ご訪問ありがとうございます。
本日の更新は小芝居になりますので、苦手な方はご注意を。
バレンタインデー。色々思惑はあれど、大切な人へ愛や感謝を伝える日です。
どうやらこちらの学校でも、何やら動きがあるようですが…
りんちゃん(リボンちゃん)『ひめか、まだかな』
みほちゃん『りんちゃん、シッ。見つかるよ』
ルンちゃん(プルルンちゃん)『私達に気付いてない…かけるくん、ある意味で凄いわね』
かけるくん「あー、あー。あ~~~~~。絶好調!よし!」
りんちゃん・みほちゃん『?』
ルンちゃん『これは…』
かけるくん「スゥゥゥゥゥゥゥ…♪きぃぃぃぃみぃはぁぁだぁれぇとキッスゥをぉするぅぅぅぅぅ~♪」
りんちゃん・みほちゃん『?!』
ルンちゃん『中々のファルセットね。芸術点が高いわ』
かけるくん「♪わぁぁぁたしぃぃそぉれぇともぉアァノォ子ぉぉぉぉぉぉ~♪」
りんちゃん(ちょwwwwwアイツwwwwwwバカwwwwwwww声デカいwwwwwwww)
みほちゃん(かけるくん巧い!巧いんだけど…ダメよ私!笑っちゃダメ!…ごめんなさいお腹痛いw)
ルンちゃん『来たわよ』
かけるくん「♪ちゃっちゃっちゃ・ちゃぁららっちゃ♪…って、え゛っ?え゛っ?」
ひめかちゃん(リカちゃん)「…かけるくん!あの…」
かけるくん「えっ?ひ、ひめかちゃん?えっ?えっ?」
りんちゃん『かける…めちゃくちゃ焦ってる!』
みほちゃん『さっきの歌…ひめかちゃんに思いっきり聞かれたもんね』
ルンちゃん『歌よりエア間奏の方が致命的じゃない?』
ひめかちゃん「…これ、かけるくんに」
かけるくん「えっ?えっ?オレ?えっ?あ、ありがと、えっ?」
りんちゃん『えっ?えっ?じゃないだろバカ!』
みほちゃん『ひめかちゃんがんばったよ!…けど』
ルンちゃん『タイミング的には悪かったかしらね』
ひめかちゃん「…」(かけるくん…練習の邪魔したから怒ってる…)
かけるくん「…」(ひめかちゃんにアニソン聞かれた…オレ、終わった…人生終わったわ…って、え?今どうなってんの?え?え?)
ひめかちゃん「…チョコレート、嫌いだったらごめんなさい。あと…お歌の邪魔してごめんなさい…」
かけるくん(え?…今チョコレートって?…ひめかちゃんが?…オレに?え?)
りんちゃん『ひめか!』
みほちゃん『ひめかちゃん!』
ルンちゃん『ひめか…意外に足が速いわね』
かけるくん「…チョコレート?…ひめかちゃんがオレにチョコレート…チョコレート?!えっ?!えっ!マジか!!」
りんちゃん「あのバカ!!」
みほちゃん『りんちゃん?!』
ぱっかーん!
みほちゃん「り、りんちゃん!」
ルンちゃん「この為のハリセンだったのね。納得したわ。流石ね、りん」
かけるくん「痛ってぇぇぇぇ!何すん…」
りんちゃん「追っかけろ!」
かけるくん「あ…」
りんちゃん「追っかけろバカ!」
かけるくん「ひめかちゃん待ってぇぇぇぇぇぇぇ!」
りんちゃん「…ったく」
みほちゃん「りんちゃん、急に飛び出すんだもん。ビックリしたよ~」
りんちゃん「ごめんごめん」
みほちゃん「…うまくいくかな?」
りんちゃん「たぶん大丈夫。あたしたちも帰ろっか」
みほちゃん「…だね!」
ルンちゃん「…」
りんちゃん「ルン?」
みほちゃん「ルンちゃんどうしたの?」
ルンちゃん「……あれってマクロスの歌よね?フロンティアだっけ?デルタ?」
りんちゃん・みほちゃん「そっち?!」
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何はともあれ、まずはかけるくん並みのクソでかボイスで叫ばせてください。
ま、ま、ま、間に合った~!!!
一部間に合わなかったものや、時間的に厳しくて端折ったものもありますが、とりあえずは良かった。いや、本当に良かったです。
日本におけるバレンタインデー。
かつては女性からチョコレートと共に愛を伝える日でしたが、今では友チョコや自分チョコが主流となっておりますね。
商業的売上もハロウィンに抜かれてしまったそうですが、何だかんだ言ってもまだ、バレンタインデーの持つソワソワとした空気感は独特のものです。
そんな雰囲気を表現してみたかったのですが…
正直に申し上げますと、この小芝居のような出来事が世の中に本当に存在するのかはまったく持って謎です。
すでにカップルになっている女の子が相手にあげるとか、男女問わず仲の良い子にあげる、交換するなどは見聞きしますが、【チョコレートを持って意中の子に告白する】と言うバレンタインデーのお約束は、都市伝説ではなかろうかと疑ってしまうくらい、自分の周りでは聞いたことがないのです。
おまけに自分がお年頃だった頃は…どうすればメタルダーやシャドウムーン(注:どちらも特撮ヒーロー。しかも変身後の方)を、創造の世界から現世に降臨させて、あわよくばデート出来るのかなどと思い悩んでいたからなあ…
そんなに全身銀色の男がタイプだったのか当時のもずめよ…我ながら書いてて引くわ…
そんな都市伝説…と思われる、”思春期の少年少女たちに訪れる幸福な時間”が、少しでも表現出来ておりますように。
上手くいったみたいで何より。
作ったもののお話などは、後日改めて。