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蟷螂亭日記

「蟷螂の斧」という言葉は、弱き者が抵抗するという意味であるが、たとえ無駄であっも抵抗しなければならないこともあると思う。

NHK(広報局)批判-Twitter発言集④

2013年03月25日 21時56分42秒 | 日記
NHKは何かと言うと「表現の自由」を盾に自主・自律を叫ぶけれど、それは「放送番組」について言えるのであって、単なる「広報業務」にそれが適用される訳はない。NHK広報局は2/18の不適切発言について、視聴者からの批判や疑問に真摯に答えるべきだ。

このTwitterはNHKの不純な動機で運営されているように思う。人の良い視聴者に迎合するアホみたいな発言をしながら、時にNHK批判者を排除する差別発言をして、NHKの妄信者を増やそうという意図が見え隠れする。こんなオカルトじみた広報が許されるのだろうか。

NHKの役員名簿を見ると会長以外は皆NHK出身者だ。これじゃNHK改革なんて出来はしない。半分ぐらいはNHK外から選任すべきだよ。

戦後民主主義の幻想が崩れ去ってからもう何十年経つのだろうか。この間、NHKはこの幻影に必死にしがみついてきたが、その結果は内部に腐れ左翼を跳梁跋扈させてしまった。堀潤も1号も、そんな腐れ左翼の氷山の一角なんだろうと思う。

日本には公共放送局が一つあるべきだと思う。だが、今のNHKは公共放送局としての存在からはほど遠いと思う。ほんとうの意味で国民(市民ではない)と共にある公共放送局としてのNHKを創り出す真の改革者に出てもらいたいものだ。

テレビの役割は安易に視聴者となれ合うことではなくて、マスメディアの持つ一方通行性の限界を強く自覚しながら、国民本位の思想で自らを厳しく律し、必要な情報を正確・迅速に伝えること以外ないではないか。それでテレビが復権できなければ滅びるしかない。

NHKは、ここも含め広報用Twitterを全廃したらどうか。くだらぬツイートは視聴者を欺くことになるし、番組紹介だって「番組表」を見ればよいことで経費の無駄遣いでしかない。NHKは「受信料の重み」をより厳しく感じてもらいたい。「口だけ番長」では駄目だ。

NHKは「表現の自由」を掲げて政府からの独立を叫ぶあまり、何を勘違いしたのか、運命共同体である国家さへも見捨ててしまった。結果、NHKは悪しき市民主義の虜になってしまい、国家と国民を裏切り続けている。我々は、もう一度、NHKを国民の手に取り戻さなければならない。

NHK(偽者としてのPR1号、堀潤)批判-Twitter発言集③

2013年03月25日 10時25分38秒 | 日記
最近PR1号とやらを意図的に持ち上げNHK改革者のごとく発言する輩が出てきたが、どこが改革者なのか。1号は、NHKの置かれた厳しい現実(偏向報道、職員不祥事、過剰給与等)を隠蔽するためのアチャラカツイートをしているだけではないか。

腐れ左翼の堀潤よ。公共メディア改革と偽り、無国籍市民と一緒になって日本に仇なそうなんて百年早い。NHKを追われも、まだマスメディアに巣食う寄生虫でいたいと願っているようだが、君は必要ない。もっと勉強するか、それとも、宇宙船地球号に乗って宇宙の彼方に去れ!

堀潤退職の弁「政界、産業界をバックにした会長筋からの圧力は強く、闘いきれませんでした。」こんな認識しかないから君は駄目なんだ。堀潤の件にしても給与の一割削減にしても、孤軍奮闘してNHK改革に取り組む会長に敬意を表する。(不十分だけどね…)

マスメディアに巣食う腐れ左翼どもが堀潤や一号を無理やり英雄に仕立て上げている。この煽動に乗せられて<NHK批判=堀潤・1号称賛>なんて単純な発想で大騒ぎする馬鹿がいる。まともな人間ならば、NHKの腐敗を批判すると同時に改革者を装う偽者も批判していかねばならない。

NHKに散々砂をかけた堀潤君、いざとなったら円満退職ですか。ほんとにNHKを批判するのだったら、甘んじて懲戒免職を受けて退職金をいただかないのがスジですよね。国民に謝罪するといいながら受信料からチャッカリ退職金をいただくなんて、りっぱな方ですこと。

NHK(広報局)批判-Twitter発言集②

2013年03月21日 21時06分08秒 | 日記
例えば、NHK広報局長が、どんな状況下であれ、公衆の面前で「おめでとう」発言や「ネット弁慶」発言したのなら、罵倒されたり石をぶつけられるだろうし、即刻クビになるでしょ。発言した職員が頬カムリして正体を明かさない以上、責任はNHK広報局が負わねばならないはずだ。

例えば、NHK視聴者総局長は、公の場で、広報局が行った「ネット弁慶」などの不適切発言を公共放送を担う者として是認し賛同することができるのだろうか。もし、そんなことをすれば、余りの社会常識の無さに失笑され軽蔑され、大恥をかくだろう。もっとしっかりしろよ!

