勝海舟について

2010-04-20 | 日記


前回、勝海舟が登場しましたので、その話題をとりあげました。

私が大河ドラマの『勝海舟』を見たのは、高校生の時でした。その前にも民放で『親子鷹』
『男鷹』を見ていて、勝海舟の事は知っていましたし、大河ドラマで渡哲也さんと松方弘樹さんという二人の勝海舟が見られてとてもよかったです。

ところで、原作の子母沢寛さんの小説『勝海舟』も読みました。
私は、勝海舟が咸臨丸に乗って、船酔いしたのを初めて知りました。
でも、とてもドラマでは出せないですね。また、アメリカでの出来事がドラマでは出てこなかったですが、面白かったです。いつか映像化してほしいと思います。
とにかく、攘夷一色の時代に、日本を日本人をそして、世界を見つめていたのは、この勝海舟と坂本龍馬だけだったといわれています。

多くの明治維新の立役者達も、どうしても藩の枠内でしか物事をとらえる事ができなかったのです。そして、唯一坂本龍馬だけがこの視点を持っていたので、後に薩長同盟が実現できたし、それは誰も発想できないし、発想はできても、犬猿の仲だった薩摩、長州を同じテーブルにつかせること自体が不可能だったでしょう。それを実現できたのは、龍馬の藩を超えた日本と世界を見据えた視点があったればこそだと思います。貿易でもって既成事実として
結びつけるという発想も誰も考えることすらできなかったでしょう。それこそが坂本龍馬の真骨頂といえると思います。今後の大河ドラマの展開から目を離せられません。