村に行ったらしきりにみんな、叩いてた。
遠くから見ると、真っ黒なほうきみたい。
ぱぱぱぱぱ、ぱぱぱぱぱ、
叩くリズムは軽やかで、穂から小さな実がぽろぽろ落ちる。
稲刈りが終わり、ほっと一息つくのも束の間で、
ゴマの収穫の時が来た。
屋敷地のどこそこに、真っ黒な「ほうき」がたくさん並ぶ。
カンボジアではゴマというとほとんど黒ゴマ。
「白よりも黒のほうが高く売れるから」という人もいるが、
そもそも白はあまりみたことがない。
黒ゴマは大量に作って州都に売りにだしにいく。
換金作物のひとつでもあるのだが、
自分たちでも消費する。
他の換金作物はといえば、たとえば大豆、カシューナッツなどなどは、
完全に換金用で自家消費は一切ない。
キャッサバは、自家消費用の種と換金用の種を区別している。
それにひきかえ黒ゴマは、自家消費用にもとりおいて、同じものを食べている。
日本のゴマに比べて粒が小さく、
食べるとプチプチとして食感がよい。
さらにはなぜか、ほのかに甘い。
ゴマが甘いという感覚、そうだったのかとはたと思う。
村でゴマの料理を食べるといつも、なんだか自然な甘さで美味しいなと思う。
日本のゴマとちょっぴり違う。なぜだろうと不思議に思っては忘れていたけど、そうなのか。
ゴマそのものがほんのり甘い、からなんだ。
私が村に帰るとたいていいつも、
母がナスのラープを作ってくれる。
私の好物を知っているのだ。
ナスのラープには黒ゴマをたっぷり加える。
くたくたになったナスにゴマの甘味とプチプチ感が加わって、
なんともいえない舌触り。
それもこれも黒ゴマがあってこそ。
村人たちが汗を流してつくった黒ゴマ。
小さな一粒一粒に、人々の顔が浮かんでならない。
遠くから見ると、真っ黒なほうきみたい。
ぱぱぱぱぱ、ぱぱぱぱぱ、
叩くリズムは軽やかで、穂から小さな実がぽろぽろ落ちる。
稲刈りが終わり、ほっと一息つくのも束の間で、
ゴマの収穫の時が来た。
屋敷地のどこそこに、真っ黒な「ほうき」がたくさん並ぶ。
カンボジアではゴマというとほとんど黒ゴマ。
「白よりも黒のほうが高く売れるから」という人もいるが、
そもそも白はあまりみたことがない。
黒ゴマは大量に作って州都に売りにだしにいく。
換金作物のひとつでもあるのだが、
自分たちでも消費する。
他の換金作物はといえば、たとえば大豆、カシューナッツなどなどは、
完全に換金用で自家消費は一切ない。
キャッサバは、自家消費用の種と換金用の種を区別している。
それにひきかえ黒ゴマは、自家消費用にもとりおいて、同じものを食べている。
日本のゴマに比べて粒が小さく、
食べるとプチプチとして食感がよい。
さらにはなぜか、ほのかに甘い。
ゴマが甘いという感覚、そうだったのかとはたと思う。
村でゴマの料理を食べるといつも、なんだか自然な甘さで美味しいなと思う。
日本のゴマとちょっぴり違う。なぜだろうと不思議に思っては忘れていたけど、そうなのか。
ゴマそのものがほんのり甘い、からなんだ。
私が村に帰るとたいていいつも、
母がナスのラープを作ってくれる。
私の好物を知っているのだ。
ナスのラープには黒ゴマをたっぷり加える。
くたくたになったナスにゴマの甘味とプチプチ感が加わって、
なんともいえない舌触り。
それもこれも黒ゴマがあってこそ。
村人たちが汗を流してつくった黒ゴマ。
小さな一粒一粒に、人々の顔が浮かんでならない。
たまいつが好きだからついごま和えばかりになっちゃうのだけど、いいのがあったら教えて下さいな:)
たまいつ(笑)さんたち、ごま和えが大好きなんですね。
そうですねぇ、私は、きんぴらにも黒ごまをいれてます。あと、レンコンを鶏ひきと合わせた料理にも黒ゴマを入れると、おいしかったです。