tantanNE

-ツンデレ夫とダンゴ三兄弟に愛される日々-

乾燥わかめ。

2012年05月22日 | 発達障害
乾燥わかめ大好き長男。
乾燥のままポリポリ食べてます。
・・・まぁ、良しとしてます。


長男のことを考える。
世の中には様々な障害を抱えて生きている人がいる。
長男もその端っこで生きている。
親ばか的に云うと将来はイケメンになる予定の長男。
見た目は普通の男の子。
健康な体と丈夫な手足。
たまに風邪をひいたり、熱を出したりするけど
大きな病気をもっているわけでもない。
他と比べてはいけないと思いながらも
他を見ては、ウチはまだマシな方と思ってしまう。
長男がペラペラとおしゃべりをする夢を何度も見た。
夢はなかなか現実にならず、私を落ち込ませた。
義母はよく「かわいそう」と云う。
しゃべれない長男が「かわいそう」
障害児が生まれてしまった私たち夫婦が「かわいそう」
「普通の子をもつ兄弟を見て羨ましいと思うでしょ?」と聞かれた。
甥や姪を可愛いとは思っても、羨ましいと思ったことはない。
否、普通の子を羨ましいと思ったことはあるかもしれない。
「どうしてウチの子が?」と思っていた頃にあるかもしれない。
でも、もうそういう時期は過ぎてしまってるし、乗り越えているつもりだ。
羨ましいと思っても、それが手に入るわけではないのなら無意味だ。
長男がいなかったら?私は今よりも楽に生きられるかもしれない。
長男が死んでしまったら?私は罪悪感の中で生きていくことになるだろう。
長男が長男であることで、私は今まで知ることのなかった世界を知ることができた。
長男が私の世界を広げ、視野を広げ、成長させてくれている。
もっと優しくしてあげたいのに、できないとき、あなたはどんな思いをしているのか。
お母さんをお母さんと思っていてくれてるの?
背が伸びて体重も増えているけど、まだまだヒョロヒョロの長男。
抱っこして階段を上るのはだんだんキツくなってきたよ。
それでも、ギュッと足を巻きつけてくる力強さにうれしくもあるんだ。
いつまで抱っこできるかな。
力もどんどん強くなって、私の力で止まらせるのは時間の問題。
誰に似たのか足も速くて、もうすぐ追いつけなくなるよ。
可愛い男の子もすぐに男の人になってしまうんだね。
長男は私たちを選んで生まれてきた。
長男は障害であることを選んで生まれてきた。
だからどうか、かわいそうと思わないで。
長男が生まれてきた意味は確かにあるのだから。

長男のこと。

2012年01月17日 | 発達障害
家族紹介(新しい呼び名で)
妻=私
夫=とぉちゃん
長男=あんちゃん
次男=おーじ


我が家の長男(息子①)は発達障害だ。
脳に何らか問題があって、発達に遅れがある。
早生まれの彼は3月で6歳になるが、まだ言葉らしい言葉がない。
知能は2歳前後かそれ以下だと思われる。
長男は「広汎性発達障害・知的障害」と診断された。
私がそれを知ったのは4歳になってからだったが、それを聴いたときは
「私の育て方のせいではなかった」という思いからホッとしたものだった。
それまで私は、周囲に責められているような気持ちでいたのだ。
「もっと話しかけて」「もっと絵本を読んであげて」
同じ言葉ばかりが私の頭の上を飛び交い
返事のない長男に無理くり話しかけてみては、むなしい思いをしていた。
黙っていれば普通に見える長男、とても障害があるようには見えない。
「見えない」お陰で辛い思いをしてきた。
『障害は風邪が治るようには治らない』
けれど、訓練次第では改善できる。
今は彼と一緒に療育(治療教育)に励んでいる。
あの頃、いつも孤独を感じていた私だが
今は同じように悩みを持つ母親たちと笑顔で世間話をする日々だ。
長男の障害は私には辛く悲しい現実だが
そのお陰で私は知ることもなかった世界を知り、
知り合うこともなかった人たちと出会うことができた。
嘆くことは簡単だが、前向きにいくのはなかなか大変なことだ。
でも、どちらがいいかは明らか。
これからも、いろいろな問題が起こるだろう。
けれど、その一つひとつをクリアしていくしかないのだ。
彼は私を選らんで生まれてきたのだから
期待にこたえなければ母親が廃るってもんだ。

この春、長男は小学生になる。