というタックスヘイブンが手中に落ちたのです。
さらに、香港の弟分のマカオも手にしたのです。
そして、同胞国家のシンガポール(かってはイギリス統治下)もあります。
これからこれらを最大限に活用していこうというときに
規制強化ではたまったものではない、
ということでしょう。
日本政府がタックスヘイブンを持つ国にどれだけ迫れるか。

がんばれ!
日本政府!

週末つれづれ草子(2009年4月19日) おわり。

週末つれづれ草子(2009年4月12日)

2009-04-12 20:25:43 | 感想・見解
週末つれづれ草子(2009年4月12日)

半年ほど前の「つれづれ草子」にかろうじて撮ったこの雉の写真を載せました。
(写真を添付する方法を知らないので写真が載せられません)
真ん中の上辺に飛翔しているのが雉なのですが、
「陽光を反射して見事なビロード色が白く写ってしまったのは残念だ」
といいました。

ここ1ヶ月、毎日、雉の声が聞こえます。
なき始めの頃に2度姿を見ました。
今度こそは見事な美しい姿を写真に収めようと、
外出のときにはカメラを離しません。
しかし、そう準備をしてからは姿を見ません。
なき声はほぼ毎日聞くのですが・・・
雉よ、
その綺麗な姿を写真に収めさせてよ!
捕らえやしないから。


お釈迦様の掌
~アメリカ(15)~

<事柄その1>
「3月29日のつれづれ草子~アメリカ(13)~」
“・・・金融会社救済のためイギリスが多額の公的資金をつぎ込んだことを述べました。
イギリスだけでなく、
フランスやドイツなど他のヨーロッパの国も手を打っています。
ヨーロッパで最初に音をあげたのはドイツの銀行だった記憶します。
フランスのソシエテ・ジェネラルやBNPパリパ、スイスのクレディ・スイスやUBS、オランダのABNアムロなど。
これらの多くは、イスラエル系といわれます。・・・・

これらヨーロッパの銀行に加えアメリカのゴールドマンサックスなどが、
今回のサブプライムローンに絡んでいるのです。
前にも語ったように、
金融規制の外に置かれ何でもできる特別目的会社を多く設立したのが
これら大手の金融会社というのです。
サブプライムローンやデリバティヴなどを生み出し、
巧みに金融技術を駆使して、
しこたま利益を上げたのです。
そして、臨界に達したこのマネーゲームの泡が破裂して、
未販売の債権によって大赤字だと騒ぎ出し、
公的資金を取り込んだ、
といういきさつですね。
ここで、誰もが「ウン?」と訝ることがありますね。
泡(バブル)が弾けて、手持ちの債権が回収できなくなって大損だ、
というのは分かります。
しかし、それまで売りさばいた分で大儲けをしていたのは間違いないでしょう。
その利益はどうなったのですかね。

<事柄その2>
公的資金を受けた金融会社の幹部の巨額ボーナスや年金受け取り
およびUSBの脱税指南報道

<事柄その3>
(2009年1月18日「お釈迦様の掌~アメリカ(6)~」)
2~3日前の報道。
「イギリスのブラウン首相がドイツのメルケル首相と会談。
4月の(G20金融)首脳会談に備えて意見を交換し、
金融に対する国際的規制やタックスへヴン対応などを話し合った」

<事柄その3>
5年以上前にタイムスリップします。
2003年9月14日「 お釈迦様の掌~第2部 いつかきたみち いずれいくみち(4)」

“ 中国共産党は幹部の汚職・不正行為に業を煮やしました。
(瞭望 8月18日)の記事の報道。
「党中央規律検査委員会」のもとに(巡視工作事務局)を設置し、
4年以内に地方の党書記らの幹部をチェックする。
貴州省や河北省の元党書記らを摘発した。

浜の真砂は尽きるとも、世に汚職の種は尽きまじ。

地方幹部を生贄にして、国民いや人民にはやっているぜとキャンペーンをはり、
中央幹部に対する人民の目を霞ませる。
どこの国でも同じですね。
中国の場合は何事にしても桁外れに度が過ぎるだけ。
幹部による資産や資金の着服は測り知れない額に上るのは確かでしょう。
もちろん闇のことゆえ統計などありません。

その資金はどこへ?
海外へ、そして大半は中国へ還元されていると確信しています。
そんなバカナ。
謎解き。

2002年外資導入実績(億ドル)。
1位:香港マカオ    179 シェアー33%
2位:ヴァージン諸島   61     11
3位:米国        54     10
4位:日本        42      8
5位:台湾        39      7
(中国情報ハンドブック 2003)

香港マカオ ダントツ、まあね。
ン? 2位ヴァージン諸島! なにこれ!
・・・・・・“

このヴァージン諸島こそ上に掲げたブラウン首相がメルケル首相との意見交換で挙げたタックスへヴン対策の「タックスへヴン」なのですね。
そのほかにケイマン諸島などがあります。
両者ともイギリス領です。
さらに、香港もイギリス領の下でそうでした。