NHK役員の上滝理事(広報業務統括)は、2/18のNHK広報局による「ネット弁慶」などの不適切発言を承知しているのだろうか。もし、知っていて「問題なし」と考えているのなら、NHkへの信用失墜行為に加担していると思われても仕方がないだろう。

NHKの小野副会長(視聴者業務統括)は2/18のNHK広報局による不適切発言について承知しているのだろうか。もし、承知しながら何もしないのであれば、身内を庇っていると言われても仕方がないだろう。

拝啓NHK会長様 2月分の「視聴者対応報告」を読みましたが、2/18のNHK広報局による不適切発言について視聴者から多くの苦情があったにもかかわらず全く触れられておりません。NHK内部で揉み消されたのだろうと思いますので、調査の上、適切なご処置をお願いします。

NHK(ネット弁慶発言問題)批判-Twitter発言集①

2013年03月21日 08時52分49秒 | 日記
(このところ、Twitterにハマってしまって、いまだ卒業できないでいる。このブログへの書き込みも疎かになっているので、とりあえずTwitterでの発言を「発言集」として、ここに掲載することとした。)

NHK広報局は、2/18に1号なる人物が発した差別的ツイートについてあれほど多くの人々から批判があったにもかかわらず、未だにこれを無視し、公式に謝罪も反論もしていません。我々はNHK広報局の不誠実を見逃すことはできません。非を非と認めるまで共にがんばりましょう!

<2/18・1号発言の問題点①>人を見下し蔑むような下品な発言によって多くの視聴者に拭いがたい不快感を感じさせたこと。広報局職員として必要な品位や接遇態度に著しく欠けた行為であり、視聴者のNHKに対する信頼を大きく損ねたこと。

<2/18・1号発言の問題点②>ネット上で社会批判を行う人々を「ネット弁慶」という侮蔑的な言葉で一括りにし悪者集団として印象づける発言を行い、社会的差別を助長したこと。これはネット上の発言者への人権侵害行為であり、法の下の平等という精神を踏み躙る行為であること。

<2/18・1号発言の問題点③>「1度でいいから東北へ行ってボランティアでもしてきなよ」と、罪人を流刑地に追いやるような意味合いで「東北」や「ボランティア」という言葉を使用し、被災地への配慮や災害ボランティアへの敬意をまったく感じさせない不適切な発言を行ったこと。

<2/18・1号発言の問題点④>問題発言の後に寄せられた一般の人からのNHK批判を「ヘイトスピーチ」と断じ、これを封じ込めようとしたこと。本来、視聴者の意見を傾聴する立場にある広報局職員がNHK批判を封殺する発言をしたことは職員としての適格性を欠いていること。

<2/18・1号発言の問題点⑤>問題発言後に寄せられた多くの批判を受けてその言い直しを行ったが、その際に自らの不適切な発言を誤魔化すために欺瞞に満ちた改作を行い、視聴者を平然と欺いたこと。それにもかかわらず、鉄面皮を決め込み謝罪する姿勢が一切見られなかったこと。

<2/18・1号発言の問題点⑥>2/18の不適切発言以降、多くの人々からの批判や疑問があったにもかかわらず、NHK広報局はこれに一切答えず、極めて不誠実であること。Twitter上で視聴者との対話が可能であるのにもかかわらず苦情の受付をしないのは身勝手であること。

2/18・1号発言の問題点・総括> 別に指摘した6つの不適切な点は、「受信料の重み」や「視聴者の信頼」、「コンプライアンスの尊重」を軽視した行為から生まれたものであり、「NHK倫理・行動憲章」や NHK「放送ガイドライン」、「放送法」等に抵触する行為である。

Twitterについて思うこと

2013年03月12日 20時28分24秒 | 日記
・ここ何日間かTwitterにハマってしまって、ブログの方がおろそかになってしまった。例のNHK広報局の「ネット弁慶」発言に腹が立ち、年甲斐もなくNHKへの批判をTwitter上で流していた。今もこの発言は許しがたいと思っているし、この発言を放置して知らん顔を決め込んでいるNHKについても腹はおさまっていない。それはそれとして、何日間かのTwitter経験で、この媒体の有効性を強く感じることができたが、一方で、つくづくこの媒体の見方や扱いの難しさも思い知った。

・Twitterの有効性というのは、前にも触れたと思うが、庶民一人一人が自分の意見というものを気軽に自由に発表することができるようになったということにつきる。もちろん、これはインターネット上で現実社会で生起する様々な事象の情報が報じられるようになったという背景があってのことだ。今回、Twitterにのめり込む中で強く感じたことは、稚拙であれ乱暴であれ、庶民一人一人の素直な思いが表明されており、それが極めて新鮮な印象として映ったことだ。我々はこれまでマスコミが流す一方通行的な情報に慣らされていて、こんなに生で庶民一人一人の声が聞けるのは、おそらく初めての経験なんだろうと思う。我々は、これまでマスコミが意図的に行っていた世論操作に嫌気がさしていたが、もしTwitterの利用が正常に拡大することになったら、マスコミの行う世論操作の嘘が暴かれ、こうしたマスコミの悪意が防止できるツールを持つことになるかもしれない。これは革新的なことだ。

