蟷螂亭日記

「蟷螂の斧」という言葉は、弱き者が抵抗するという意味であるが、たとえ無駄であっも抵抗しなければならないこともあると思う。

意味のない消費税増税論議をやめよ!

2012年03月31日 01時46分06秒 | 日記
・3月の日記を振り返ると、ものぐさな私には珍しく皆勤賞である。自分で自分を褒めてあげたい気分であるが、もともとこの日記は、永井荷風の「断腸亭日乗」をまねて書き出したのだから、日々書き続けることは当たり前のことである。

・荷風の日記が、彼の孤独な個性と反骨心を通して、時代と見事に対峙した優れた文学たりえていることに感心し、私もあわよくばそれに倣おうと勝手に決めて、孤独の中であてもなく書き続けているのである。日記なぞ書く気分ではない日が度々あるが、そんなときでも無理しても書いておこうと思っている。

・私の勝手な日記なのだから、読者というものがなくても書き続けるつもりである。そうは言うものの、ときどきコメントを寄せてくれる少数の読者がおり、それはそれで大変ありがたく思っているので、今後もよかったら声をかけてもらいたい。

・さて、野田政権は30日に消費増税法案を閣議決定した。消費税増税問題は、最初、社会保障との一体改革として議論されてきたものだが、肝心の社会保障改革は何ら具体化されず空中分解してしまって、中途からは、目的を見失い、意味もない増税論議だけが繰り返されてきた。曰く、増税の前に身を切る努力を!、増税より景気回復が先だ!などなどである。

・国民も、この国会における無意味な消費税増税議論にあきれ返り、最近では、消費税という言葉を聴くことさえ嫌になるほど不愉快な思いをしている。こんな状況の中で、消費税増税なんかやったところで何のメリットもないのだから、一度この問題は取り下げて一からやり直す必要があるだろう。それを、ズダズタに修正され、ほとんど意味の解らぬものとなった法案を閣議決定してまで増税を強行しようというのは、愚の骨頂である。

・野田総理も、今になっては、実際の増税なんかどうでもよく、ただ己の誠意やブレのないところを示すために依怙地になって法案を通そうとやっきになっているだけのことである。

・消費税増税問題は、既に民意からかけ離れゴミみたいなものになっているにも関わらず、馬鹿な民主党議員たちは、惰性の中で、党内議論を50時間もやってみたり、いざ閣議決定となると、反主流派が政府・党の役員を辞めたり大騒ぎである。国民新党も政権離脱を声にしたら無様に分裂したり、もう救いがたい愚行が続いている。

・彼らは、解散・選挙の亡霊に取り付かれながら右往左往し、自分たち自身がいったい何のために今こんな空騒ぎをしているのか解っていないのだろう。馬鹿は死ななきゃ直らないと言うけれど、こんな愚かな連中と国民はいつまで付き合わねばならないのか、毎度のことながら、そう思うのである。

礼儀を知らない障害者

2012年03月30日 01時57分29秒 | 日記
・今日は、政治向きの話はやめて、私が遭遇した出来事について書こうと思う。場所は、持ち帰り寿司チェーン店である。足が悪いのだろう、松葉杖をついた障害者が寿司を購入しているのだが、店員さんを引き連れて、あれやこれやと散々吟味した上で、「これ」と指差し、店員に商品を持たせ会計をし、なお、買ったものを駐車場のマイカーのところまで店員に運ばせ、礼ひとつ言わずに去っていった。

・私が見るかぎり、寿司の袋を持って歩くことは十分できる程度の障害であった。そうであるにも関わらず、店員がすべてやるのは当たり前みたいな顔をして、命令している。

・客の高飛車で横柄な態度に店員は辟易としながらも、相手が障害者ということもあって丁寧に応対していたが、客が帰った後は、ため息をつきながら不愉快そうな顔を露わにしていた。私も見ていて他人事ながらこの店員に同情するとともに、障害者の無礼に腹が立った。

・人は障害者に対して親切であるべきだが、そうした周囲の善意を当たり前のように受け止め、尊大に構えて礼ひとつ言わない障害者には問題があると思う。私は障害者を差別するつもりはないが、健常者だろうと障害者だろうと、やっぱり礼儀を知らない奴は駄目だ。今日は、そんな不愉快な記憶を日記に書いてみた。


