少年トッパ

<2024年5月3日・4日公開作> 『悪は存在しない』『バジーノイズ』『青春18×2 君へと続く道』など

週末恒例、名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ!

『悪は存在しない』 <シネマトゥデイ>
『ドライブ・マイ・カー』で世界中から注目された濱口竜介の新作。それ以外は何も知らない状態で観たいと思ってます。
※上映館/シネマスコーレナゴヤキネマ・ノイ

『バジーノイズ』 <シネマトゥデイ>
デスクトップミュージックを題材にしたマンガの映画化。主演はJO1の川西拓実、ヒロインは桜田ひより!
※上映館/109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダーイオンシネマ大高/

『青春18×2 君へと続く道』 <シネマトゥデイ>
台湾と日本の男女がアルバイト先で出会って惹かれ合って……というラブストーリーのようです。監督は藤井道人。ヒロインは清原果耶!
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋/伏見ミリオン座イオンシネマ・ワンダーイオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋

『水深ゼロメートルから』 <シネマトゥデイ>
舞台劇の映画化。プール掃除をする高校生たちが主人公の青春群像劇だそうです。監督は『1秒先の彼』『カラオケ行こ!』などの山下敦弘。
この映画、なぜか伏見ミリオン座では17日から。
※上映館/イオンシネマ大高

『人間の境界』 <シネマトゥデイ>
ポーランドとベラルーシの国境を舞台に、難民家族の運命を描くヒューマンドラマだそうです。ものすごく見応えありそう。
※上映館/伏見ミリオン座

『無名』 <シネマトゥデイ>
第2次世界大戦下の上海を舞台にスパイたちの攻防戦を描いたサスペンス、だそうです。
※上映館/センチュリーシネマイオンシネマ・ワンダーイオンシネマ名古屋茶屋

『殺人鬼の存在証明』 <シネマトゥデイ>
ロシア映画。実在の殺人犯や猟奇事件に着想を得たスリラーだそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『タイガー 裏切りのスパイ』 <シネマトゥデイ>
インド映画。YRF(ヤシュ・ラージ・フィルムズ)スパイ・ユニバースの最新作だそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ・ワンダーイオンシネマ名古屋茶屋

『バカ共相手のボランティアさ』 <シネマトゥデイ>
ハードコアパンクバンド、The Swanky’sの軌跡を辿ったドキュメンタリーだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『ドリー・ベルを覚えているかい?』 <シネマトゥデイ>
1981年の作品。『パパは、出張中!』『アンダーグラウンド』などのエミール・クストリッツァ監督のデビュー作で、日本初公開だそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『マイ・スイート・ハニー』 <シネマトゥデイ>
韓国映画。恋を知らない中年男とシングルマザーが主人公のラブコメだそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ名古屋茶屋

『瞼の転校生』 <シネマトゥデイ>
旅回りの大衆演劇一座に所属している中学生が主人公の友情ドラマだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『ドクちゃん -フジとサクラにつなぐ愛-』 <シネマトゥデイ>
1981年にベトナムで結合双生児として生まれ、1988年に分離手術に成功したグエン・ドクさんの半生を辿ったドキュメンタリーだそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

●リバイバル&特集上映(一部のみ)

『スター・ウォーズ/ファントム・メナス』25周年記念4K
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ中川コロナシネマワールド

『デジャ ヴュ』『季節のはざまで』デジタルリマスター版
※上映館/ナゴヤキネマ・ノイ

『ヴィタリナ』『火の娘たち』
※上映館/ナゴヤキネマ・ノイ

大須シネマ三越映画劇場シアターカフェに関しては、各自でチェックしてくださいませ。刈谷日劇のサイトも要チェック。

*     *     *

すんません、先週は結局何も追記しませんでした。申し訳ございません。
で、今週も妙にバタバタして……というより、どうも気力が湧かないので、とりあえず新作情報だけアップしておきます。
感想を書き残しておきたい映画もあるので、今週こそ追記するつもり。と言ってるうちに金曜が終わっちゃいそうなので、取り急ぎアップ。

