お山の大将そばバカ日誌
宇留地の記憶(5) ちっちゃな出来事編
お山の大将独り言の時間です
50銭玉2枚アメ一個1円
ある日母親の小物入れの引き出しに50銭硬貨が二枚他の物と一緒にあった。
当時はもう50銭硬貨は使われなくなっていた頃。 でも もしかして 頭に浮かんだのは「合わせれば1円だ」もしかして何か買えるかも。
そっとポケットに忍ばせドキドキしながら1km程離れた下の集落まで藁草履をつっかけて走った。この辺りの集落にただ一軒のなんでも売ってる店「どのまえ」(堂の前かも知れない)、心の中では これはいけない事なんだ と知りながら走った。
店に着くと何時ものおばさんがいて、突っ立ったままの大将に「何欲しいがや」大将、握りしめた50銭玉2個をポケットから出して手のひらに、「このアメ買えるん?」指差した先の瓶の中に赤青黄透明色で直径2センチ強くらいの大っきな飴玉が「一個1円」と書いてある。おばさんは掌に乗った二個の50銭を眺め一寸躊躇しながら大将の指差した青色のアメ玉一個摘み出して掌に乗せてくれた「気つけて帰るげぞ」、ほう張ると甘くて弾ける様なサイダーの味がした。
後年三つ下の集落、関寺橋(せきでら橋)の側にラムネを製造してる飲料工場が有った。
宇留地の記憶(5) ちっちゃな出来事編
お山の大将独り言の時間です
50銭玉2枚アメ一個1円
ある日母親の小物入れの引き出しに50銭硬貨が二枚他の物と一緒にあった。
当時はもう50銭硬貨は使われなくなっていた頃。 でも もしかして 頭に浮かんだのは「合わせれば1円だ」もしかして何か買えるかも。
そっとポケットに忍ばせドキドキしながら1km程離れた下の集落まで藁草履をつっかけて走った。この辺りの集落にただ一軒のなんでも売ってる店「どのまえ」(堂の前かも知れない)、心の中では これはいけない事なんだ と知りながら走った。
店に着くと何時ものおばさんがいて、突っ立ったままの大将に「何欲しいがや」大将、握りしめた50銭玉2個をポケットから出して手のひらに、「このアメ買えるん?」指差した先の瓶の中に赤青黄透明色で直径2センチ強くらいの大っきな飴玉が「一個1円」と書いてある。おばさんは掌に乗った二個の50銭を眺め一寸躊躇しながら大将の指差した青色のアメ玉一個摘み出して掌に乗せてくれた「気つけて帰るげぞ」、ほう張ると甘くて弾ける様なサイダーの味がした。
後年三つ下の集落、関寺橋(せきでら橋)の側にラムネを製造してる飲料工場が有った。