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ANSI/TIA/EIA-568とISO11801およびJISX5150について

2008-03-31 11:48:40 | Weblog
ANSI/TIA/EIA-568「商用ビル通信配線規格」は、米国の業界規格が国内規格として認められたものです。TIA(Telecommunications Industry Association 米国電気通信工業会)とEIA(Electronic Industries Alliance 米国電子工業同盟)で制定された規格をANSI(American National Standard Institute 米国規格協会)が承認した国内規格ということになります。
ISO 11801「構内情報配線システム」は、ISO(International Standard Organization国際標準化機構)が1996年に制定した規格書という意味です。JIS X 5150「構内情報配線システム」は、ISO11801を完全翻訳して1997年に日本規格協会がJIS規格として発行した国内規格です。しかし、米国のANSI規格と日本のJIS規格は規格ではあっても強制力は有りませんので、採用するかどうかは当事者が決めることになります。 ANSI/TIA/EIA-568は、LAN用配線材料について制定された世界でも最初の規格書であり、カテゴリ3~5といった使用するケーブルの分類も最初に行われたものです。
この規格書はこれまで2回改訂されており、現在運用されているのは、B版ということになります。このB版には規格書として、次の3種類があり、さらに、現在(2004/8/31)までの間、これまで合計すると10種類を超える追加規格書が制定発行されております 。
ANSI/TIA/EIA-568-B.1-2001:主たる文書、一般的要求条件
ANSI/TIA/EIA-568-B.2-2001:ツイスト・ペア配線コンポーネントの標準
ANSI/TIA/EIA-568-B.3-2000:光ファイバ配線コンポーネントの標準
B.1は規格本体とも言えるものであり、最終ユーザ向けの規格書です。このなかには、回線としてチャネルとリンクという構成での規格値を決めてありますので、回線として使用される方は、この規格を参考にすることができます。B.2とB.3はメーカまたはベンダー向けの規格書です。B.2は、メタル系の平衡ケーブルおよびコネクタに関する規格です。B.3は、光ファイバ心線・ケーブルおよびコネクタに関する規格が記述されております。メーカおよびベンダーはともにB.2とB.3の規格書を満足する製品の供給が必要となります。
ISO 11801は、ANSI/TIA/EIA-568などの規格書を元にして、各国の実状を踏まえながら、国際規格として制定されたものでJIS X 5150はISO 11801を完全に翻訳した日本の国内規格ということになります。この規格書は、これまでに1回改訂され、ISO11801はISO11801-2002として発行され、JISX5150は、JISX5150-2004として、2004年6月に改訂発行されました。
従いまして、現在国内では、ANSI/TIA/EIA-568類と JIS X 5150の2つの規格が採用されており、どちらの規格を主とするかは、工事を依頼するお客様の考えによります。公立学校や市役所または県庁など、公的な機関でLANの配線を行う場合はJIS X 5150を元にする場合が多いようです。

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