写真家岩合さんの「世界猫歩き」シリーズのフロリダバージョンを見た。
フロリダという土地には特に興味はなかったが、猫を通して見たその街はとても魅力的なものだった。
ヘミングウェイの「老人と海」が生まれた街としても有名なキーウェストが舞台。
その街で暮らす猫は、実に幸せそうだ。
家の中で一生過ごすわけでもなく、野良猫がゆえ日々の餌に困る訳でもなく、温暖な気候と海と魚に恵まれ、
何より、暖かく見守る街の人々に囲まれ過ごしている。
飼い猫と野良猫の「いいとこどり」のような生活だ。 食住に恵まれ、尚且つ自由があり孤独という訳でもない。つかつ離れずの仲間もいる。
人間から見ても、なんとも羨ましい人生(猫生?)ではないか!!
隙間から外を見るサクラ
外の世界が気になる・・・?
部屋の中だけに行動が制限されているウチの猫たちが、不憫にさえ思えてしまう。
充分に幸せな生活をしているはずだと思っているのは、こちらの勝手な思いか?!
近頃だいぶ気温も上がり、頻繁に見られるようになったトラのこの姿。
平和ボケ?!
危機感まるでなし。サクラに続いて最近は贅沢になったトラ、、、
ヘミングウェイが住んでいた家は、博物館になり多くのファンや猫好きの人達で賑わっている。
当時一緒に暮らしていた猫の子孫たちは、今でも大事に守られながらその家で過ごしているのがスゴイ。
小説を書いていたであろう机やヘミィングウェイが寝ていたベッドで、観光客の目もお構いなしに悠々と昼寝をしている。
世界中の猫からみても、憧れるような生活ではないか。。。
フロリダには興味のない私も、その空間にはそそられたのは言うまでもない。
岩合さんは、猫の「真面目な表情」が好きだと言う。
真剣な眼差しというか、サクラはそういった表情をよくする。
たとえばこんな表情か。
トラはすっとんきょんな表情がチャームポイント(?)なので、あまり真剣な顔の写真がない。。。
トラにしては真面目な顔か。
それにしても、よく言われることだが小説家や芸術家には猫好きが多い。
単純に家で過ごす時間が多く、それでいてお互いに邪魔しない関係。孤独と自由が似合い、どこかへそ曲がり。似た者同士?
私は犬ももちろん好きだ。むしろ子供の頃最初は犬の方が好きだった。
たまたま最初に飼ったのは猫だったが、犬と過ごした経験もある。
だが、健気な犬の性質が痛々しく感じることもある。
男性が、尽くし過ぎる女性を「重たい」と感じる感情に少し似ているような。 違うか?!