"突いた”のタイツ

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等伯の門前で萎えたのだ!

2010年05月05日 12時21分09秒 | 日記
4/29にね、京都国立博物館でやっている「没後400年 特別展覧会 長谷川等伯」に行ったのよ。
http://tohaku.exh.jp/
でもね、見てきたわけではないのよね。門をくぐっただけなのよ。
午前11頃にいったんだけれど、超満員!
大して大きくもない前庭に蛇行して何百人も列をなしている。
待ち時間110分だって!最後尾を示すプラカードにそう書いてあって、皆辛抱強く待ってたわ。
まあ季節も良いころだし、そう苦痛でもないのだけれども、体の弱い人だったら倒れる人も出そうな感じ。
見回すと、医療関係者みたいな人も見えたわ。なかなか手回しがいい。
NHKも大々的に宣伝してたしね。人が多いのも無理はない。
長谷川等伯の松林図屏風が目当てなんだけれど、これは通常は東京の国立博物館の倉庫に眠っている国宝なんだけれど、5年に一度ぐらい公開されるわけ。
私は以前、等伯の郷里の七尾美術館で初めて見たわ。
地方だから観客も少なくてじっくり見られた。最初は近づいて観たから、タッチが荒くて
「こりゃ、世評と違っていい加減に描いた水墨画じゃないかな?」なんて思って、帰ろうとしたんだけれども、出口辺りでちょっと振り返って観たわけ。
キターのよ!あの幽玄の世界が!
思わず幽体離脱しちゃったわよ。水墨画では初めての経験ね。
そして、その絵の世界で30分ぐらい佇んでいた。
国宝にも色々あるけれど、これは五本の指に入る国宝の中の国宝ね。
日本の水墨画の最高峰といって良いでしょう。
会場を去るのは後ろ髪引かれる想いってのを久しぶりに味わった。
そういう経験があるもんだから110分待って観られたとしても、あの混雑では、じっくり味わうことは出来ないわよね。
また改めて出直すわ。
帰りに駅にプラカードを持ってたお兄さんに聞いたら平日も変わらなく一杯だって。
でもしょうがないわ。今週末に、比較的空いてる夕方にまた来るか、と近くの本願寺見学に切り替えましたとサ。
めでたし、めでたし。