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タカラ時代のお人形

数十年ぶりにドール趣味を再開した記念に、タカラのジェニーやリカちゃんをお披露目するブログです。

お人形さんの首溶けに関する役に立たない考察。

2025-04-11 | カスタムやらメンテやら

ご訪問ありがとうございます。いきなりスミマセン。

まずはサムネ対策として、美少女たちの写真をあげておきます。

本日はのっけから、首をぶっこ抜いたデフォルトボディが出てきますのでご注意を。

つーか今回、普通の写真はこの1枚だけで、あとは延々と首無しボディ写真しかありません。

また、いつも以上に大容量のクドい文章が、これまた延々と書き綴られております。

苦手な方は自己防衛をお願い申し上げます。

宜しゅうございますか?宜しゅうございますね?では行きますよ??

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

リカちゃん・ジェニーたちの長期保存において、避けて通ることが出来ない問題のひとつが【ヘッド接点部の首溶け】

バレンタインデーの小芝居では製造年代がバラバラの子たちに出演してもらいましたが、中にはやはり首が溶けている子がおりました。

 

 

 

かけるくん(2007年製:タカラトミー産): 首溶け有り⇒ 購入時より15年以上未開封着衣のまま保管

 

 

向かって左から

プルルンちゃん(1988年製:旧タカラ産): 首溶け無し ⇒ 購入より箱無し・30年近く衣装無しでむき出しのまま保管

みほちゃん(1999年製:旧タカラ産): 首溶け無し ⇒ 購入時に開封済み衣装は着せず20年以上箱入りで保管・衣装は別保管の為箱は大き目

 

 

向かって左から

リカちゃん(ひめかちゃん・恐らく2020年代製:キャッスル産): 首溶け有り ⇒ 購入時に開封済みだがその時点で首溶け有りOPP袋による密封パッキング・衣装無し・開封以降は衣装無しでむき出しのまま1~2年程保管

リボンちゃん(りんちゃん・恐らく2020年代製:キャッスル): 首溶け有り ⇒ 購入時に開封済みだがその時点で首溶け有り・OPP袋による密封パッキング・衣装無し・開封以降は衣装無しでむき出しのまま1~2年程保管

 

 

こちらは、次回更新予定のジェニーフレンド(1997年製・旧タカラ中国工場産):首溶け無し 

⇒ 購入時に開封済み衣装は着せず30年近く箱入りで保管・衣装は別保管の為箱は大き目

 

 

いかがでしょうか。

我が家に来た時点で首溶け現象が起こっていた、ひめかちゃん、りんちゃんはさておいて…

保管していたのは全員、同じ部屋・引き出し式収納ケースの同じ引き出しの中です。

 

 

 

以下、受け売りと個人的な考察が入り混じった内容になりますので、鵜呑みにせずに『そんな考えもあるんだな~』くらいで流して頂くことを推奨致します。

 

 

首溶けの原因として良く言われるのが【ヘッドの素材であるソフビに使われている可塑剤の影響】

ソフビ(ポリ塩化ビニル)に添加されている可塑剤は、プラスチックを溶かして融合する性質があります。←受け売り

ですので、密閉≒密着状態だと、可塑剤が揮発せずに表面に残留、その結果、プラスチック製(ABS樹脂)のボディと長期接触して溶けてしまうのかもしれません。←個人的な考察

 

これは自分の実体験なのですが、消しゴムにスリーブ(紙製のカバー)を付けず、プラスチック製の引き出しに入れておいたところ、密着していた引き出しの底が見事に溶けて、消しゴムと癒着していたことがありました。

(可塑剤は素材に柔軟性や弾力性を持たせたり、加工を容易にする為に添加しますので、消しゴムにも添加されております)

 

小汚い写真で恐縮ですが、その様子がこちら。

こちらの写真、古いリカジェニを入手したことのある方なら、一度は見たような絵面ではないでしょうか?

そう。古いお人形さんの足に癒着した、プラスチックスタンドと似たような溶け方なんですよね。

今のタカラトミー産のデフォルトボディは足の素材が変わっておりますが、古い時代の子はヘッドと足が同じような素材ですので、やはり融合してこのように溶けてしまうのでしょう。←個人的な考察

 

また、昨今の夏の高温も当然要因のひとつかと思い、ざっくり調べてみたところ、製品の周囲温度が高いほど、可塑剤分子が製品表面に拡散しやすくなる…と言う記述をちらほら見かけました。

 

…アカンやん。日本の夏、完全にアカンやん。

 

自分の住まいは関西圏なのですが、真夏は40℃近くが数週間も続くような地域です。

おまけにお人形さんたちを保管している自室は、太陽光がモロに照り付ける最上階。

しかも日中は人がいないので、完全な密室状態です。

2年程前、試しに1週間室温を測り続けたところ、日中の最高室温は50℃近く、暑さがピークの日には50℃を超えておりました。

可塑剤の移行性(元の塩ビから他の樹脂等に可塑剤が移ること)を見る実験で設定される温度が、室温を想定した25℃と、最も揮発性が高くなると言われる60℃。

 

…アカンやん。ワイの部屋、完全にアカンやん。

 

経済的にはとても…かなり…めちゃくちゃモーレツに凄まじい痛手なのですが、2年前の計測時より、外気温が30℃を越える季節はエアコンを入れるようにしました。いやマジで…懐が超痛い…

 

地球環境的にも結構な痛手だとは思うのですが、自分はかなり身勝手な人間ですので、【我が家のカワイコちゃんたち(お人形だけでなく、他のおもちゃ・飼育している猫・飼育しているその他生き物含む)の為には、地球には亡きモノになってもらうしかない】と言う考えです。

…まあ、生き物がいる部屋は元々、24時間365日室温調整してますがね。だってやらないと○ぬやん。いややんそんなん。

地球のことは知らん。ガイアさん大好きな人たちで労われば宜しいかと存じます。

 

 

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サンプル数6点。お話にならない数ではありますが、こうして見ると、新旧関係無く宜しくないのは、【高温下での密閉状態】ではないか…って、至極在り来たりな話ですね。改めて書くまでも無かったんちゃうか?