・ただ、このTwitterの見方や扱いの難しさというものは尋常ではない。私のような年配者には特に難しいのである。使われる用語の意味からその機能まで全く解らないから手探りでやるしかなかった。そんな私が感じたTwitterの難しさを書き留めておく。

・まず、匿名性という問題だ。個人名を伏せることは発言の自由性を確保するために是認できるのだが、実際のTwitter上では、それが個人の自由な意見なのか、個人を装っているが実際は企業や団体の意思を反映した意見なのか判別できないことだ。実際のTwitter上では、ウームこれは!?って感じの怪しげな意見というものが多数あった。確かめようもないので内容で判断するしかないのだが、その識別はかなり面倒なことである。

・次に変に感じたのは、リツイートという機能だ。他の人の意見をコピーするだけの機能なのだが、その意見に賛成なのか反対なのかさっぱり解らない。何か一言付け加えてくれれば解るのだが、こんな機能はあまり意味がないように思う。それからフォローというのもよく解らない。お友達になるということなのだろうが、馬鹿げたセクショナリズムばかり目立って、自分の意見を持たなくなってしまうのではないかと思う。

・更にいやらしいと思うのはbotというツイート方法である。最初に文章などを仕込んでおいて、それを時間又は他者の意見に反応させて機械的に自動ツイートする方法のようだが、それこそ無責任なツイートを生み出す元凶となっている。例のNHKの「ネット弁慶」論議の際も、まるでbot戦争の様相を呈していて、botを使った無意味なツイートが垂れ流されて見るにたえなかった。

・以上思いついたままTwitterkの扱いの困難さをあげたが、これらの問題点は、いずれもTwitterの有効性を大幅に阻害するような悪しきものと言えるが、これが是正されるような方法はないかもしれない。そうすると、Twitterもいずれは庶民一人一人の意見交換の場から、組織や団体の意向を受けた怪しげな情報戦争の場になってしまうように思う。いや、もしかすると既にその傾向が色濃く出ているのかもしれない。

「ネット右翼」について

2013年03月01日 16時57分17秒 | 日記
・NHK広報局Twitter「ゆるーく会話してますよ」の不適切発言に対する批判が出る中で、私も遅ればせながらこれに加わった。「ヘイトスピーチをするネット弁慶」など明らかに差別を助長する発言をしながら、また、多くの人々からの批判を受けながら、NHK広報局は謝罪もせずに何事もなかったようにこのTwitterを続けている。下手に謝罪すればキリなく攻められるし、NHKの沽券にもかかわるとでも思っているのだろうが、不適切な発言は、ごくごく常識的に考えて不適切なのであって、別にNHKの表現の自由を奪うものでも何でもないものである。それをこうまで知らぬ存ぜぬを決め込むというのは、やはりNHKという会社の体質がどっかオカシイのだろう。

・だが、今日の話題はそのことではない。NHKの広報担当者が詰った「ネット弁慶」についてである。「ネット弁慶」というのはネット上で右翼的言辞を弄し、現実場面では何もできない引きこもりみたいな人々を指しているようだが、要は「ネット右翼」「ネトウヨ」とほぼ同義である。今日は、その「ネット右翼」の存在について論ずることとする。

・確かに「ネット右翼」と呼ばれる人々は乱暴な言葉遣いや右翼っぽい言い回しをしているが、主張していることをよく読めば、ごくごく常識的な当たり前の主張しかしていない。私には、彼らの主張は庶民として持っている自然な倫理観から素直な感想を述べているに過ぎないように思われる。彼らの発言の中には中国、朝鮮半島に対する差別用語が含まれるが、そうした雑排物を除けば主張そのものは今の日本が有する課題というものを的確に批判していると思う。

・彼らは右翼的な意匠を纏っているが、実際は右翼でも何でもない。今の日本社会が、政治においては民主党に象徴されるように、マスメディアにおいては朝日や毎日、NHKに象徴されるように、そして大衆レベルではマスメディアに踊らされて反原発や反オスプレイを騒ぎ立てる人々に象徴されるように、政治やマスメディアの中で腐りきった左翼的言論が横行し、メディアによってそれが拡大し、そんなメディア幻想の中で偽りの世論が形成されている状況にあることに対して、健全な庶民としての立場を代表して異議申し立てを行うもので、決して右翼ではない。

・インターネットというメディアの普及は、庶民一人一人が初めて社会に意見を発表することができるようになった革新的なメディアである。「ネット右翼」と呼ばれる人々は、インターネットというメディアによって政治やマスメディアに対して厳しい批判を向ける庶民として活動するごく普通の人々である。彼らによって民主党の欺瞞性が暴露され、今壊滅状態にあることを我々は知るべきだし、今も真実とはほど遠い欺瞞に満ちた幻想を一方通行で振りまいているマスメディアに対して厳しいメスを入れているのも彼らである。我々は、こうした庶民が初めて自分の意見が述べられる機会を得たことと、この機会を活用して社会の抱える問題に発言する人々を肯定的に評価する必要があると思う。たとえ、その論理が稚拙であれ、少々乱暴な物言いであろうと。

