吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

専門工事の設計と施工

2006-03-24 10:23:34 | Weblog
設備設計の殆どは自力で設計図を描くのであるが
中には 自分でやると途方も無く時間を要したり その道に相当精通していないと
経済設計が出来ないようなものがある
例えば 自動制御図 発電機 コージェネシステム 合併浄化槽などである
又 自力で書けるが 建築事務所との設計料の交渉過程でアウンの呼吸で ”いわゆる”お手伝いをして頂くケース  例えば防災図 弱電図 医療ガス等がある
建築で言えばエレベーターや駐車場システム等であろう
一時期に”性能発注”という図面の表現方法が流行り(今でも主流なのかな)
我が社もその方向に行こうとしたことがあった。今でもそれは理想とは考えている

設備設計によっては聞くところによると 空調 給湯 のメーンのシステムないし
例えば浴室の配管などまでメーカーに部分的に書かせて それを かき集めて 図面として編集したり するようなタイプの設備設計も存在するようだ

かなり 昔であるが合併浄化槽のしかも○岡市の仕事で あるメーカーが ”図面を書かせて欲しい”といってきて ”いや 今回は役所の図面だし 性能発注の図面の形式をとらないといけない” と
”いや メーカーの図面で以前はやりましたよ 大丈夫ですよ” と
”30万円ほど設計料を準備していますので” と
”いや うちはそれはやらない”  (やや侮蔑した顔で)
”すみません 忘れてください” (自宅兼事務所だった 我が家のタタミに土下座というのか 頭をこすり付けて ・・ちなみにその人は出世してすぐ支店長になっておられた)

別の物件で癒着の可能性とかで施主にチクられたり、脅されたり等もあったが

で うちは殆どが民間の仕事なので 金をもらうとかはともかく、多少のエコヒイキというか好き嫌いや 品質コダワリ といった理由で1社指定にすることも多い
そのことはオーナーも含めてオープンにしながら進めるようにしている
民間設計料の体系がそれらの専門工事の中身を分解して設計の仔細に至るまでの委託費までは無い という判断である  ひとつはタダで設計のときに迷惑をかけたことや多少気心がしれていて 現場でゼネコンを介さずに多少のことは責任をもってくれる
でも困ったことに価格破壊という現象でムチャな価格でそこ以外の専門工事会社が採用されてしまうこともママある 
”いいものは高い” でも”高いものは良い物とは限らない” 
ここらへんでは卑屈にならずに我が社の考え方を論理的にして押し通すというかゴリ押しする と言ったらへんだが そういうこともないと その人たちはついてきてくれないのだ
今後は談合がほんとうに排除されて常に赤字の現場が増えるとより難しくなる (ほんとうに談合が無くなるとは考えられないが今は増えている)
    う~ん   あとひとひねり  
もうすこし 自身の考えをクリアーにしておく必要がある

コメント
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