DOWN IN SMOKE 猫馬鹿無用編

再開!…忘れた頃に…そして、たぶんまた存在を忘れる…

一度は見てみたい映画「徳川一族の崩壊」

2009年10月11日 | 映画的日常雑談
というわけで私が未見の映画について紹介する新コーナーです<え?続くの、これ?

コーナーの趣旨上、未見の私が知ってるネタバレもガンガン書いていきます。
しかも間違ったこと書いても未見なのでチェックできません。
そんないい加減な趣旨で気合入れてくんでヨロシク!
ハンパなくワクワクしたウワサをネタバレしていくぜい!<ホントに無責任

というわけで本日紹介する私が未見の映画は1980年5月24日公開の幕末の京都を舞台に、倒幕派(主に長州)と幕府側の戦いを描く東映映画「徳川一族の崩壊」です。
タイトルから分かるとおり大ヒット作「柳生一族の陰謀」(←いい意味で傑作で面白すぎ。これについては最近テレビで見たし、そのうち感想書きたい)から始まった東映時代劇路線の最終作です。
もう大ヒットシリーズの最終作ということで、大戦末期の日本軍のまとまな軍隊では考えられない常識を越えた作戦のようなニオイがプンプンします。

監督は仁侠映画全盛時代に渋い仕事をした山下耕作さん。
主演は萬屋錦之介さんです。
任侠と時代劇のぶつかり合いです。
しかもこのシリーズはスタートの「柳生一族の陰謀」からして史実無視です。
フジテレビのように「面白くなければ映画じゃない!」路線です。
ワクワク(同時にいやな予感が)してきますね。

主役の萬屋錦之介さんが演じるのは松平容保です。

…て、いきなりちょっと待て!
松平容保って京都守護職当時は20代じゃないの?
錦之介さん、当時アナタいくつですか!
舞台なら何歳の役を演じても大丈夫ですが、映画ですよ、これ!
1980年の東映にSFXはなかとですよ!

で、萬屋錦之介さんが演じる松平容保に対抗するのが松方弘樹演じる桂小五郎です。
出たよ、ヤクザだよ。もう思いっきりヤクザだよ。
討幕戦か組同士の抗争か、もうよくわかんないよ。

ちなみに他の有名な人のキャストを書いておくと

●一橋慶喜:平幹二朗
出ました舞台役者。錦之介さんとの共演シーンを想像すると頭がウニになりそうだが見たいなあ、やっぱり

●徳川家茂:岸田森
なんて素敵なキャスティング。でも、某新撰組マンガ「風光●」のファンが見たら絶叫しそうだ。

京の都にカチコミかける長州勢は

来島又兵衛:成瀬正
久坂義助:白井滋郎

…というピラニア軍団でしっかり固めていたりします。
もうガチガチのヤクザ路線一直線な予感。
だいたい、梅宮辰夫が薩摩の大久保一蔵を演じるというものどうよ?
でも、成田三樹夫の岩倉具視はステキな演技の予感。期待しちゃいます。

孝明天皇は画面には出ないのでキャスティングはありません。
でも、噂によると桂小五郎に天皇暗殺を命じられた桂家下男の森田健作が御所に侵入して、天皇のすさまじい絶叫がひびきわたるとか…

…て、またちょっと待て!
たしかに孝明天皇は毒殺説が流布しているけれど、アレンジしすぎだろ!
さらに朝彦親王と三条実美まで暗殺されるってやりすぎだろ!
広島抗争ならぬ京都抗争かよ!

しかも討幕派が固める御所に会津藩が砲撃と斬り込みカチコミかけるのがラストシーンって史実的に絶対ありえないだろ!ありえなさすぎだろ!
公開当時、会津の皆さんがこの映画をどう見たかややこしすぎて考えられないよ!

いくら人間関係を痛ましく悲劇的に演出した時代劇(らしい)と言っても完全に話の流し方がヤクザ映画路線です。

で、ヒットしなかったらしいんですよ、この映画。
ヒットしてたらもうとっくにテレビ放映されて見てるような気がするし、80年代の大作映画なのにソフト化されたことがないという事実からも東映での扱いが分かる気がします。
でも、一度は見てみたいなあ、これ。

いずれ、この映画がケーブルの東映チャンネルで見れる日を願って今宵はオサラバです。

以上、BOOM BOOM SATELLITESをBGMに勢いだけで一気に書きました。
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