拝啓 NHK会長 様

2013年02月28日 02時02分57秒 | 日記
                                       
平成25年2月28日

NHK 会長 様
                          
蟷螂亭主人(一視聴者)


NHK広報局公式Twitter「ゆるーく会話してますよ」における不適切発言について

 平成25年2月18日深夜に貴協会広報局公式Twitter「ゆるーく会話してますよ」において貴協会広報局職員(「1号」と称する人物で実名は不明)が行った発言は極めて不適切な内容であり、一視聴者として著しく不快な思いをするとともに、公共放送を担うNHKとして絶対あってはならない行為であると考えられるので、このことについて貴協会において調査の上、早急に改善されるよう強く要望します。
 当該Twitter上での発言内容と不適切と考えられる理由等、改善要望は下記のとおりですが、この要望はNHKが公共放送としての役割を一層果たされることを期待して真剣に行ったものですので、貴協会においても誠実に対応されるようお願いします。

1 Twitter上での広報局職員(1号)の発言内容(ポイントとなる発言のみ抜粋)
(1) 不適切な発言内容
・「ヘイトスピーチをまき散らすだけで、まるで何か世の中の役に立つことをやっている気になっているようなネット弁慶さんたちには、1度でいいから東北へ行ってボランティアでもしてきなよ、と言いたい。かなり本気で言いたい」
(2) 上記(1)の発言に対する批判に答えた発言内容
(一般の方からのNHK偏向報道についての批判と悪罵に対して)
・「そういうヘイトスピーチが好きじゃないんですよ」
(3) 上記(1)発言をしばらく後に言い直した発言内容
・「東北についてのヘイトスピーチをまき散らしている人たちには、もし出来ることならば、いちど東北へ行って自分の目で見て欲しい、匂いや音を感じて欲しい、そこで暮らす人たちと話して欲しい、と言いたい。(これなら伝わる?)」

2 発言内容等が不適切である理由
(1) 1の(1)の発言について
・まず、その発言姿勢が高飛車であり、人を見下すような表現に私も含め多くの人々が違和感なり不快感なりを感じたのは事実であり、NHK広報局職員として必要な品位や接客態度が著しく欠けていること。
・次に、「ヘイトスピーチをまき散らす…ネット弁慶さんは」という発言は、ネット上で批判的発言する人々を「ヘイトスピーチ」や「ネット弁慶」という曖昧な概念で勝手に選別し一括りにした上で、これを一方的に悪者集団に仕立てあげるという、差別を助長するような不穏当な発言であること。このことはネットで発言する人々の人権を無視し侵害をする行為であり、著しくコンプライアンス精神に欠けたものであること。
・また、「1度でいいから東北へ行ってボランティアでもしてきなよ」という表現は、罪人を流刑地に追いやり、そこで労役に服させるような意味合いで使われており、被災地である東北に対する配慮にかけ災害ボランティアを愚弄する、無神経極まりないものであること。
(2) 1の(2)の発言について
・「そういうヘイトスピーチが…」という表現には、1の(1)で言う「ヘイトスピーチ」の中にNHKに対する批判発言も含まれていることを示していると同時に、同発言がNHKへの批判を封じる意味で発せられたものであることを示しており、本来、視聴者からの意見を傾聴する立場にある広報局職員が広聴を無視するどころか、それを封殺するような発言したことは視聴者を愚弄するものであり、職員の資質を問われるものであること。
(3) 1の(3)の発言について
・この発言は、Twitter上で寄せられた批判・忠告に対して幾つかの言い訳をした後に 1の(1)の発言を言い直したものだが、自らの不適切な発言を誤魔化すために、「ヘイトスピーチ」全般に対する物言いを「東北についてのヘイトスピーチ」に、「まき散らすだけで、まるで何か世の中の役に立つことをやっている気になっているようなネット弁慶さんたち」を「まき散らしている人たちには、もし出来ることならば」にすり替え、元の不適切な表現を揉み消す欺瞞に満ちた改作を行い、視聴者を平然と欺いていること。
・それにもかかわらず、この職員は正式に謝罪することもなく、あくまで自分の真意が伝わっていなかっただけと言い張り、反省するどころか「(これなら伝わる?)」などと読む者を小馬鹿にするような言辞を弄し、視聴者を愚弄し、裏切り、NHKへの信頼を著しく損ねたこと。
(4) NHK当局の対応について
・2月18日の不適切発言があった以降、このことについて多くの視聴者からの批判や疑問がTwitterその他であったにもかかわらず、当該職員もNHK広報局もこれに一切答えることなく、きわめて不誠実な対応をとっていること。

 以上4点が不適切な内容であるが、これらの行為は「NHK倫理・行動憲章」の 「視聴者のみなさまの信頼を大切にします。」や「 受信料の重みを認識して業務を行います。」、「 コンプライアンスを徹底します。」の項目に違反するものである。

3 改善すべき内容(要望)
(1) 不適切発言についての謝罪
・当該職員及びNHK広報局は、Twitter上での不適切な発言について視聴者に対して謝罪し、それを公表すること。(もし、貴協会において謝罪の必要を認めないと判断した場合においては、当該発言に関する公式見解を公表すること。)
(2) 当該職員に対する処分
・不適切な発言を行った職員の実名を公表するとともに配置転換も含めた懲戒処分を行うこと。
(3) 広報局公式Twitter「ゆるーく会話してますよ」の廃止又は改変
・不適切発言が行われたTwitterを廃止するか、または発言に関する責任を明確にするよう広報のやり方を大幅に改変すること。
以上

