道東を発見する旅 第3の人生

新型コロナウイルスについての雑感

中国人が減った

週末に梅田に行くと、人混みの様相が激変していた。

中国人観光客でごった返してした通りが随分歩きやすくなっていて、以前の梅田の様子を取り戻している。

歩く際に、人混みを気にしなくていいので、気分は楽になったがこんなに観光客が減ったらデパートも売り上げが落ちるだろう。

実は、自分は家内と一緒にインフルエンザウイルスの研究をやっていた。その前は、ワクチニアウイルスベクターを使ってワクチン開発にもかかわっていたウイルス研究者の端くれだったのです。

私の視点で、新型コロナウイルスの現状について意見を述べてみたいと思います。

経口感染するらしい

2月2日に中国から、コロナウイルスのRNAが便から検出されたという報告があった。これは、トイレの後や食事の前の手洗いなどの衛生管理が不十分なところでは便を介した感染がおこるという事です。

皆さん、トイレの後はきっちりと手を洗いましょう。これは環境汚染から自分を守るためです。

ウイルスの培養に成功した

先週だったか、オーストラリアや中国に続き日本でもウイルスの培養に成功したという報告があった。これは非常に重要な事で日本で得られたウイルス材料から成功したそうだ。日本の科学技術のレベルの高さを証明してくれた。

ウイルスは自立増殖が出来ない。細菌はそれだけで増えてくれるが、ウイルスは試験管内で継代培養している細胞株に感染させないと増えないのです。

インフルエンザは鶏卵で培養させます。その方が細胞株よりも大量にウイルスを増やせるからだ。ウイルスの中には日本脳炎などサルやネズミの脳細胞で増やす場合もあった。それからワクチンを作っていたので論理的には危険だったのだが、今は改善されていると思う。

一方、細胞で培養できないウイルス、たとえばC型肝炎ウイルスなどはウイルスが大量に調整できないためワクチン開発が出来ないままだ(最近、ウイルス研究の進歩をフォローしていないので古くなっているかもしれません)。

新型コロナウイルスが培養できた事で、ウイルスの大量調整が可能となり、ワクチン開発とか、抗体を作成するなど、研究面で大きな進歩が見込まれるわけです。

不顕性感染と長い潜伏期間

コロナウイルスでは感染していても症状がない人がいて、他人に感染を広げる場合があるようだ。これが怖い。誰が感染者でウイルスを排出しているか分からない。

それに加えて長ーい潜伏期間の問題もある。だいたい10日後に発症する疾患なんて、そんなにある訳ではないです。

だから公衆衛生学的には、世界的にとても影響の強い最悪の疾患ではないかとも思います。

3次感染

日本では、最初の発症者から2次的に感染して、さらに3次感染も起こっていると言われている。爆発的に感染が広がるリスクがかなり高い事を意味している。

まとめ

とりとめもなく書き綴りましたが、感染が広がっていく様子は、以前、読んだことのある「スペイン風邪」を連想させます。

幸い、子供への感染はあまり報告されていない事、死亡例は高齢者を中心とした、いわゆる免疫力や抵抗力が落ちた集団であり、致死率はそれほど高くないことなどがあげられます、

終息までどのくらいかかるのか、色々な意見が出始めていますが、自分は結構時間がかかるのではないか、少なくとも2,3か月はこえるのではないかと考えています。

中国の封じ込めが長引けば世界経済に大きな影響があり、大恐慌につながる可能性もあります。

後世に記憶されるような出来事を、今、我々は体験しているように思うのです。情報に惑わされず、冷静に対処していきましょう。

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