道東を発見する旅 第3の人生

聞いててあげる 眠らせてあげる 秋の夜長に聴く曲

晩秋

長い休みを終えて島に戻った。島に戻るとき、海上のフェリーのデッキから、緑が消えてすっかり茶褐色に染まった島が見えた。

先週、急に寒くなった。最低が7度と一気に10度前後下がってからどんどんり冷え込んでいる。

季節の変わり目なので海が荒れ3日ほどフェリーは欠航した。日の入りが早くなって仕事終わりには暗くなっている。

晩秋が訪れだ。もうすぐ冬がくる。

日照時間が短くなっていくと島民は鬱っぽくなる。

自分も気が滅入ってくるだろうが、ここは踏ん張りどころで、何か夢中になって頭が空っぽになる事をやろう。

ダイエット継続中

その一つが、ダイエットだ。3か月ほど前からダイエットしていて体重72kgだったが、今は66kgで6キロ痩せた。

休みの時、久しぶりにあった知り合いは「小さくなった」と言ってた。筋トレで貫禄があったころを懐かしんでくれていた。

休み中は、おいしいものをいっぱい食べたので体重が増えていないかと不安だったが、休みの途中で体重計に乗ったら67.8キロで1キロ増えていただけだった。

島に戻って3日目の朝、恐々ながらヘルスメーターに乗ると66.7kgで元に戻っていた。

これまでの人生では、ダイエット後に好き放題食べてリバウンドを繰り返していたので、遂に食生活をコントロールできるようになったのだろう。

しかし、晩秋のストレスであっという間に2kgいや3kgくらい戻るかもしれない。だから周りの人にダイエットを公言しないでおく。

聞いててあげられている自分

さて、前回、歌のお姉さんが心を込めて歌っていた童謡を紹介しました。

童謡の後半で、90歳のおばあちゃんが、「昔のこと おじぃちゃんのこと」を何度もゆっくりゆっくり話すので「それから、それから」と聞いててあげるというフレーズがありました。

自分も公園で雲梯をしているとき、小学校の低学年くらいの子供から「おじいちゃん、頑張れ」と檄を飛ばされたのが最初だったのですが、それからどんどん周りから「おじいさん」扱いされるようになりました。

たぶん、65歳を越えたあたりからだと思います。

老人と認識されるようになった

それが、周りの人から自分の言うことを「優しく丁寧に聞いててあげられている」ことに気がついたのです。

同じように、周りの若い人が道を譲ってくれたり、職場では階段を降りていると、上がってきた人が自分を待っててくれたりするようになったのです。

私は「世間から老人として分類され老人扱いされる」という現実を受け入れざるを得なくなったのです。

それはそれで有難いことなので、今回の旅行でも、空港で、駅で、ショッピングモールで、困ったらすぐ人に尋ねたのでした。

もちろん、優しそうな人を選んで尋ねています。多くの人が、「それから、それから・・何でも聞いてね」とばかり答えてくれました。

なんと優しい老人に対する心遣いでしょうか・・だけど、息子が2人とも結婚する様子がないし、自分では「おじいさん」らしく生きたくないので、ちょっと切ない気がします。

子ども相手だと聞かせてあげる

歌のお姉さんは、この動画では、童謡なので小さい子供に「聞かせてあげる」ように歌っています。

それでも、大人相手の歌だと、「歌わせてもらう」、「聞いててもらう」オーラを出して、歌いあげていますし、男装の動画では「舞台俳優」のように男性を演じきって歌のお姉さんから歌の世界観を表現しきっています。それが凄いし何度も見てしまうし、時には涙を流して癒してもらっています。

死ぬまで「聞いててもらう」から、「聞いてもらえる」自分

もう自分は、社会的に守られる老人であり、自分の話は「聞いててもらえる」のが死ぬまで続くのです。そんな自分の話を「聞いてもらって感謝される」にはどうすればいいのでしょうか?