厚生年金基金への国家公務員の天下り

2012年03月29日 02時20分59秒 | 日記
・大抵のニュースには驚かない私だが、国家公務員の厚生年金基金への天下りの実態報道については、さすがに驚き、かつ、呆れてしまった。

・まず、厚生年金基金で資産運用担当の役職員の9割が運用業務経験のない素人であるということ。ここからは、基金という組織が如何にいい加減な組織であるかが見えてくる。

・次に、その厚生年金基金に天下った国家公務員のOBは721人であり、その大半(689人)が旧社会保険庁など厚労省出身者だということ。現存する厚生年金基金は581基金あるが、全体の6割を超える366基金に国家公務員OBが役員として在籍し、230基金に国家公務員OBが職員として在籍しているというから、ほぼ厚生年金基金全体を食いものにしていたことになろう。

・まだ運用利回りの良い頃に、厚生省主導で基金が設立され、運用益の一部を充てるということで、そこに国家公務員OBを送り込んできた構図が見えてくるが、それが慣例となって、運用実績が悪化した今日に至っても天下りだけは続けてきたということになるだろう。

・これは、厚生労働省の官僚が、意図的に基金に中小企業等の年金財源を集め、詐取するピンハネ事件であり、立件することはできないが国家による重大犯罪である。司法の場では裁くことはできないが、国民の声によって徹底的に是正すべき問題である。

・まず、実質的に能力発揮していないことが明らかになった天下りの役職員については即刻解雇の措置をとることを国民は要求すべきである。解雇には、組織決定が必要であろうから、基金において所要の措置がとられるよう国が指導し、その結果を公表すべきである。(解雇であるから、当然に退職金などは支給しない)

・次に、今後、一切、国家公務員OBを天下りさせないことを確約させるべきである。現在、基金の役員の公募を行わせるとしているが、公募などしても、実際に国家公務員OBを採用するのに変わりはないので、国家公務員OBが基金の役員になることを禁止すべきである。

・更に、AIJ投資顧問会社の年金詐欺にかかった88基金の天下り役員は責任をとって自らの資産を投げ打って、その穴埋めに充てるべきである。これは少し難しいことだが、そうでもなければ、信頼して基金に企業年金のファンドを預けた中小企業主は浮かばれない。

・国民は、民事上・刑事上の責任が問えないからといって、これを見過ごすことはできない。国民の強い意思として、これらの要求を政府に突きつけようではないか。

古館伊知郎の原発を巡る圧力発言-とんだ茶番だ!

2012年03月28日 01時06分22秒 | 日記
・テレビ朝日の「報道ステーション」特別番組で古舘伊知郎が原発問題で同番組に圧力があったことをほのめかしたことに関し、テレビ朝日の早河社長が「圧力はないし、考えられない」と述べ、否定したという。

・私はこの番組を見ていないので、詳しい内容がわからぬが、産経新聞によれば、古館が福島第一原発が津波の前の地震で既に損壊していたのではないかという疑問を追及しようとしたが、それが出来なかった旨の発言をし、その後、産業がない地域が積極的に原発を誘致したと指摘した上で、「その根本を徹底的に議論しなくてはいけないのではないか。私は日々の報道ステーションの中でそれを追及していく。もし圧力がかかって番組を切られても、私はそれはそれで本望だ」などと述べていたという。

・これだけでは、どこがどう圧力を受けたのかよく解らぬ。もともと古館伊知郎という男は、原発に関して確たる見識もなく、ただ庶民派をきどって心情的反原発を喚き散らしているだけの男であるから、圧力をかけようにもかけられないほどレベルが低い。

・そんな男が、これまた正義のジャーナリズムを振りかざしてみたくなって、有りもしない圧力を受けたがごとく自作自演しているだけではないのか。それとも、番組の視聴率をアップするために、番組製作者が架空の圧力をやらせで演出したのではないか。

・もし圧力めいたことがあるとすれば、最近の古館伊知郎がテレビ朝日の本家である朝日新聞とは距離をおいた発言をすることが多くなったことに対する朝日新聞の嫌がらせがあったということだろう。それも、報道の自由への圧力などという代物ではなく、子飼いのキャスターに対するイジメといった類であろう。

・どちらにしたところで、こんなことで大騒ぎする理由は何もなく、話題性で視聴率を稼ごうとする意地汚いテレビ屋の思惑が見えてくるだけである。

猫ひろしよ、カンボジアに骨をうずめよ!