「ネット弁慶は東北へ行ってボランティアでもしてきな」NHK広報局公式Twitter発言

2013年02月21日 15時18分30秒 | 日記
・私は、これまでNHKに関して、公共放送としてしっかり機能してもらいたいと思い、様々な批判をしてきたが、今日の今日までNHK広報局がこんな詰まらぬTwitterを開設していることは全く知らなかった。19日のYahooニュースでこのTwitterの存在を知り、合わせてそこに記載された「ネット弁慶は東北へ行ってボランティアでもしてきな」という呟きを見て驚いた。

・このTwitterはNHK広報局の公式Twitterで「ゆるーく会話してますよ」であり、ツイートの内容は「ヘイトスピーチをまき散らすだけで、まるで何か世の中の役に立つことをやっている気になっているようなネット弁慶さんたちには、1度でいいから東北へ行ってボランティアでもしてきなよ、と言いたい。かなり本気で言いたい」というもので、余りに高飛車な物言いであり、読んだだけで腹が立ってきた。

・「ヘイトスピーチ」というのは、ウィキペディアによれば憎悪発言(英: hate speech)の意味であり、「個人や集団をその人種、民族、国籍、宗教・思想、性別、性的指向、性自認、障害、職業、社会的地位・経済レベル、外見などを理由に貶めたり、暴力や誹謗中傷、差別的行為を煽動したりするような言動のことである。」とされているが、このツイートで意味するところのものは、後に出てくる「ネット弁慶さん」という言葉と合わせ考えれば、NHKやツイーター本人に対して反日メディアとその手先などと批判する、いわゆるネット右翼の人々を指していることは明らかである。だから、このツイートを素直に読めば、「ネット右翼がNHKや俺にやっていることは差別的誹謗中傷にすぎず、中身もないくせに世の中の役に立っていると勘違いしているのはチャンチャラ可笑しい。こんな馬鹿どもは、一度被災地の東北にでも行って、ボランティアで汗水たらして働いてくれば、少しはマシになるだろう。おれは本気でそう思っている。」ということになるのだろう。

・まず気になるところは、このTwitterの主宰者とも言える「1号」と称する人物の人柄である。普段はゆる~い感じの物言いし、フォロアーとも仲良しこよしの会話を続けながら番組紹介やら親父ギャグなど飛ばし、あくまでソフトタッチで「皆様のNHK」を演じているが、ときに今回のような問題発言をさりげなく流し、NHKの現状に対する批判をかわすとともに、批判者を封じ込めるような行為をしている。50万人を超えるフォロアーたちは、彼のこうした二重性に気付かず、NHKが自分の隣にでもあるように錯覚し、こうした問題発言も鵜呑みにし、知らず知らずのうちにNHKに対して無批判になるとともにその応援者となっていく。この「1号」と称する人物は、NHKが視聴者とともにあるかのごとき仲良し幻想を振りまきフォロアーを誑かし、NHKが抱える問題点を隠蔽し、その自己弁護を詐術を使って意図的に行っている極めて悪質な人間である。フォロアーたちは、彼の仲良し発言の欺瞞性に早く気付くべきである。

・彼の性質の悪さは、例の問題発言を読めばさらに理解できる。その人を見下したような態度は、彼の普段とっている庶民的なポーズは単なる装いに過ぎず、実は庶民を馬鹿にした似非知識人としての驕りが剥き出しになっている。そしてNHKの現状に対する批判を受け止める謙虚さもなく、かえって批判者を邪魔者扱いをする独善的で無反省な救いがたい人物であることがよく解るのである。そして、「ネット弁慶さんたちには、1度でいいから東北へ行ってボランティアでもしてきなよ」という表現に至っては犯罪人のシベリア送りみたいなニュアンスで、被災地や災害ボランティアに対する侮蔑ともとれる配慮に欠けたものである。彼はあの大震災のときにTwitter上でのパフォーマンスで人気を得たかもしれぬが、天狗になってこんな発言が許されると思うのは浅はかな証拠である。

・更に言えば、私がひどいと思うのは、このTwitterがNHK広報局の公式Twitterとして機能しているということだ。NHKの広報というのは、この「1号」と称する人物が行っているように、視聴者とともにあるような幻想を振りまきながら、視聴者からの批判を封じ込めるということなのか。これは広報に名を借りた欺罔行為であり、視聴者への裏切り行為である。広報事業の中には視聴者からの意見をしっかり受け止める広聴事業というのが含まれているはずだ。少なくとも広報局としては、NHKに対する批判はすべて受け止め傾聴するという姿勢がなければならない。たとえそれがネット右翼の意見だろうが、もっと広い意味でのヘイトスピーチだろうとだ。これらの意見の中には真実をついたものもあろうし、単なる誹謗中傷もあろう。それはそれとして個別に反批判なりしていけばよい話であり、これらを一括りにして封じ込め、それらを発する者を役にも立たない馬鹿者扱いするのは言論の圧殺であり、ヘイトスピーチそのものであろう。NHK広報局の公式Twitterでのこうした不適切発言がまかり通っているのは、視聴者からの受信料で賄われ、公共放送としての役割を担うNHKとしてはあってはならないことである。