3年くらい前、当時の勤務先で「老人」扱いされるようになったので、心の中で葛藤していましたが、それで、現在の離島の診療所勤務を考え始めたのです。島にやってきて正解でした。

島にいれば医師免許のおかげで、自分が話せば自分の話を有難く聞いてもらえます。自分が辞めたら次の医者が来るかどうかさえも分からないような所なので出来れば長くいたいと思っています。

ブログにも感謝しています

その一方で、童謡の90歳のおばあちゃんのように「死んだ嫁さん」の話や「昔のこと」をブログに書いて皆さんに読んでもらい、これも有難いと思っております。

眠らせてあげる

今回、島を出て1年半ぶりに都会で電車に乗りました。シートに座りながら、「他人に話を聞いてもらう」自分は、何か他人に与える事は出来ないのかと考えている時、自分にも出来る事に気がつきました。

自分は本当の事だと思いますが、信用されなくてもいいです。参考程度に読んでください。

これは以前からですが、電車のシートに座っていると、自分の横に座っている人はなぜかコックリ、コックリと眠り始めるのです。

そして自分の方にどんどん頭が垂れ下がってきます。

先日も、横に座っていた30過ぎの女性が、しばらくゴソゴソしていたのですが、終点(千里中央)の3つ前の駅から船をこぎだし苦しそうに頭が前後に揺れていていましたが、頭を窓ガラス側で支えてパタンと熟睡モードに入ってしまったのでした。

終点で。乗客がゾロゾロ出て行ったのに眠ったままだったので、起こしてあげたのですが、本当に熟睡していたようで目があいてキョロキョロしていました。

何年か前に東京に行った時、千葉方面に行く急行で座っていると、駅と駅の区間が長いので両隣に座っていた人が両方とも船をこぎだして2人とも自分の肩に頭を下げてきながらも、苦しそうに行ったり来たりしてました。あの時は「東京は疲れている人が多いなあ」と思ったのです。

これには理由がありまして、自分から「気のエネルギー」が出ているのだろうと思っています。

呼吸法のことは時々ブログに書いていますが、開祖の西野先生(昨年90代で亡くなられました)が、同じような事を本に書いておられました。

西野先生が乗ったタクシーの運転手が信号待ちの間に、眠り始めたのですが青信号になった途端、パチッと目を開けて「ありがとうございました。おかげでスッキリしました」と言ったそうです。

西野先生に直接指導されている指導員の方たちは、西野先生の近くに行くと温かい気のエネルギーを感じられてすごく幸せな気分になるんです、と言っておられました。

自分の場合、気のエネルギーが出ているとしても、たいしたことはないと思いますが、島に来て時間はたっぷりあるので、朝晩、呼吸法をやっているので、少しはエネルギーの出力が上がったのかな、と思っています。

秋の夜長に聴く

古い話で申し訳ないですが、20歳の頃、毎週夜10時から聞いていたFM放送で、この時期10月に入った時、秋の夜長にジャズを聴こうというテーマで流れていた曲を紹介します。

秋の夜長には、静かな場所で自分ひとり、酒を飲みながらビルエヴァンスを聴こうという事がテーマで次の曲が流れていました。ロマンチックな曲でミッシェル・ルグランという有名な作曲家の曲です。

ビルエヴァンスのエレクトロニックピアノのアルバムで音がいいです。サラボーンやシャーリーバッシーが歌っていますが、最近の人でステーシーケントの歌も載せておきます。ついで歌詞の前半だけもながめてください。

Bill Evans - What Are You Doing The Rest Of Your Life?

Jim Tomlinson & Stacey Kent: What Are You Doing the Rest of Your Life (from their album, THE LYRIC)

これからの残りの人生、君はどう過ごすのだろうか?
人生の北、南、東、西で
君の人生に一つだけお願いしたいことがある僕と共に残りの人生を過ごしてくれないか
君の過ごす すべての季節、そして時間
ささやかな日常のすべて
君の生きる理由、語られる詩のすべてに僕は寄り添いたい
いろんな光の中で輝く君の顔を見たいんだ
黄金の草原や天空に星が舞う森の中で
そして蝋燭を立てたケーキの前で
祈る君のその囁きを聞く唯一の者でありたい

次はソワレ(夜会 マチネ昼の公演に対する夜の公演を意味します)

あまり有名ではないですが、同じアルバムからの曲で短いけど好きな曲す。

Soiree

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事