2012年03月27日 02時13分32秒 | 日記
・猫ひろしがカンボジアの男子マラソンのオリンピック代表に選出されたそうである。なんでもカンボジアからの要請で、国籍変更した上で、オリンピックに挑戦し、2時間30分の記録が評価されて代表に決定したそうである。

・経緯はともかく、猫ひろしは、カンボジア代表に選ばれた以上、カンボジアのためにがんばらねばならぬ。記者会見で彼の言動を見ていると、どうも日本の芸人としてオリンピックに参加するように感じる。カンボジア国籍の取得と同国のオリンピック代表という肩書きは、あくまで方便として利用されたにすぎないように思われる。

・であれば、こんな失礼な話はない。本人にはその気はなくても、カンボジア国民にとっては、自国を出汁に使われたとなれば腹が立つに決まっている。つまらぬ芸能人がそのパフォーマンスのために他国に迷惑をかけるなどというのは、とんでもない失礼である。

・猫ひろしは、今日からは日本の芸能人をやめ、カンボジア国民としてカンボジアに住み、カンボジアのためにオリンピック代表として必死になって練習せよ。そして、オリンピック後も、もう二度と日本には帰らず、カンボジアのために生涯をかけて働き、そこで骨を埋めよ。

前田敦子のAKB48卒業

2012年03月26日 01時43分20秒 | 日記
・笑ってしまうのだが、AKB48の前田敦子が「卒業」だそうである。ぼちぼちグループのトップを入れ替えねばAKB48の人気が保てないものだから、人気のあるうちに体よく戦力外通告をしたということではないか。

・それを「卒業」と称するのはプロデューサー秋元の演出である。この男は、日本の若者が退行現象を起こして、幼児性の虜になっているのに付け込んで、ママゴト遊びの延長でアイドルグループ「AKB48」を作り上げ、思春期の性を売り物にして稼いでいる。ストリッパーまがいの踊りを女学生趣味の衣装で取り繕い、人身売買のような人気投票を「選挙」と称し、首にしたい人物を「卒業」とカモフラージュさせ、グループの活性化を図るとともにファンの幼児幻想を満足させている。

・そんな秋元の商売の仕方を毎度反吐が出るような思いで見ているが、一方で、そんな幼児趣味で嬉々としている男性ファンにも情けない思いを募らせている。

野田総理のピントはずれ

2012年03月25日 01時25分24秒 | 日記
・今日は、東京へ出かけなければならないので、早めに寝ることとして、日記もごく簡単に済ましておく。

・野田総理の話である。 どっかの講演で野田総理は「環太平洋連携協定(TPP)はビートルズだ」と例えたそうだ。「日本はポール・マッカートニーだ。ポールのいないビートルズはあり得ない」と強調した上で「米国はジョン・レノンだ。この2人がきちっとハーモニーしなければいけない」と述べ、日本の交渉参加への決意を重ねて示したそうだが、もう何を言っているか解らない。いかにもピントはずれだし、ウイットの欠片もない。

・総理就任時に「ドジョウのように泥臭く・・・」などと言って受けたせいか、庶民性を強調するために馬鹿げた比喩を連発している。もう、消費税増税で決定的窮地に追い込まれているのだから、くだらぬ冗談を言っている暇はないはずだが、そんな空気も読めない野田総理も末期的症状を示しているとしか言い様がない。 


ガソリン価格の異常な値上がり

2012年03月24日 02時21分32秒 | 日記
・つい先日、車にレギュラーガソリンを入れたらリッター155円と聞いて驚いた。前回入れたときは確か140円台だったはずだが・・・。チョット前までは130円台だったのではないかと思うのだが、記憶が薄れていて確かではない。

・それにしても異常な値上がりである。私はあまり車に乗らないので、家計に響くということはないが、頻繁に車を使う人にとっては大打撃であろう。

・報道によれば、2008年10月以来の高値であり、地方によっては既に160円台のところもあるようだ。価格が安定していれば、あまり値段を気にすることはないが、値上がりが激しいと何でこんなに上がるのだろうと疑問を持つし、何だか誤魔化されているような気もするのは私だけではないと思う。

・ガソリン価格は、元となる原油価格の動向に左右されるのだろうが、その原油価格はイランをはじめとする中東情勢に左右されるだろうし、投機マネーや為替水準の動向も影響するだろうから、なかなか価格決定のメカニズムが複雑で、素人には解りづらい。

・もう少し値上がりの理由を明確に説明してくれるところはないのだろうか。こう値上がりが続くと、いつも庶民が犠牲になって、便乗で儲ける奴がいのではないかと勘ぐりたくなる。(今日は、少し愚痴を言ってみた。)

戦後の日本人は、まともに国家と向き合ったことがあるのか?

