DOWN IN SMOKE 猫馬鹿無用編

再開!…忘れた頃に…そして、たぶんまた存在を忘れる…

ドラマ「流星の絆」(今さら1話~5話)

2008年12月30日 | ドラマ(日本)

1話をリアルタイムで見れなかったのが躓きのもと。

なまじちゃんと見る気があるもんだから、その後もダラダラと見るのをサボってた「流星の絆」を見始めました。

前半の感想ですが…

毎週、チビチビ見とけばよかった

毎週放送するテレビドラマなんですから当たり前の感想ですね。
でも、これはその要素が強すぎる。
ちなみに、1話の感想は「これはミステリーな楽しみは捨てよう」&「キャラが全然固まってないじゃん!」というもの。
これだけ書くとイマイチな印象だったように思われるかもしれませんが、オープニングが私の魂に残った貧しい人情を鷲掴みしてくれました。

いいよ、あのオープニング!良すぎるよ!ベタだけどそこがいいよ!

で、「これは金曜の夜に少し心をなごませてくれるドラマなんだなあ」という分類になりました、私の心の中では。
え、ミステリー?
これは東野作品でも「秘密」みたいな「家族モノ」ではないんですか?
もっとも「秘密」は、ラストの「実は文中の仕掛けよりもタイトル自体が読者に仕掛ける最大のひっかけになってる」というラスト1ページにやられたからなぁ。
このドラマもそんな仕掛けがあるのでしょうか?
今でも十分満足してるので無くても全然オッケーですけど。
最初は見たら消去していくつもりだったのですが、今は全話DVDにダビングするつもりで見てます。

では、以下は箇条書きで。

●アリアケ3の子供時代
あのキャスティングは反則だろう。正直2話までは、「現在」よりこっちのほうがずーっと良かったぞ。ちなみに5話現在は、当たり前ですが中盤の盛り上げのために彼らで語ることが少なくなってる気がする。後半に期待。

●功一
あの不器用なところがぶっさんを思い出すなあ。
こっちのほうがぶっさんより、ずっと繊細ですけど。計画もちゃんとしてるし。
ちなみに、演じてる中の人はうまいなあ。またボール1個分違う演技だよ。

●泰輔
1話を見た時は全然キャラが固まってないように(演技も含めて)見えたので一番心配した人。回を重ねるごとにどんどんよくなっているので今は安心。泰輔のキャラクター自身もどんどん良いキャラクターに見えてきてるし(その分、回を重ねるごとに功一君が視聴者の好印象で割を食ってるような気も)

●サギ
私的にストライクなキャラ。演じてる中の人は歌以外よく知らないんですが(演技を見るのは濱マイク以来のような気が)、このキャラはナイス。評価や分析の問題ではなく、私的にとんでもなくタイプの女性なもんで、あの行動パターンや言動が。もう一目惚れっすよ←いいのか、それで?

●静奈
中の人は初めて見たんですけど、ドラマでの第一印象は「魔王」の目の大きい姉ちゃんと動物図鑑の同じページに載ってる気がするというものでした。最近の流行なんですかね、ああいう動物図鑑のページが。
キャラクターとしては脚本で一番得してる気がします。

●行成
最初はクドカンドラマお得意の単なる店のインパクトキャラだと思ったら、けっこう大事なキャラクターだった模様。
このドラマで少数派の「やましいことや隠してることがない」キャラみたいだし。
しかも、彼が2話でハヤシライスをギャグで食べなかったことがドラマ上大きな意味を持ってきてるし(←好きだなあ、こういう展開上の伏線)

●ジョージさん
クドカン作品に出る時の尾美としのりは大好きだなあ。
1話見た時は、チョイ役のコメディーキャラだと思ってたら、「マンハッタン」のイボリーよりずっといい役だし。このドラマで一番ツボの人。ああ、私もあれくらい自由に前向きに(しかも人の役に立って)生きてみたい…
ところでクドカン作品「ぼくの魔法使い」をリメイクするなら、彼に出てほしいです。
もちろん、古田新太の役です。
今の彼なら古田新太とは違った(もしくはもっと気色悪い)インパクトが出せると思うし、何より彼は男女逆転演技は昔取った杵柄ですからね(あ、若い人は知らないかも…)

●森下愛子
出るんだ、やっぱり…

●寺島進
今回のドラマで一番楽しそうに演じてる印象が強い人。
「優しい父ちゃん」を演じるのが少ない印象があるせいでしょうか?
まあ彼がキャスティングされただけあってチンピラ風描写も多いわけですが。
彼のこれまでの俳優人生で多かったでろう「殺される役」だし
でも、今回は「優しい父ちゃん」の子供時代は見えなかった顔を大人になった子供が見るという構図ですので、終盤には泣かせ所の見せ場があるんでしょうなあ(東野原作ならあるはず。これが宮部作品だったらもう…)