<事柄その4>
4月2日のロンドン主要20カ国・地域(G20)金融サミットのことを
取り上げた前回の「お釈迦様の掌~アメリカ(14)~」。
<採択宣言の主要事項>
「各国が2010年までに総額5兆ドルの景気刺激策を打つことにより、
世界全体の成長率を4パーセント押し上げる」ということ。
<今回の経済危機を招いた金融に関する採択宣言>
「金融システムの安定化・国際金融機関の改革・金融監督機能の強化」は
付け足しのようになった。
特にアメリカとイギリスが金融規制には消極的だったとの報道が見られた。
シティー:ウォール街の睨みの凄さ。
びくともせず、
国際金融筋=イスラエル系金融資本

上に挙げた事柄を整理してみます。
・何でもできる非規制下の「特別目的会社」
・タックスへヴンの存在
・ケイマン諸島などタックスへヴンはイギリス領
・特別目的会社を設立したのはヨーロッパやアメリカの金融会社
・そのほとんどがイスラエル系の金融会社
・そして、イスラエル系の金融会社はイギリスのシティーを中心に健在
・住宅バブル破裂での損失を埋める巨額の公的資金の取り込み
・それら幹部の破格の退職金や年金
・金融に対する国際的規制やタックスへヴン対応の雲散霧消

何が読み取れますか。
・件の金融会社は特別目的会社を使ってバブル破裂までに巨額の利益を上げた
 (だから幹部たちが巨額の 退職金=その儲けに見合う報酬 を受けた)
・特別目的会社がその利益を処分した
(なんらの規制を受けない特別な金融会社)
・処分先はタックスへヴン
(タックスへヴンの地はシティーが影響力をもつイギリスの管轄化)
・かくしてイスラエル系金融資本はまた冨を増やした
 (特別目的会社を設立した金融会社はほとんどがイスラエル系)
・金融やタックスへヴンに対する規制を骨抜きにした
 (金融に対する国際的規制やタックスへヴン対応への消極態度)

シティー:ウォール街:スイス:他のヨーロッパの諸国にわたる
イスラエル金融資本のネット。
世界の金融と経済がその掌の中に。

お釈迦様の掌に移せ!
出でよ!
孫悟空!

週末つれづれ草子(2009年4月12日) おわり。

週末つれづれ草子(2009年4月5日)

2009-04-05 17:54:39 | 感想・見解
週末つれづれ草子(2009年4月5日)

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が日本の勝利で終わり、
春の高校選抜野球も終わりました。
そして、ジャイアンツの敗戦で始まったプロ野球ペナントレース。

数年前に
「滅びのスポーツ・プロ野球」
といいました。
「3時間を越える試合時間は長過ぎて試合終了まで辛抱できない。
時代にマッチしていない。プロ野球は滅びの坂を転がりだしている」
との趣旨です。
そして、次のような提案をしました。
・投手交代は二回だけ
・交代時のマウンドに立ってからの投球練習はやめる
・牽制球は2回まで
・延長はしない。9回同点の場合は塁を多く進めた方が勝ち
・コールドゲーム
など。
プロ野球界も試合時間の長さを問題視しているのでしょう。
毎年、監督会議などで試合時間の短縮を申し合わせているようです。
しかし、一向に効果は見られないですね。
投手の投球間隔に時間制限を設けるといったこともやるようですが、
果たしてどれだけ試合時間の短縮に繋がるでしょうか。

春の選抜野球は、みな好試合でした。
1点差の勝負が多かったこと。
そして、何よりも、試合時間が短く、2時間以内が14試合もあった、とか。
投手戦が多かったのと投手交代が少なかったからでしょう。
試合運びがスピーディーで、見たり聞いたりしていてあきません。

それなのに、昨日(4月4日)のプロ野球は?
3時間をきった試合は、6試合中1試合。
中日:横浜戦。
残り5試合は3時間を越えています。
あ~あ、今年もか!
ベースボールクラシックで野球人気が盛り返したなどといっているが、
ポロ野球の衰退を認めた関係者のプロパガンダでしかないでしょう。

高校野球とプロ野球。
異質のものですね。


お釈迦様の掌
~アメリカ(14)~

4月2日、ロンドン。
主要20カ国・地域(G20)金融サミット開催。
<採択宣言の主要事項>
「各国が2010年までに総額5兆ドルの景気刺激策を打つことにより、
世界全体の成長率を4パーセント押し上げる」

(2009年1月18日「お釈迦様の掌~アメリカ(6)~」)で言いました。
“2~3日前の報道。
「イギリスのブラウン首相がドイツのメルケル首相と会談。
4月の(G20金融)首脳会談に備えて意見を交換し、
金融に対する国際的規制やタックスへヴン対応などを話し合った」“

このような動きがあったのに、
今回の経済危機を招いた金融に関する採択宣言:
「金融システムの安定化・国際金融機関の改革・金融監督機能の強化」は
付け足しのように終わりましたね。
特にアメリカとイギリスが金融規制には消極的だったとの報道が見られました。
シティー:ウォール街の睨みにはたじろがざるを得ないのでしょう。

びくともせず、
国際金融筋=イスラエル系金融資本

週末つれづれ草子(2009年4月5日) おわり。