ただ、上記以外の子で “箱・衣装無しでむき出し保管” しているにも係らず、首溶けが起こっている子もおりますし、逆に “長年箱に入れたまま・着衣状態で保管” していても、溶けていない子もいるのです。

何やねんこの怪奇現象。

 

ネットで見かける意見、また自分の中の実感として、“特定年代に生産された子は首溶けが起こり易い”と言うのは、確かに何となくあるように思います。

ヘッドのソフビに使用されている可塑剤は製造年代によって変更されているそうですし、ボディの素材なども変更があったりしますので、組み合わせによっては可塑剤とボディ素材との融合性が他より高いものがあるのかもしれません。←個人的な考察

 

製造されてから日の浅いりんちゃん・ひめかちゃんは、ヘッドをはめてしまえば溶けた部分は分かりまませんが、接点部の溶けがよれてしまったかけるくんは、ヘッドをはめてもそれなりに目立ちます。

よれた箇所を耐水ペーパーで削って…なども考えたのですが、削り取る=薄くなるですので、下手すると首に穴が開く可能性大。

熱を加えて均すのがベターなのでしょうが、ボディ素材のABS樹脂は耐熱温度が低いので、失敗してボディを潰すような気もする…うーん。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

今後我が家のお人形さんを紹介するときには、分かる範疇で首溶けの有無や保管状況を記載するのも一興かもしれません。

そして【ヘッド接点部の首溶け】と並んでやっかいな問題となる、【暗所黄変】

首溶け同様謎の多い現象ですが、これに関する雑な話は  "暑くなって来てから” 記事にしたいと考えております。

 

 

 

…つーかこういうネタ、自分は色々ヘボい考察をするのが楽しいのですが、需要あるんだろうか?

まあ、自分が楽しければ良しとしますかね。

 

 

 

 

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Unknown (ミャオ助)
2025-04-11 10:39:58
首溶けの詳しい考察、参考になりました。
私のリカちゃんは殆どがリユーですが、
まだ首溶けを見た事がないです。

仕舞い込んであるフィギュアとか、リーメント小物の可塑剤によるベタベタ、くっつきと同じ現象と理解できました。

お気に入りのリカちゃんは
ハンドタオルを敷いたケースに殆ど首を抜いて互いが触れ合わないように保管しています。(生首状態!)
これなら首溶けしないかなと、

黄変も悩みのタネなので
続きの暗所黄変の更新も待っております。是非宜しくお願い致します。
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ミャオ助様へ (もずめ)
2025-04-11 16:19:12
ミャオ助様、こんにちわ。

今回の記事は資料を見ている内に、自分の中で何かがエスカレートしてまいりましてw
経産省が公開している研究報告まで見に行ったのですが、結局は巷で良く言われていることぐらいしか書けませんでした。
ただ、環境や安全性に関して、メーカーさんがいかに努力をしているか…と言うのが知れたのは、とても良かったです。

可塑剤によるブリード現象(べたつき)ですが、リユースの子は箱から出してもらって目一杯遊んいるせいか、逆に見たことが無いように思います。
むしろマニアさんが新品のまま大事にされていた子などの方が多いですよね。
凝った方だと年に数度、箱入りの子でも上下を開封して風通しをされるとか。
最近はガチャガチャなどのミニチュアでも、袋を密封せずにピンホールが開けてあるものも多いですが、窒息防止以外に、ブリード現象の対策なのかな?

コンディションを考えるのなら、ヘッドとボディを別々に保管するのが一番だと思います。
リカジェニ以外で首溶けの話を聞くことはほぼないのですが、海外では確か、ソフビドールのヘッドを挿して保管する、専用のラックがあるんですよ。
いずれにしても、悩ましい問題です。
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こんにちは。 (りぼん)
2025-04-13 16:18:13
私のお人形さんも、首が溶けちゃった子がいますよ。
https://blog.goo.ne.jp/lovecatrose/e/1278abbca6104233ee696b4d82dd9b6b

前、住んでいたマンションのリビングに、人形の棚があったのですが、
夫が人形が苦手なのと、昔いた猫が、棚に侵入するので、布でカバーをしていたんですよ。
そしたら、何体か溶けちゃいました。

ベチも、ベタベタになり・・・。

仕方ないので、諦めています。
返信する
りぼん様へ (もずめ)
2025-04-14 10:36:11
りぼん様、おはようございます。

お人形さんの首溶けもべたべたも、所謂ブリード現象ですが、ソフビ製のものの宿命ですね…
可塑剤が抜けたら抜けたで、今度は硬化したソフビがカチカチになって割れやすくなるのが何とも。
箱から出していてもやはり風通しが悪いと、ブリード現象は起こってしまいますね。
仕方の無いことではありますが、少しでも綺麗な状態が保てないかと、試行錯誤です。

我が家にはお人形さん以外にも、ソフビ製のおもちゃが沢山ありますので、頭の痛いところです。
洗浄に関しては試してみたいこともあるのですが、ものが多過ぎてどこから手をつけたものやら。
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