*     *     *

というわけで、追記します。

●観た映画

『辰巳』※暴力描写が苦手な方以外にはオススメ
いわゆる犯罪モノ。ヤクザ組織の下っ端で、死体処理などを生業としている40歳前後の男が主人公です。この男の名前が辰巳。
で、彼が厄介事に巻き込まれ、それを解決しようとしたらさらにドツボにはまって泥沼に……という、いわば定番通りの展開が続きます。とはいえ定番通りでありながら妙に新鮮味があって見応え抜群なのは、主演の二人がものすごく魅力的だから。
すこぶる端正な顔立ちの遠藤雄弥と、これまでの出演作でも仏頂面が素敵すぎた(特に『わたしの見ている世界が全て』が最高!)森田想が、殴ったり殴られたり、悪態を付き合ったり怒鳴り合ったりと、感情を剝き出しにしながら共闘関係を築き上げていくわけです。その過程が何とも愉快。
敵であるワル連中も存在感と実在感たっぷり。あまり他の作品で見かけない役者さんが多いせいか「この人、本物じゃない?」と思ったりもしました。暴力描写てんこ盛りなので、そういうのが苦手な方にはオススメできませんが、今年の日本映画の中でも出色の出来栄えだと思います。

『異人たち』
二度目の映画化。一度目である大林宣彦作品『異人たちの夏』を観たのは20年以上前なのでもちろん詳細を覚えていないし、原作に関しては読んだかどうかさえ記憶が曖昧です(確か読んだはず)。でも、『異人たち』を観ている最中、何度も「こういう話だっけ?」と思っちゃいました。で、観たあとにネットとかで調べると、主人公が同性愛者であるという設定は完全に今回の映画版オリジナルなわけですね。なるほど。
それはそれで興味深く観られて良かったんですが、ものすごーく率直かつ雑な感想を言っちゃうと……やたら眠気を誘うシーンが多かった気がします。すんません、実は途中ちょっとウトウトしちゃいました。なので、この作品に関しては何も語る資格はございませんです。かたじけない。

『カムイのうた』※オススメ
アイヌ民族がいかに迫害され、いかに人権を踏みにじられてきたのかを丹念に描いた作品。演出や映像処理にいささか古臭さを感じる箇所はあるものの、後世に残すべき労作だと思います。
それにしても、今なおアイヌ民族など弱者を攻撃する政治家や権力者が存在することには辟易します。ツイッター(今はエックスとか呼ぶらしい)で「カムイのうた」を検索すると、この映画を政治家が攻撃するツイートが続々と出てきて、薄ら寒い気分になりました。まだまだ上映されている地域もあるようなので、変な情報に惑わされず、ご覧になれる機会がある方にはぜひ観てほしいと思います。