あと、これは原作の部分かもしれませんけど、これは「やってはいけないことをやってしまってる」登場人物の心理描写がうまいですね。
もう心の中で犯人を決めつけてるんですが、これは「フーダニット」より「ハウダニット」の話に近いと思うので、この心理描写は大事だなと思ってます。

しかし、テレビドラマで「フーダニット」は難しいですね。
文章で読者に仕掛けるトリックが、俳優がドラマを演じるテレビではできないもんなあ。
ミステリーで成功した「刑事コロンボ」はそれを逆手にとっての刑事の「ハウダニット」だし。
「眠れる森」を書いてた時の野沢尚が「登場人物が限られるテレビでは犯人探しで意外性は出せないけど、『犯人像』が以外なら視聴者にミステリーとしてのインパクトを与えられる」的なことを言ってました。
で、野沢氏は「眠れる森」で視聴者の想像を超えた精神的ド変態を犯人にしたわけですが、今回のドラマでそんなのが出てきたらビックリするだろうなあ。

では、後半見ます。
楽しみ♪

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4 コメント

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おれがあいつであいつがおれで、ですか? (もちきち)
2008-12-30 22:04:53
あんのさんこんばんは。
私もイープラスで蜻蛉峠申し込みました。
(なぜお知らせメールが来なかったんだろう…ま、いいか)

ジョージさんいいですよね~。イボリーも好きでしたが、
アリアケ3との絡みが毎回楽しかったです。

>テレビドラマで「フーダニット」
東野圭吾自身が自分の作品の中で
「配役表を見ればわかる」
ってこぼしてましたしね。なので今回の場合…

後半の感想も楽しみにしています。妄想係長についてのあんのさんの感想が気になります。
返信する
ジョージクルーニー (なおみ)
2008-12-30 23:57:48
あんのさん、こんばんは。
今年1年ありがとうございました。
来年も一つ宜しくお願いします。

>毎週、チビチビ見とけばよかった

ああ~ね~濃いからね~(><)
やっぱ小分けにして食べた方がいいですよ
オヤジライスは!

>ちなみに、演じてる中の人はうまいなあ。またボール1個分違う演技だよ。

ああ~アクセルね~上手いんだかなんだかと
油断させといて、やっぱ上手いという性質の悪さ!
流石ハリウッド帰りのマジシャンですよね。

>ジョージさん

ワタシは「ER」の頃からジョージ・クルーニーを
知っているので妙なカンジです(笑)
ちなみにこちらと併せてご覧になるといい感じですよ
http://www.tbs.co.jp/ryuseinokizuna/hayashirice/

>「ぼくの魔法使い」をリメイクするなら

面白かったですよね~。
でも「田町さん」は「ブサイク」じゃないといけないので
やはり古田さんか・・・あとは荒川良良くらい?
リメイクなら「みったん」を松本潤でひとつ◎
嵐のみなさんにはクドカンの洗礼を受けていただきたいです(笑)
返信する
あ、原作タイトルですね (あんの)
2008-12-31 09:47:22
おはようございます もちきちさん

いよいよ大晦日ですね。
来年もよろしくお願いします。

>なぜお知らせメールが来なかったんだろう
ひょっとしてPCの調子が悪かった時では?

>ジョージさん
いいですよね~、彼は。
もっと出番を多くして欲しかったです。

>「配役表を見ればわかる」
ええ、今回のドラマがまさにそうでしたね(笑)
しかも1話か2話で出た現場の状況を考えてるとあの人しかいないし。

>後半の感想
最終回まで見たので今日アップするつもりです。
妄想係長の感想もそこで。
返信する
彼が「アクセル」というのは笑えました (あんの)
2008-12-31 10:12:00
おはようございます なおみさん
こちらこそ今年1年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
私は来年はブログの誤字・脱字、文脈の乱れを少なくしたいです(←おい、「無くす」じゃないんだ…)

>上手いんだかなんだかと油断させといて、やっぱ上手いという性質の悪さ!
うまいこと言いますね(笑)
中盤の1話で1回だけ「演技の凄み」を見せてる時は特にカッコいいなと思いました。
でも、最終回みたいに力入れっぱなしだと「固すぎ!力抜けよ!」と思っちゃいましたが(相手が緩急自在な三浦っちだけだっただけに特に)

>「ER」
私はロス先生がいた頃は大好きでよく見てましたよ。

>リメイクなら「みったん」を松本潤でひとつ
うわ、鬼の発言のような(笑)
面白すぎなので、それ見たいですね~
でも、ルミタンは誰になるのでしょう?
返信する

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