回文づくり(山口美智子氏実践の一部修正追試)
TOSS新潟ML山田 弘史
回文を読んで楽しむ,作って楽しむ言葉遊びの授業。山口美智子氏の回文作りの実践(『話す・聞くスキル-実践活用例-1年』正進社)を,テキスト『教室熱中!!話す・聞くスキル グレード5』(正進社)「回文」を使って一部修正追試した。 |
(1)音読
次の順序で,「回文」(『話す・聞くスキル グレード5』)を楽しく読む。
①追い読み(上から2回,下から1回)
②交代読み(教師と子ども,AチームとBチーム,男子と女子で各2回)
③たけのこ読み(2回)
(2)回文作り(初級編)
説明1 回文づくりに挑戦します。(「わたし」と提示する。) 下から読むと?(したわ)(「わたし□したわ」と提示する。) □にひらがな1字を入れると,回文になります。(わたしかしたわ) 指示1 ノートに「わたし□したわ」と書きなさい。□にひらがな1文字を入れて,回文を作りましょう。 2つ書けたら先生に見せに来なさい。 |
・わたしがしたわ ・わたしおしたわ ・わたしけしたわ ・わたしこしたわ(板書させる)
指示2 みんなが作った回文を読みましょう。作った人が上から読みます。みんなは下から。 |
・作った児童を起立させ,読ませる。
(3)回文作り(中級編)
発問1 「わたし□□したわ」でも作れるかな?(ヒント)□には同じ文字が入るよ。 |
・わたしママしたわ
発問2 「わたし□○□したわ」でも作れるかな? (ヒント)□には同じ文字が入るよ。例えば,「わたしかねかしたわ」のようにね。 |
【修正】発問1,2だけでは考えにくいようだったので,ヒントを追加した。
・わたしかたかしたわ ・わたしまきましたわ ・わたしやおやしたわ
・板書させ,指示4のように読ませる。
(4)回文作り(上級)
説明2 「わたし」のように下から読むと意味の変わる言葉をさがします。例えばこんなふうにね。 (てんぐ)□(ぐんて)と板書する。 発問3 どんな言葉がありますか。 |
【修正】山口氏は,言葉を探させるときに「友だちの名前で,2文字で,3文字で」とスモールステップで 考えさせている。ここでは,5年生が対象なので一括して問うたのだが,なかなか見つけられない児童がいた。そこで,「動物では?魚では?」など言葉のカテゴリーを示すと見つけやすかった。
・くさ□くさ ・かめ□かめ ・せみ□みせ ・いるか□かるい ・さば□ばさ(発表させ,板書する)
発問4 次にどうすれば回文になりますか。→「□に文字を入れる」 指示3 2つ書けたら先生に見せにきなさい。□の数を2つ3つとふやしてもいいですよ。 |
・くさがさく ・かめのめか(メカ) ・せみのみせ ・かばのママのばか
・指名して板書させ,指示2のように読ませる。
<参考・引用文献>
○『教室熱中!!話す・聞くスキル-実践・活用例-1年』(正進社)
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