・だが、今日現在、NHK広報局からも問題の人物「1号」からも不適切発言についての正式な謝罪はなされていない。ただ、例の発言後に巻き起こった批判に対して「1号」と称する人物がさすがにマズイと思ったのか、その日のうちに言い直しをしたが、あくまで真意が伝わらなかったという扱いで、謝罪もしていない。言い直した分というのはこうだ。「東北についてのヘイトスピーチをまき散らしている人たちには、もし出来ることならば、いちど東北へ行って自分の目で見て欲しい、匂いや音を感じて欲しい、そこで暮らす人たちと話して欲しい、と言いたい。(これなら伝わる?)」ここでも「ヘイトスピーチ」を「東北についてのヘイトスピーチ」にすり替えて誤魔化そうとする性質の悪い詐欺師ぶりを発揮するとともに、「(これなら伝わる?)」などと発言そのものの不適切について何の反省もなく、相変わらず人を小馬鹿にした傲慢不遜な態度を取り続けている。さらにその後はほとぼりがさめたら知らん顔の半ベエを決め込んでいるのは許しがたいと思う。私は、NHK広報局と例の「1号」と称する人物に不適切発言についての正式な謝罪を要求したい。更に、こんな視聴者を愚弄するようなTwitterを閉鎖するよう要求したい。まっ、こんなことを書いても虚しい気がするが・・・。

・最後にマスメディアとしてのNHKの役割と責任について触れておきたい。マスメディアというのは、不特定多数の多くの人々に対して一方通行的に情報を送る媒体である。NHKは、この一方通行的なというマスメディアの本質を忘れてはならないと思う。最近では、FAXや電話、テレビのインタラクティブ機能、インターネットなどを活用して視聴者と対話しながら進めるような番組もあるが、これらはあくまで擬似的な双方向性であって、マスメディアの一方通行性という本質が変わるものではない。そうした本質があるからこそ、情報の取捨選択とその発信に当たっては、事実の正確さや不偏不党な扱い、多様な意見の紹介等に留意しなければならないのだろう。特にNHKは国民の受信料で運営される公共放送であるから、この点についての留意は民放とは比較にならないほど求められている。そして、この事実の正確さや不偏不党な扱い、多様な意見の紹介等を確保するためには、もちろんNHK自身の努力が必要であることは明らかであるが、視聴者からの意見に対して真摯に耳を傾け、それを反省の材料として番組づくりに反映することが大変重要になってくる。だから、NHKの広報事業といのは、広聴事業にもっとも力点を置くべきである。下らぬ番宣や視聴者を誑かすようなTwitterなどやっている暇があるのなら、視聴者の意見を聞き、それに対するNHKの見解・対応を明らかにするようなオープンな場をつくる必要があると思う。

・今のNHKは多くの問題を抱えていると思う。報道等における左翼的偏向問題、NHK職員の不祥事の続発と職員管理の問題、NHK職員給与が高給すぎる問題など、様々な指摘があり、私も多くのことが正しい指摘だと思っており、NHKの改革はぜひとも必要だと思っている。そんな状況の中でNHKはそうした危機感が希薄であり、何の反応も示していない。その象徴的な表れが今回のTwitterでの不適切発言であると思う。

北朝鮮の地下核実験(その2)

2013年02月18日 14時27分50秒 | 日記
・前回は主に北朝鮮とアメリカ、中国との関係変化について整理してみた。今回は北朝鮮と韓国、日本との関係変化について触れてみたい。国際関係に素人と私がわざわざこんなことを書くのは、マスメディアに流れる報道や分析が当てにならないのと、国民のひとりとしてこうした国際関係について考えざるをえない時期にきていると思うからだ。

・韓国、日本との関係に触れる前に、北朝鮮内部の状況について触れておきたい。もともと北朝鮮という国は様々な問題を抱えている。表面的には社会主義国を標榜しながら、実際には、金日成、金正日、金正恩と続く世襲の独裁政権であり、全体主義国家である。内部では、政敵への容赦ない粛清、反体制分子に対する過酷な弾圧が行われ、人々は露骨な階級差別の中で大幅に自由が制約され、経済的な貧困に苦しんでいる。国民人ーりあたりのGDPが300ドルとも1000ドルとも言われ、飢饉の度に30000人とも50000人とも言われる餓死者が出るといった最貧国でもある。

・常識的に考えれば、こんな国が長持ちするはずもなく、いずれクーデターなり人々の反乱により崩壊するはずなのだが、現実にはそうはなっていない。私も、かって、金正恩が後を継いだ一定時点で軍事クーデターが起こる可能性を指摘したことがあるが、今となってはこれが間違っていたと言わざるを得ない。では何故こんなお粗末な国家が今も命脈を保っているかを明らかにしておく必要があると思う。