『マンティコア 怪物』※心の中に邪念が渦巻いてる方は必見
<いきなりネタバレ>邪な願望を抱くことの是非を鋭く問う作品。ほら、誰の心の中にも、もしも実現させたら完全に法に触れる、もしくは倫理的・人道的に明らかにアウトな行為への欲望とか憧憬とか、そういうものがあるでしょ? 性的なもの以外だと、たとえば「嫌いなアイツをぶん殴りたい」とか。で、そう思っているだけなら何の咎めを受けることもないけど、実際に殴ってしまったら訴えられたり、何らかの社会的制裁を受けたりする可能性が生じるわけですよね。
この映画で描かれるのは、そういう「心の奥底に眠らせていた欲望」が第三者に露呈してしまった男の悲劇。ただし、物語がその核心に触れるのは、かなり終盤になってからです。割と早い段階で彼が隠し持っている欲望の正体に関することは描かれているのですが、それがこの映画の主題だと気付かされるのは、露呈してしまってから以降でした(勘が良い方はもっと早く気付いたでしょうが)。
彼にとっての悲劇は、自身が小〇性愛者であり、中でも男児を好んでいたこと。ゲームのクリーチャーなどをデザインする仕事をしていた彼は、会社から支給されたパソコンを使って自宅で作業していたわけですが、ある時、そのパソコンを使って知り合いの男児の裸の画像を作成するわけです。しばらくして削除するのですが、会社は支給したパソコンで誰がどんな作業をしていたのかをすべて把握しており、削除したデータであっても復元できてしまいます(怖っ)。
それでもまあ、これがもし若い女性の裸の画像とかであれば、それほど深刻な事態になっていなかったかもしれません。若いオトコってのは、そんなもの。ああ、いやらしい。そう苦笑いされて見過ごされていたかもしれませんが、小〇性愛に関してはそういうわけにいきません。誰からも白眼視され、即座に社会的に抹殺されます。
<さらに深い部分までネタバレ>職も仲間も社会的ポジションも失った男は、思い余って完全にアウトな行為に手を染めようとします。しかし理性や罪悪感が邪魔をし、衝動的に窓から……。
ここで映画が終われば強烈で苦すぎる後味が残り、重すぎる気分で観客は帰途に就いたでしょう。しかし、主人公には救いの手が差し伸べられ、希望を持たせて映画は幕を閉じます。個人的には、窓から落下する場面で終わった方が鮮烈に心に刻まれた作品になったと思いますが、作り手はやはり「救い」や「許し」の余地を残したかったのでしょう。その意図はよく理解できます。
小〇性愛者であることは罪かどうか。これは極めて深刻かつ慎重に語るべき問題だと思います。「そんな奴はさっさと罰するか何らかのペナルティを与えればいい」と言うのは簡単ですが、性的嗜好ってヤツは必ずしも自分が望んで持ったものではなく、「気が付いたらそういう嗜好になっていた」というケースがほとんどではないでしょうか。そもそも心の奥底に何らかの疚しい欲望を隠し持っていたとしても、それでいちいち人を罰していたら、おそらく人類の大半が犯罪者になってしまうでしょう。こういう問題に正解を見出すのは至難のワザだと思います。
それはともかく、この映画で得られる最大の教訓は、自分のものじゃないパソコンで良からぬことをしたら絶対にダメ、ってこと。これは心に強く刻み込むべし!

『マリウポリの20日間』※必見
ロシアがウクライナ侵攻を始めてからの20日間の様子を収めた、まさに命懸けのドキュメンタリー。産婦人科医院が爆撃される場面には愕然としました。そして、そうした一連の映像をフェイクだと主張するロシアの偉いさんには唖然……。人類の愚かさを改めて確認する、という意味でも必見。

『朝がくるとむなしくなる』※オススメ
ガールズトークを盗み聞きしているような気持になれる作品。唐田えりか演じるコンビニ店員と、芋生悠演じるかつての同級生とのやり取りが何とも自然で微笑ましくて、ずっと聞いていたい気持ちになりました。

『ゴジラxコング 新たなる帝国』
前作は「VS」だったけど今度のは「×」。まあ、これがすべてですね。つまり、前作ではゴジラとキングコングが闘いましたが、今回は共闘するわけです。そういう話。これはネタバレじゃない……よね?
いろいろと雑な部分が多くて大味だし、熱心なゴジラ好きは「こんなんゴジラじゃねえ」と言いそうだけど、それなりに楽しめる娯楽大作ではありました。

●読んだ本

『日本語の秘密』川原繁人
『はじめて行く公営ギャンブル 地方競馬、競輪、競艇、オートレース入門』藤木TDC
『線上に架ける橋 CDBのオンライン芸能時評 2019-2021 』CDB

●お気に入りor気になるMUSIC

橋本絵莉子『街よ街よ』
GLASGOW『NOW I SAY』
明くる夜の羊『pointillism』

コメント一覧

トッパ
ごむながっち、まいど~。

『瞼の転校生』、観てきましたよ。
おっしゃる通り、僕が好きなタイプの作品でした。
同級生の女の子が可愛かったことにも大満足!(笑)
ごむなが
こんばんは!瞼..時間が会えばぜひ!
カラオケの少年とか福田村事件の橋の上の少女とか。その出演歴に少しびっくりしました。仙台も1WEEKでしたので私も見逃しそうでした。
とっぱさん大好きそうなんですけどね。
"マンティコア 怪物"は仙台17日からのようです。見ますね!あざっす!!
トッパ
ごむながっち、まいど~。

『瞼の転校生』、良かったですか。僕も映画館で予告編を見て、これは面白そうだと思いました。
ただ、1日1回しか上映されないので、観るのは今のところ難しそう。
ごむなが
おはようございます!
瞼の転校生、良かったです。子役君たちしかいませんが(笑)
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