2012年03月23日 02時15分05秒 | 日記
・GHQの占領政策のせいか、日本人が持つ精神性のせいか、それはよく解らないが、戦後の日本人は、日本という現実の国家とまともに向き合ったことがないのではないかと思う今日この頃である。

・このことがよく解るのが、日本人の防衛意識である。体裁ばかりを繕った憲法の平和主義が強く影響していると思うが、軍備もなしに自分たちさへ平和を祈っていれば、他国から侵略されることなどないと信じているのである。世界は皆兄弟、地球船宇宙号に乗っているのだから安心などと夢想に近いことをかたくなに信じ、現実の国家が他国と鎬を削っていることをみない。逆に国家なんかあるから争いが生じるのであり、人々が仲良く暮らしていれば争いなんて起こらないと、まるで無政府主義者のようだ。

・先の戦争に負け、米国による占領政策のおかげで、日本人は独立の気概を失い、米国依存の腑抜けの国民に成り下がってしまったようだ。本来言論界をリードすべき知識人たちは、米国のご機嫌を損ねないために、日本を弱小国家に貶めるための憲法を金科玉条のように取り扱い、護憲、護憲と大騒ぎして、愚にもつかない理想論を振り回してきた。庶民は、もともと島国のせいもあって、国家意識が希薄なところを、知識人たちの言論にまどわされ、現実の国家とまともに向き合うことをせず、心情的な護憲論を振り回していれば事がすむと思っている。

・こうした傾向は、防衛意識ばかりではない。今回の反原発騒動もそうである。原発は危ないから廃止すべきだという単純で心情的な論理で大騒ぎして、日本という国のエネルギー事情や日本経済の行く末をまったく考慮しない。原発が廃止できるなら、日本という国家が壊れても一向に構わないというお粗末振りだ。

・戦後の日本は、米国の意図したとおり、この六十数年というもの、一貫して弱小国家と従属国民への途を歩んできたが、ここにきて、中国が尖閣諸島沖で不穏な動きを示し、北朝鮮が新たな脅威になりつつある一方で、親分であるべき米国が軍事的な支援を縮小しながら、経済的には日本を更に食い物にしようとしている実態を考えれば、もうそろそろ、日本人も独立自尊の精神を強く持つべき時がきているのではないかと強く思う。


巨人軍入団契約金問題②-朝日の記事の出所は?

2012年03月22日 01時46分55秒 | 日記
・昨日に引き続いて、巨人軍入団契約金問題について書く。読売新聞は、この問題を朝日新聞が取り上げた翌日(16日)、元巨人軍の清武氏の暴露本が出版され、朝日の記事と内容が類似したものであったことから、その記事の出所について疑念が持たれると報じている。また、19日に週刊朝日、週刊現代、週刊ポストが、巨人軍の経営や選手獲得などに関する記事を掲載していたことも同様な疑念が持たれるとしている。

・読売新聞としては、朝日新聞が独自の取材もせず清武氏を情報源にしてこの記事を書いたのではと推測し、清武氏も自身の暴露本の宣伝のために事前に朝日新聞等に売り込んだのではと推測し、記事内容が怪しげであると言いたいのだと思う。

・これに対して、朝日新聞は「社外の方の出版活動について、弊社は関知する立場にありません」と説明しているが、いかにもとってつけたような説明であり、朝日新聞の記事と清武氏の暴露本は余りにタイミングが合いすぎていることから、これは読売新聞の疑念の方に軍配があがるだろうと思う。

・もし、読売新聞の言い分が事実であるなら(おそらく事実であろうが)、これは由々しき問題である。朝日新聞は、清武氏の暴露本とタイアップした記事を書いたことになり、社会の公器たるジャーナリズムの風上にも置けないからだ。朝日新聞は、記事の出所を報道の自由を楯に公表しないだろうが、少なくとも清武氏からの情報とは別の取材であることを証明する義務があるだろう。

・それにしても、いつも社会正義を気取っている輩が、実は、金儲けに凝り固まったいい加減な記事を書いているかもしれないということを読者はもっと注意していなければならないと思う。