・その理由を考えていくと、どうしても朝鮮半島が置かれた歴史的な運命というものに突き当たらざるを得ない。中国大陸のはしっぽに位置するこの半島には様々な国家が生まれ死滅してきたが、いずれも周囲の強国に蹂躙されたり属国にさせられたり、一度として独立性を保てたことはなかった。そんな中で、朝鮮半島に住む人々の内には、屈服した者としての諂いと忍従の心、それに反発する屈辱と憎悪の心、更には見果てぬ夢としての独立への渇望の心が、まるでDNAに刷り込まれたかのように心情のコンプレックスとして存在している。

・そして、この心情のコンプレックスといったものは今も脈々と流れており、現在の北朝鮮や韓国の国の有り様にも大きく影を落としていると言ってよいだろう。大国に依存していかねば生き残れないとする事大主義と油断すれば他国に蹂躙されるという被害妄想という二つの矛盾した心情の葛藤の中で、北朝鮮は先軍政治を選択し、韓国は財閥中心の経済強国を目指してきたが、その結果は、国民中心の自律的な発展とはほど遠い、虚勢ばかり張るいびつで脆弱な国家を作り上げてしまった。

・特に、北朝鮮は旧ソ連の傀儡政権として金日成政権が成立して以来、中ソに依存しつつ体制維持を図ってきたが、そうした現実とは懸け離れたところで彼らの頭の中にあったのは「主体思想」と呼ばれる朝鮮独自の社会主義の推進であり、朝鮮半島の統一と自立であった。だが、それは儚い夢であり、単なる妄想にすぎなかったにもかかわらず、彼らはそれをひたすら信じることで自己の存在を確認し、自己の立場を正当化しようとする自己欺瞞を続けてきたのである。

・1950年の朝鮮戦争のときにも、韓国に攻め入った彼らは、この戦争の目的が朝鮮半島の統一は名ばかりで実は米ソ対立の構図の中で行われている単なる代理戦争であるのだという現実に気付き、ソウルまで侵攻しながら、突然立ち止まってしまった。いわゆる「空白の三日間」というのは、そんな彼らの戸惑いであったに違いない。結果は、米軍や中国軍が加わって血みどろの争いとなり、両国で民間人も含め400万人とも500万人とも言われる犠牲者を出しながら、半島統一など夢のまた夢で終わり、元の境界線である38度線に休戦ラインが引かれただけに終わったのである。この悲惨な戦争の結果も、彼らを曇らせている自己欺瞞を払拭することはできなかった。

・彼らは、その後も中ソへの忍従と反発、仮想敵としてのアメリカへの敵意の中でしか己の存在価値を見出すことができない関係妄想に囚われながら、ひたすら軍事優先の先軍政治を続け、今日の段階に至ってその究極の目標である核ミサイル開発に成功したということになる。彼らは今むなしき勝利の美酒に酔っているかもしれないが、米ソ冷戦構造が終わりを告げ、ソ連がロシアに変わり、中国が開放経済に移行し、アメリカが対話を模索している現実の中で、一体誰に向けてそれを発射しようというのだろうか。実際のところ、核ミサイルの存在が意味を持つとすれば、北朝鮮においては金一家とそれを支える支配層の延命ということであり、それを支援するところの中国においては中国共産党の延命に役立つということ以外には何もない。

・北朝鮮の金一家にとっては核ミサイルの開発は己の延命のために是非とも必要な事柄ではあったが、北朝鮮の民衆にとっては何の意味もなかったはずだ。だが、彼ら民衆もまた為政者と同様に、他国への従属と反発の中でしか自己を見出せないという関係妄想の虜になっていて、それがこんな腐った政権を何時までも存続させている原因にも繋がっているのである。彼らは、金政権の圧政に苦しみながらもなお先軍政治を支持し、核ミサイルを鰯の頭のように信心せざるを得ないのである。悲しくて馬鹿げたことだが、これが北朝鮮の現状であり、クーデターや民衆の蜂起によって金政権が崩壊していく可能性は極めて低いと言わざるを得ないように思う。そして、私たち日本は、そうした救いようもない国と対峙しているのだということも十分に認識しておく必要があると思う。

・今日は北朝鮮と韓国、日本との関係について書こうと思って書き出したが、その前の北朝鮮の現状の記述で終わってしまった。北朝鮮と韓国、日本との関係については次回に譲ることとして、今日はこれで筆を置くこととする。

北朝鮮の地下核実験(その1)

2013年02月15日 11時27分52秒 | 日記
・2月12日、北朝鮮は3度めの地下核実験を実施した。今回の原爆は小型化・軽量化が進み、爆発力も強化されたと言われている。世評では、北朝鮮が言うとおりの性能で成功したのかそうでないのか分析が別れるところだが、昨年12月に成功した長距離弾道ミサイルの発射の例をみれば、北朝鮮の言うとおり成功したと考えた方が正しいように思う。もとより素人判断ではあるが、情勢分析において楽観論を振り回して判断を誤るよりも、可能性を含めて成功と見た方がより現実的だと思う。

