さんぽと読書

毎日の日課がワンコとのさんぽで趣味は読書。専業主婦のゆるい毎日の日記です

BUTTER

2020-04-16 14:12:00 | 日記
BUTTER読みました。
とても面白く読みましたけど、読後ものすごく疲れました。
しなくて良いなら何もしたくないほど。

実際にあった事件がベースになっています。
雑誌記者の里佳は努力して自分を律して生きています。
里佳が取材するのは、決して美人でもない、スタイルがいいわけでもない女。
こんな女のどんなところに男たちは惹かれて騙されて死ぬ事になってしまったのか。

里佳は、収監されている女と面会を重ねるうち、フェミニズムに真っ向から異を唱える彼女にのみ込まれそうになっていきます。

母娘、女同士、恋人、友だちとの関係など、
変化していくものと深まるもの。

きっと読んでいる誰もが思いあたる事があると思います。

「この社会は女性にそうたやすく、合格点を与えたりしない。この不毛なジャッジメントから自由になるためには、自分で自分を認めるしかない」

BUTTERの中の一節です。

こんな一節が響くのは私の中にもまだ闘う女がいるのかと、、ちょっと笑える。
そして、もう、おばさんとよばれる私なのに
自由になるためにもがいている。
いくつになっても自分を受け入れるのは難しいです。







動きたくないけれど、、ごはん作るか。

明日も頑張ろ。











宵山万華鏡

2020-04-08 22:40:00 | 日記
JR東日本のCM「そうだ京都、行こう」っていうのが好きでした。
京都行きたいーって強く思います。
京都には修学旅行と社会人になってからの数回しか出かけた事がないので、余計にそう思うのかもしれません。
森見登美彦「宵山万華鏡」読みました。
私は森見さんの書く、真っ暗でない闇。誰もいないはずなのに振り向くと後ろに誰かいるような背中が緊張するような、恐怖とは違う怖さが好きです。
宵山にまつわる短編が連作になっています。
風鈴の音や金魚の跳ねる音。賑やかな祭りの中で、手を離すと人混みにのまれてあっという間に迷子になってしまうような感じ。桃色と紺色の空の色、自分も宵山にいるような気になって
休み休み読まないと宵山から抜け出せない、帰ってこられないような気がしてきます。

やっと?
緊急事態宣言が発令されました。
一月終わり頃からマスクが店頭から無くなり、日常が日常ではない感じです。これからしばらくは、色々考えて行動しないといけないですね。


ワンコ4歳になりました。元気でさんぽに行ける事、何もない日常が本当に幸せだという事を忘れてはいけないと改めて強く思いました。