・今日は、北朝鮮の地下核実験の成功を前提にして、今後、このことがどう国際関係に影響するのかを考えてみたい。(この文章は私の主張というよりも私の頭の中の整理という意味合いしかもっていないことを最初に断っておく。)まず、原爆の小型軽量化に成功したことは、長距離ミサイル発射の成功と合わせ考えれば、北朝鮮から10,000㎞以上離れたアメリカ本土を核攻撃が出来るということを端的に示している。言い換えれば、北朝鮮は核保有国としてアメリカとある意味対等な立場で向き合えるということになるし、これまでの国際的な軍事バランスが多少なりとも変化していくことを意味している。

・最初に考えたいのはアメリカの北東アジア戦略への影響である。アメリカは、たとえ北朝鮮がアメリカ本土に向けて核ミサイルを発射しても迎撃ミサイルで撃ち落とせる防空システムを有しているので、直接の脅威というものは強く感じないであろう。それに国際協調主義ばかり唱える軟弱なオバマ政権のことであり、中東情勢から手の引けない状況にもあることから、脅威と感じたところでアメリカ自身が独自に行動することはないだろうし、相変わらず中国チャンネルを使って北朝鮮に働きかけを行うという意味もない行動で、お茶をにごすようなことしかできないであろう。せいぜい、北朝鮮から中東などへ核技術やミサイル技術が流出拡散しないよう、金融制裁や船舶の臨検を行う程度が精一杯であろう。

・オバマ大統領は日本時間の13日に一般教書演説で北朝鮮に対して「国際的な義務を果たすことで、安全と繁栄を成し遂げられることを理解すべきだ」と非難した上、米国は「同盟国とミサイル防衛を強化し、脅威に対応する断固とした行動を取るため、世界を主導する」と警告したというが、何のことはない、北朝鮮の核保有を暗に認める発言をしているのだ。本来なら、北朝鮮の核開発を阻止するため核施設への空爆も辞さない程度の発言があってしかるべきだ。まー後はアメリカ国民の北朝鮮への非難の声が大きくなることを期待するばかりだが、これもほとんど期待できない。

・そして、北東アジアの同盟国である韓国や日本に対する配慮も今以上のことをやるつもりもないだろうと思う。アメリカが韓国に射程800㎞のミサイル開発を許した例をみれば解るとおり、要は自分の国は自分で守りなさいということがアメリカの態度なのだ。

・次に中国と北朝鮮との関係変化についてである。中国はこれまで北朝鮮を属国として扱ってきた。政治的・軍事的には自由主義陣営からの防波堤として利用し、経済的には資源等の収奪を行ってきた。その限りにおいて、北朝鮮を国際的な制裁から守ってきたし、軍事的な支援や食糧・物資の支援も行ってきた。この基本的な関係は大筋今後も続くことになるが、前回の長距離ミサイルの発射や今回の核実験の実施も
も含めて、最近における北朝鮮は核保有国としての地位を確立することで、中国への従属関係から抜け出し相対的な自立を果たしつつあると言えるだろう。

・そのもっとも象徴的な事件が昨年4月における長距離ミサイル発射事件の失敗である。私は、これを失敗ではなく、技術的には十分に成功が可能だったにもかかわらず、中国からの圧力により北朝鮮が意図的に爆発させ、失敗を装ったものと推測している(これは前にブログで触れた)。北朝鮮内部における軍部の台頭を抑え、アメリカを刺激することを避けるため、中国はこの発射を中止させたかったが、それが叶わなかったために窮余の一策として発射後に爆発させたのである。このことは強盛大国を目指す北朝鮮にとって屈辱的であったに違いない。それ以後は中国の制止を無視して12月に長距離ミサイル発射を成功させ、今回の地下核実験の実施につながっていくのである。ミサイル発射後に中国が国連制裁決議に賛成したのも、それを無視して北朝鮮が核実験を強行したのもそうした背景の下で行われたと見るのが正しいと思われる。

・今後、中国と北朝鮮の関係はどう変わっていくのだろうか。中国は、北朝鮮の我儘な行為に苛立ちながらもその防波堤としての存在を認めざるを得ず、引き続き、北朝鮮を国際的に擁護するとともに経済援助を続けざるを得ないだろう。今回の核実験を受けた国連制裁決議に賛成するとしても陰で北朝鮮を支援しつづけることになるだろうと思う。一方、北朝鮮は、二重の意味で中国からの自立を果たしていくことになるだろうと思う。ひとつは軍事的にいつでも北京に核弾頭を打ち込める立場になることで一方的従属から抜け出すことになるだろうし、もうひとつは核保有国としてアメリカとの交渉力を持つことにより、アメリカと中国を秤にかけて、両者から援助なり妥協を引き出すカードを持ったことになり、国家としての自立性を高めていくことになるだろう。

・こうして事態の推移を見ていくと、北朝鮮の思惑どおり進んでいるように思われる。アメリカも中国も北朝鮮の核開発や核拡散の行動を制止できる有効な手立てを持っていない。悲しく残念なことではあるが、北朝鮮は、アメリカと中国という大国の利害の狭間に咲いたあだ花のように、今後も日本や韓国に脅威と不快の異臭を放ち続けながら存在しつづけるだろうと思う。(長くなったので、今回はここで筆を置く。続きは次回で。)